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スタンドオフ :: 1-02 :: Circling :: ネタバレ

date: 9/14 17:51

Standoff。シーズン1の2話。ここは空港。ベテラン管制官が管制塔を占拠する。

ジョンは上司から信頼の厚いベテラン管制官だったが、彼がナビゲートしてた旅客機同士が接触事故。乗客全員死亡。

FAAの事故究明調査に1ヶ月かかるので、自宅謹慎を言い渡された。だが彼は自分の判断に絶対の自信がある。でも調査結果が出るまで1ヶ月待たなくちゃいけない。その間、メディアは「管制塔のミスが濃厚」と扇情的に報道する。幼い娘まで父を疑いの目で見る。彼はこの屈辱に耐えられない。

ジョンは自分に自信があるので、自宅謹慎を破って出勤してしまう。上司は帰れという。彼は帰らない。興奮高まる。彼はセキュリティの銃を奪って、コントロールルームに立てこもってしまったというわけなのだった。

この管制塔は半径50マイル内の6空港の上空を見張っていて、彼がたてこもっている部屋には大勢の管制官たちがいまも任務中だ。事件発生後も彼らは銃を突きつけられながら仕事を続けており、緊張から第2の事故を誘発する危険がある。

つまりこの事件は、管制官たちを人質に取ったと同時に、今上空に飛んでいる飛行機の乗客たちも同時に危険にさらされているという、じつにまったくヤバい事態なのだった。強行突入は危険すぎる。というわけでマットの出番。"One wrong word and you can get someone killed." 「たったひとつの誤った言葉が誰かを死においやる」という上司の言葉が思い出される。

※感想

ベテラン管制官のジョンは自分はミスしてないと主張したくて、興奮がものすごく高まっちゃってこんな事件を起こしてしまった。でも彼は、仕事への誇りを失っているわけではなくて、自分はこの仕事で乗客の命を守ってるんだという気持ちがものすごく強い。プロすぎるその精神が引き金になったといえよう。プロならばこんなことやめろというのが常人の理解の範疇だが、人質犯に常識論は通用しない。FBIは彼のこのベテラン管制官としての「情熱」をを巧いこと利用して事態を切り抜けるわけなのだった。

この脚本の設定で、まったく別の視点で別のドラマをつくったらどうでしょう?ホラーな監督を起用し、ギラギラ目の狂人演技が巧い俳優がジョンを演じるのだ。トチ狂った犯人は完全にイカレているけど、管制官としては抜群の腕を持つ。彼はひたすらにそこにたてこもり、皆に銃をつきつけながら「おれがココに居る限り乗客たちは安心だ」なんていう台詞を吐かせるのだ。どうすか。これ、ちょっとイイと思いません?

とまァこれはホラー好きな私のアホな空想ですが、Standoffはサワヤカ路線なので、美しく事件は解決し、希望の持てるエンディングとなっている。これはこれでまぁいいですw。スリリングだったしおもしろかったよ。


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