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ユリイカ :: 1-08 :: Right as Raynes :: ネタバレ

date: 9/09 15:31

ユリイカ/Eureka 。シーズン1の第8話。完全ハイテク制御の町、ユリイカにコンピュータウィルスが侵入する。

しばらく町を離れていたワケアリの過去を持つ天才プログラマ、キャリスタが町に戻ってきた。と思ったら、町中がコンピュータウィルスの危機にさらされる。牧場のエレクトロニックフェンスに異常が発生、信号機が故障、エアコンの設定温度が超低温になってBGMにクリスマスのメロディが流れる。ヘンリーが異常かつ洗練されたウィルスを検知した。あらゆるネットワークに侵蝕しているという。

ジャックはまだユリイカに来て間もないのでキャリスタのことは初耳だったけど、町のみんなは知っていた。彼はかつてラボの最高機密部門で働いていたコンピュータプログラマでみんな彼のことが大好きだったという。

そして彼はジョー・ルポとつきあってたらしい。彼はあるときラボで大火災を発生させ、その事件を機に町から姿を消した。当時のことをジャックが調べてみたら、不明なことが多くて、ニーサンが事実を隠蔽して彼を町から追放したなんていう匂いがプンプンしてきた。

その頃、ジャックの娘のゾィは思春期特有の反抗期に加えて、父の仕事の都合でユリイカに連れてこられちゃったなんていうことも重なって、ビバリーのカウンセリングを受けることになっていたんだけど、彼女が以前やらかしたクレジットカード詐欺が露見してジャックと大ケンカになる。

※感想

意外なオチだった。ニーサンはラボの責任者で科学者でもあるんだけど、これまでのところ、彼はシビアなビジネスマンタイプで、政府からいかに多くの予算をゲットするかという、いわばパワーポリティクスの人というイメージだったんだけど、このエピソードでは意外な一面を見せた。へぇ。そうなのか。彼もユリイカチックな住民だったというわけだ。

ジャックの娘のゾィは典型的な "anger youth" で、いつも父の気を引きたがっているというかわいらしい演技がとても上手だ。そもそもがユリイカという町自体が「ハズレた」人間の集合体で、いわば、一般社会にいたらば「ノーベル賞を取るかドロップアウトするか二者択一」みたいな人たちばかり。そしてそこには独創的な均衡感がある。住人達はみんなこの町の住人である事に誇りを持っていて、町全体を覆うトーンがじつに素敵なサムシングなのだ。わかる人にはわかるというか、制作者の優しい視点が感じられる。その雰囲気がわかるあなたはこのドラマにハマれるタイプだと思う。こんな現実離れした箱庭のようなところでジャックとゾィがジタバタと父娘をやってるというのがなんだかオモシロイ。

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aired date: 09/05/2006

Writer: Johanna Stokes

Director: Michael J. Rohl


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