TOP » ホラー » スーパーナチュラル/Supernatural
スーパーナチュラル/Supernatural :: 2-20 :: What Is and What Should Never Be :: ネタバレ
ネタバレです!!!
---------------------------
人々が失踪してるっていうんで、ディーンは現場付近をインパラで捜索。サムはホテルで調べモノをしているが、前回の脱獄の後なのでパトカーの姿に神経過敏になっている。ディーンは「クレジットカードの名義を変え、車のナンバープレートも変えたんだから心配するな」という。
Dean: Nothing to worry about.
Sam: Yeah, being fugitives is a freaking dance party.
Dean: Hey, man, chicks dig the danger vibe.
サムが文献を漁って「今回のわるもんはJinnに違いない」という。Jinnと聞いたディーンは「Barbara Edenはかわいかったのー」と答えてひとの話をぜんぜん聞いてない。"I Dream of Jeannie"(かわいい魔女ジニー)ネタ。古ッ。
「Jinnか。アレね」と思い出せるひとは少ないと思うので、私もよく知らないし、ぐぐってみた。"Jinn" で検索すると、"wish master" とか "deamon" なんていう単語を含んだ文章がドバーと出る。世の中べんりになったもんだ。Googleっていうのはアラジンの魔法のランプだ。あ、これですね。Jinn。
Jinn。半人半獣の精霊で、人々の願いをかなえる。善いことをすることもあるし、悪魔の手先になることもある。わるいひとを懲らしめることが多いが、やりすぎるときもある。元はアラビア語。英語だとJinniというときもある。なんだそうです。Jinnの能力。Healing, Shape Change, Control Nature, Sight, Movement, Transmutation, Dowsing, Protection, Control Person, Illusions, and Curse spells. スゲー。なんでもできちゃうんだ。ココに載ってました↓
Jinni
ディーンはひとりで廃墟に入って、謎のタトゥー男に襲われた。男はてのひらから光を出してディーンになにかをした。こいつがJinn??ディーンは気絶したと思ったら、次に起きたらベッドで寝ていた。隣に女が寝ている。ナンじゃコレ!?
サムに電話したら「jinnってgin(お酒)?オンナがいるの?そりゃーよかったね」といわれて切られてちゃった。ディーンが酔っぱらって電話してきたと思ったみたいだ。
その後、ウロウロと歩き回って状況を理解した。女はカルメンという名前でディーンの妻であり、この世界では母は生きており、あの火事はなかったのであり、悪魔は存在せず、父は心臓発作で死んだことになっていた。Alternative World?! ていうか、夢の世界にきちゃったみたいデス。Jinnという種明かしがされちゃった後なので、私たちはこれはディーンの夢見る世界なのだなとわかるが、ディーンは生きてる母に出会って大感動であり、燃えたはずのあの家でひとばん過ごした。
一夜明けてから、彼はもぞもぞと動きだし、大学教授に「Jinnは本当に願いをかなえるんですか?」と質問しにいった。相手は「いちおうそういうことになってるけどネ。君、酔っぱらってる?」と聞かれた。てわけで、ディーンはこれがJinnの仕業だときづいてるみたいでなかなか冷静です。気づきつつもこっちの世界を楽しんでいたりもして、お母さんのサンドイッチを食って家の庭の芝刈りをしたりする。
夢の世界はまだまだ続く。母の誕生日だっていうんで、サムとジェシカがやってきた。生きてるジェシカを見たディーンはまた感動した。誕生日のお祝いにみんなでレストランにきた。妻のカルメンが「後でチーズバーガー買ってあげる」というので、いい奥さんみたいだ。彼女は夫の好みを知ってるんだ。サムとジェシカが婚約したと発表した。また感動した。That's perfect. という完璧な夢の中に、場違いなオバケが出てきた。女性がひとり、さみしそうにディーンを見てるのだ。近づくとそれは消えた。
家に帰った。ここでディーンは、この世界は思ったよりパーフェクトじゃないと知って悲しむ。「今夜は飲もうぜ」とサムにいったら冷たいことをいわれた。こっちの世界では、2人はconnectionがゼロなのだ。兄は弟をサミーなんて呼んだりしないのだ。「アニキは弟のクレジットカードを盗んだり、弟のprom dateと寝ちゃったりするアニキだろ」と教わった。ディーンはそんな記憶はないけれど、いかにも自分がやりそうだと思って反論できず。「アニキとは共通点がないでしょ」といわれたので「huntingが共通点だ」と答えたらアホかという顔でサムは帰っていった。こっちじゃ2人は完全に別々の人生を歩んでいるのだと知ってディーンは深く悲しんだ。妻のカルメンだけはディーンのことをよくわかってるようである。
さらに、こっちの世界では、いままで兄弟が助けた人々が全員死んでるってことも知ってますます驚いた。ディーンに取り憑くオバケはそいつらだったのである。
ディーンはJinnをやっつけなくちゃと思ってうんざりした。まず父のお墓にいって「なんでおれたちだけが犠牲にならなくちゃいけないんだ!」と泣いてから、サムの家に不法侵入。大事な母親の銀の食器の中からナイフを盗んだ。サムが見つけて「なんだコノヤロ」という。「ノミ屋に払うカネがなくなった」とウソをついて「これもらってくぜ」と家を出たら、サムも後をついてきた。いっしょに行くという。
Dean: Why are you doing this?
