date: 10/11 08:26
Supernatural/スーパーナチュラル。 シーズン1の5話。鏡の前で「ブラディマリー」と3回唱えると悪霊がやってくる。
やってごらんといわれてやってみたら、鏡の中の自分がニターリ。恐怖に駆られて後悔するけどもう間に合わない。命を奪われて結果死因は心臓発作。真相を知るのはその場にいた友達だけ。
かつて「キャンディマン、キャンディマン」てやつもありました(映画)。他にもたくさんあった。既に様式美と化しているホラーの王道パターンです。可愛い子供やキレイなおねぃちゃんが泣き叫んで「あれは遊びだったのぉ!」と懇願するけど悪霊は許してくれません。おおこわ。
このエピソードに限らず、Supernaturalではクラシックなホラー手法が頻繁に使われます。でもライターのさじ加減がとても上手で、古くささを感じることがなく楽しめるので巧いと思います。
ホラーっていうのは民話や言い伝えを題材にしてるものが多いです。あまり王道からそれてしまうと神話的なミステリアスさがなくなってしまうし、逆にあまりにレガシーですとこれまた陳腐、先の読めちゃうB級ホラーになってしまうんじゃないカナ。
本エピソードは映画「リング」からパクリ過ぎではないかという厳しい批判もありましたが、あのシーンは確かにアレでしたが私的にはぜんぜんオッケーでした。パクリ。またの名をオマージュともいう(笑)。
Supernatural版「キャンディマン」(といってしまう)は、悪霊がブラディマリーの言葉を唱えた人間の罪悪感に攻め込んできます。これがちょっとオリジナルぽいかんじ。人間誰でも後悔することのひとつやふたつはあるでしょう。心の十字架ってヤツですか。
サムは死んだガールフレンドのことでずっと悩んでいて、悪夢に悩まされ続けています。それが心にひっかかって罪悪感のカタマリになってしまうこともある。
ディーンはなんでもジョークにして笑い飛ばすという強靭な性格のアニキですが、そんなサムにいつも気を遣って優しいです。「おまえが運転する?」とかいったりする。今回のサムは悪霊退治を通じて自分の罪悪感と戦いました。ひとつステップアップしたみたいですが、でもまだ彼のわだかまりは続いていきそうな気配です。
※付録↓
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■BGM。"Laugh, I Nearly Died" by The Rolling Stones, "Rock of Ages" by Def Leppard, and "Sugar, We’re Going Down" by Fall Out Boy
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■以下本エピソードから抜粋。
英語の勉強にお役立てください↓
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Dean: So, what'd you dream about?
Sam: Lollipops and candycanes.
Dean: Yeah, sure.
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Sam: Find anything?
Dean: Besides a whole new level of frustration? No.
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