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Surface :: シーズン・フィナーレ直前

transSurface。月曜日は24だけではありません。今日はSurfaceのシーズンフィナーレです。
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「うぅむ」。このシリーズはじつにまったくカド番にきています。後がありません。最後バシッと盛り上げないとこのまま打ち切りになっちゃいそうで、私は心中やぶさかではありません。私の中では勝手にカド番扱いしていますが、iTuneのダウンロードシリーズにもちゃっかり入ってるから人気あるんかなと思ったりもしますが、版権が安かっただけだろ、という気も致します。

なんてケナしてるように聞こえるかもしれませんが、私、キッチリ毎週見ています。よいところよいところをなるべく見つけるようにして、なんつーか、マグダラのマリアに接するイエスの気持ちがわかりますね。忍耐です。

海洋SFドラマというのはすごくみんなが見たいテーマのひとつだし、生命の神秘とか自然のダイナミックさとか魅力的な要素があって、私はSurfaceが始まったときから期待モリモリなんですけど、いまいちこのドラマは不完全燃焼が続いています。

思うに、あの男性、Richardの役どころがまずいのではと思うのですね。海で愛する弟が死んで彼はその原因を追及する独自調査に乗り出します。それはよいのですが、家庭を顧みずにとっととひとりで出て行っちゃうのですね。その行動に必然性があればよいのですが、なんだかヤケクソ気味だし、アウトロー的なカッコよさもないように見えます。

アメリカのドラマ界でメガヒットする普遍的キーワードのひとつに「家族」があります。夫婦だったり親子だったり兄弟だったりパターンはいろいろですが、「家族の絆」みたいな伏線が必ずヒット作には描かれていて、そこらへんを外すと視聴者レビューはガタ落ち、レッドカード扱いを受けます。もうコテンパンです。俳優たちはそれが怖いので、出演依頼を受ける際にはシナリオを入念にチェックすると聞きます。日本のドラマでも同じ傾向があると思いますが、特にアメリカのドラマでは「家族」というキーワードはどんなカテゴリにおいても重要です。

弟の死を経験したRichardが家族との葛藤に悩んでどうしたこうした ... みたいなノリのエピソードをひとつふたつフリカケパラパラしとくだけでグッと印象が増すような気がするんですけど ... みなさんはどう思われますか?

それはまぁおいとくとして。

後半に出てきた謎の女性生物学者はよい試みではないかなと思います。もう少し!あとちょっとヒネってくれよ!と思うんですが、でもがんばってるんだから認めてあげないといけませんね。イエス様は誰にも怒らない。私、子供の頃、日曜学校いってましたから神の教えは知ってます。

あの女優さんの演技はけっこう個性的でよいですね。遺伝子工学に多大な関心を示す女性科学者がアカデミックな探究心を満たすあまり ... というキャラクターはありがちではあるものの、たいていこの種のキャラクターは頭ボサボサの男性俳優と相場が決まっているので、彼女のような

「好奇心のカタマリみたいな30過ぎの独身女性科学者(潔癖性気味)」

という設定は意外でよいところを突いていると思うし、彼女の演技もそれにこたえていると思います。うんうん。だいじょうぶだ。いけるいける。

なんで私がこんな弁護をしなければいけないのでしょう。

NBCの重役会議に呼ばれたリストラ寸前プロデューサーになったようが気がしてまいりました。

ショービジネスの裏側ってきついんでしょうね。

売れない作品を手がけたスタッフにはどんな運命が待っているんでしょうか。

さぁ、シーズンフィナーレはどうなるんでしょう。ドキドキです。

ある意味、24やPrison Breakよりも心臓に悪いです。

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