"Performance Review"。人事考課。各従業員の業績や能力を分析評価することによって各人の目標を明確にし業績UPを図ること。アメリカってのはプレゼンテーションの国なので、ひとりづつボスと対峙して自分がどれだけ有能かを説明する機会が与えられる。日本のそれが「会社が自分に下した評定を拝聴する」という姿勢であることに比べて対等意識が強い。

てわけでオフィスのみんなはひとりづつマイケルの部屋に呼ばれてインタビューするんだけど、彼はジェン（本社の上役）が相手にしてくれないのでそのことで頭がいっぱい。部下の給料のアップダウンなんか、俺様マイケルは知ったこっちゃないのだ。

先週のエピソードに遡るんだけど、彼は上役のジェンと一緒にクライアントと打ち合わせにでかけて、その後彼女とナニしてしまうというハプニングが先週あったのであり、以来、マイケルは「ジェンはおれのオンナ」と信じて疑わず、ところが彼女の方はそのハプニングを「人生の汚点」と考えているようで、「アレは間違い！」ときっぱり否定するんだけど、彼の方は「おれのオンナがダダをこねている」くらいにしか考えていなくて、両者の間には深い溝がある。

でもマイケルは俺様マイケルなのでそんなの気にしない。彼の脳は「他人との溝」を関知しないようにできている。部下の中には、そんな空気をいち早く読み切り、インタビューの最中に「オンナっていうのは沈黙に意味を込めるもんだよ」なんていってマイケルをいいきぶんにさせちゃってチャッカリ賃金UPを企む者もいたりする。マイケルとジェンの噂はすぐに広まってみんな興味津々。

※感想

ジェンはプライドの高いビジネスウーマンタイプの女性で、彼女にしてみればマイケルに隙を与えてしまったのは人生最大のミスであって、彼女自身そのことに大きな自己嫌悪を感じているようすで、彼女はものすごくケナゲながんばりを見せ「なぜ自分がマイケルを嫌いか」について理路整然と説明し、彼のメンタリティをケチョンケチョンにけなすんだけど、それを聞いたマイケルの答えは「やっぱりおれの背が低いから？」だって。はははははははは。

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2-08 :: Performance Review
aired date: 11/15/2005
Writer: Larry Wilmore
Director: Paul Feig