Sam: Because you're still my brother.
Dean: Bitch.
Sam: Why are you calling me a bitch for?
Dean: You're supposed to say "jerk".
Sam: What?
Dean: Never mind.
ディーンの車の中に血の入ったビンがあって、サムがギョギョギョと驚いた。ディーンは「子羊の血と銀のナイフがいるんだ」と教えてやった。このへんからいつもの2人の調子になってきたけれど、こっちのサムは悪霊狩りなんてしたことないから、ディーンの頭がへんになったと思って病院に電話しようとしたらば、電話を窓から捨てられちゃった。サミーは黙ってついてきた。
2人を乗せたインパラはカンサスを出てイリノイへ。冒頭シーンでディーンがタトゥー男にやられた廃墟にやってきたと思われる。
そこであのタトゥー男が出てきた。彼は犠牲者たちを吊るし、夢を見させている。犠牲者たちはそこで最高の夢を見ながら、Jinnに血を吸われている。というのを見たディーンは「おれもどこかに吊るされてるんだ!こりゃヤバい!」と気づいた。そしたら母が出てきた。「現実ではないにせよ、ここならあなたの好きな人生を歩むことができる。あっちの世界の数日がこっちでは一生の長さだ。このままココにいればいいじゃない」と誘われた。妻に「愛してる」といわれた。そしてサムに「おれたちが人助けをしなくたっていいだろ。もうじゅうぶんだ」といわれた。悪魔のお誘い〜。
ディーンはみんなにお別れをいって、自分の胸にナイフを刺した。瞬間、こっちに戻り、サムに救われた。タトゥー男のJinnをやっつけた後、犠牲者のひとり、ディーンの前に現れた女の子がズタボロながらまだ生きてることを知って大急ぎで助けた。
ラストシーン。
ディーンがホテルで雑誌をパラパラめくって、その中のビールの広告でニッコリしてるモデルがカルメンだった。広告には"Go some place better!" のキャッチコピー。ある意味、ディーンの孤独な人生を最も端的に表現した映像だったかも。
ディーンはサムに見てきた夢の世界の話をして「おれたちの家族はみんな犠牲になった。おれはあっちの世界にいたかった」と嘆く。サムは「この人生を後悔していない。ディーンのおかげで命が助かったひとたちがいる」と慰めた。
子羊の血はどうなったんでしょうか?結局、出てこなかったように思うのだけど??ま、いいか。上にも書きましたが、ビールの広告に出てるモデルが自分の奥さんだったという彼のwishが、さりげなくディーンの孤独を表現してて巧いなと思いましたです。ディーンって寅さんみたい。
title: 2-20 :: What Is and What Should Never Be
aired date: 2007/05/03
Writer: Raelle Tucker
Director: Eric Kripke
- 2-15 :: Tall Tales :: ネタバレ
- 2-16 :: Roadkill :: ネタバレ
- 2-17 :: Heart :: ネタバレ
- 2-18 :: Hollywood Babylon :: ネタバレ
- 2-19 :: Folsom Prison Blues :: ネタバレ
- 2-20 :: What Is and What Should Never Be :: ネタバレ
- 2-21 :: All Hell Breaks Loose (1) :: ネタバレ
- 2-22 :: All Hell Breaks Loose (2) :: ネタバレ
- 3-01 :: The Magnificent Seven :: ネタバレ
- 3-02 :: The Kids Are Alright :: ネタバレ
- 3-03 :: Bad Day at Black Rock :: ネタバレ
- Title: 2-20 :: What Is and What Should Never Be
- First Aired: 2007-05-03
Writer:
- ラエル・タッカー | Raelle Tucker [imdb] (Writer)
Director:
- エリック・クリプキ | Eric Kripke [imdb] (Director)
Star:
- ジェンセン・アクレス | Jensen Ackles [imdb] (Dean Winchester)
- ジャレッド・パダレッキ | Jared Padalecki [imdb] (Sam Winchester)
Guest Star:
- メラニー・スクロファノ | Melanie Scrofano [imdb] (The Girl in White)
- エイドリエン・パリッキー | Adrianne Palicki [imdb] (Jessica Moore)
- クウェシ・アメヤウ | Kwesi Ameyaw [imdb] (Professor)
- サマンサ・スミス | Samantha Smith [imdb] (Mary Winchester)
- ミシェル・ボース | Michelle Borth [imdb] (Carmen Porter)
- マッケンジー・グレイ | Mackenzie Gray [imdb] (The Djinn)
表面的な意味で、わたしもこの兄弟を寅さんとさくらさんみたいと思ったことはあります。(家の前を何度も素通りしそう、とか) でももっと深い部分も共通点がありそうですね。
兄がジェシカを抱きしめた時は本当に感動したし、シーズン1を思い出させるシーンがいくつもあって楽しかったし、最後のサムの正論に、兄が納得してないのがまたよかったのですが。
ひとつだけ。あの夢のサムについては、兄と話し合いたいところです。あの黄色いネクタイが本当に理想なんですか、兄。
サムだったらどんな夢を見るのかずっと気になっています。「おれは本当はこの家の子じゃないんだ。橋の下で拾われたんだ」とか「教会の前に捨てられていたんだ」とか考えていそうだから、Winchester でさえなかったりして。