date: 9/01 14:32
ジャスティス/Justice 。シーズン1のパイロット。セレブ御用達の弁護士事務所はメディア戦略が大得意。
会社社長のケヴィン・オニールの妻が自宅プールで死んだ。深夜プールで何者かに数回殴打されたというマッドなやり口。弁護士事務所TNT&Gのチームは、ケヴィンが警察に逮捕されるという情報を得てケヴィン宅にやってくる。主人公のロン・トロット弁護士(エイリアスのシドニーパパ)はじつにまったく精力的なキャラ全開で、すぐさまメディア対策に着手する。
外にはテレビクルーがウジャウジャ。憔悴し切ったケヴィンが警察に連行される映像はマイナス要因になると即断し、彼をウラから逃がす。といっても逃亡させるわけじゃなくて、いったんカメラから遠ざけといて本人に出頭させるという手法を考えた(そんなことで罪が変わるのか!)。
ロン・トロットはとにかくメディア戦略&イメージ戦略の魔術師といった男で、自らテレビ出演したり、クライアント(つまり被告)が着るものやメガネを用意したり、法廷での喋り方を練習させたりなんていう風でものすごくタフだ。
でも彼は陪審員にウケが悪いっていうマイナス点があって、実際に法廷に立つのはチームの中でいかにも誠実そうに見える別タイプの弁護士、トムの担当となる。検察とのシノギ合いや一般には見る機会のない裁判のウラ側なんかを描きつつ、判決までを追っていく物語。
※感想
スピード感が新鮮だ。いままでの法廷ドラマっていうのは、被告と被害者の織りなす人間模様がじっくりと描かれていったりしつつ、それがなんとも渋くてじわーんというパターンが主流だったと思うけれど、Justiceはビュンビュンと話が走っていくよ。主人公のロン・トロットはいかにもアグレッシブでタフなエリートだし、回りの人たちもみんなそんなかんじ。高そうなスーツを着て、ビシビシと物事を即断していく。
私なんか、ジーンズにTシャツ姿であんなところに放り込まれて、あんな人たちにワァワァまくしたてられたら「あぅあぅ」と口ごもってなにもいえなくなると思う。チーム紅一点の女性弁護士は証人の医者を連れてくる担当なんだけど、彼女が法廷での喋り方を医者に「調教」してるとこなんか「もっと単純にいうのよ!」なんていうから怖かったよ。つまり、私自身、実生活において最も苦手なタイプだけどテレビですからね。リモコンは私が持ってるんだ。ワハハ。
陪審員を選ぶシーンなんていうのがあって興味深かった。あんなふうにやるのか。陪審員候補者をプロファイリングするところなんか、いやまったくhighly advancedですねー。へぇ。私のような平民には大発見ですよ。ちょっと奥さん奥さん〜!ってかんじです。
事件そのものはすごく単純だった。背後関係とかぜんぜんややこしくない。事件は単純にしといて「メディア戦略/イメージ戦略」に長けたアグレッシブな弁護士事務所っていうドラマの主題をメインに据えたんだなきっと。パイロットとしてドラマの方向性がわかりやすくてよかったと思う。
余談だけど、このドラマを見てから、Josh Wolf氏が保釈されたというニュースを知った。彼は連邦政府にビデオテープを提出することを拒否して拘留されていたブロガー兼ジャーナリストで、netizenの代表選手みたいな人なのでみんな注目している。彼は大メディアとは対局の人物で、中でもテレビ媒体、その中でもFOX系列のニュースを痛烈に批判している。Josh氏にはロン・トロットみたいなのがちゃんとついてるんだろうか。
ところで、このドラマ、あれですね、実在する芸能人がその名前で出演したらおもしろいんじゃないですか。セレブ御用達の弁護士事務所だから、もちろ
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