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スーパーナチュラル/Supernatural :: 2-08 :: Crossroad Blues :: ネタバレ

transスーパーナチュラル。シーズン2の8話。悪魔と契約してしまった天才アーティストたちが10年後にヘルハウンドに追われる物語。ネタバレ!
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!
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1938年のミシシッピ州、グリーンウッド。ブルースギタリストのロバート・ジョンソンが「見えない犬」に襲われて死亡した。というプロローグがあっていまは現代。

公式には「死んだサイコパス殺人犯」だったディーンは「じつは生きてた殺人犯」ということになってしまったのでFBIのデータベースに顔写真がデカデカ。完全手配されているからして「これからは気をつけような」とサムにいわれるが「おれってディリンジャーみたいネ(大昔のギャング)」と本人は相変わらずのノーテンキぶりなので私たちはうれしく思う。

天才建築家のショーン・ボイデンが自宅のてっぺんから墜落死した。彼は「怖い黒い犬が来る!」と怯えていたそうなんだが、そんな野犬はどこにもいなかったし、だいたい野良犬がそんなところに入ってこれるわけがないのでじつにミステリー。

兄弟はショーン氏のビジネスパートナーから話を聞く。故人は10年前にはロイドというバーのバーテンだったのが、ある日とつぜんデザインに目覚めて天才になっちゃったのだと教わった。彼の建築はヴァン・ゴッホかモーツァルトかというレベルで、それはそれはすばらしかったのですぐに大成功。以来順調に人生を築いてきたのにとつぜんの墜落死。ワケワカランと友達はいう。

こんどは動物保護センターにいって黒い野犬の報告が出てないかどうか聞いてみたら、19件の目撃報告があった。ディーンが受付嬢のMySpaceのアドレスをもらってきたんだが彼はMySpaceを知らないので「これってアダルトサイト?」とサムに聞くという小ネタアリ。

19名の1人、シルビア・パーマンは富裕な女医で、家に訪ねていったらメイドが留守番をしていた。シルビアは10年前に病院内でスピード出世をしたんだという。部屋に写真が飾ってあり、その裏には「1996年11月、ロイドバーにて」。その頃、彼女は独りでホテルにいて「黒い犬」の気配に怯えていた。

ここらへんからわかってくるように「10年前に悪魔に魂を売った人々」がその代償を払ってるわけなんだとわかってくる。黒い犬は本人たちにしか見えないものらしい。彼らはいずれも各分野で異例の出世をした天才ばかり。

ディーンとサムは問題のロイドバーにいってみた。うらびれた屋台のような酒場だが、その店の前の道路に悪魔を呼び出す儀式の跡があって、いちばんさいきん悪魔と契約した画家の情報をゲット。そいつを訪ねてこんどはイヴァンという男性の所在を聞き出した。

イヴァンはガンの妻を救うために悪魔と契約を交わしたという。彼もまた黒い犬の影に怯えていた。これを聞いたディーンの胸には、かつて自分を救うために命を差し出した父ジョンのことが思い出されてきて、つい彼を責めてしまう。「彼女がそれを知ったらどう思うか考えたことあるのか!」「彼女はこの先独りで生きてかなきゃいけないんだぞ!」。

イヴァンを救うためにディーンとサムは二手に分かれる。ディーンは再びロイドバーにいって悪魔を呼び出し、デビルストラップに引っ掛けてやるという(シーズン1のフィナーレでメグにやったやつだ)。「そのあいだおまえはイヴァンを守っておれ」といってアニキは出て行こうとするがサムは強硬に止める。ディーンは「代案がないならNOという資格ナシ」と厳しいことを言う。ここでサムは「親父はイヴァンと同じようにディーンのために悪魔と取引したんだよなきっと。気づいてたぜ」と明かす。アニキ、無言。

ディーンは独りで悪魔を呼び出す。相手は人の弱みにつけ込むのが大得意なので、父ジョンのことをアレコレいいだして、ディーンは負けそうになりつつ、トラップに追い込んでイヴァンが交わした契約を破棄させることに成功した。途中で悪魔が「わたしはジョンを生き返らせてあげることもできる。そしてあなたは10年間家族水入らずで暮らすこともできる。幸せなウィンチェスター家が戻ってくるよ」なんていうかんじでディーンのいちばん弱いトコを突いてきたりするので見てる私たちはハラハラドキドキしちゃう。

最後、悪魔は去り際に「地獄がどんなもんだかあんたたちには想像もつかないだろう。ジョンはそこに永遠に囚われているんだよイッヒッヒッ」なんていうほんとにいやなことをいうのでディーンは落ち込んでしまう。サムは「親父のためにもこれを続けるしかない」とディーンを慰める。

ここでこのエピソードは終わりですが、最後に流れる "SOON" で始まる短いビデオクリップはシーズン2のメインテーマである、いまわしい超能力を持ってしまったサムの運命を暗示する内容で「来週待てん!」というものでありました。ていうかこのエピガイのアプが遅れたのでもう放送されました。なるべく早く書きたいと思います。

※感想

スーパーナチュラルはシーズン1の頃にはホラーとしての独自性がないなという点がじつをいうと私は少し不満だった。物語のおもしろさは二の次で、ディーンとサムが優しくて強くて魅力的だからそれでヨシと思って私は見ていたんだけど、シーズン2に入りジョンが死んだらば、それがよいエッセンスとなって深みが出てきて、ズンズンおもしろくなってきたように思う。悪魔とやりとりするシーンは、相手がディーンの一番弱いところを老練に攻めてくるからほんとにどきどきした。アクション少なめだったけど、展開と会話のおもしろさという点でこのエピソードははかなりよかったと思う。

映像手法的にもシーズン1の頃は「ホラーにありがち」なシーンが多かったと思うんだけど、今回出てきた「普通の人の顔がいきなりグニョーとなるやつ」なんてけっこうギョギョギョとしておもしろかった。

ところでキリスト教圏内にいない日本人的な視点からすると「悪魔との契約」というホラーの題材は違和感を覚える方も多いかもしれない。「悪魔はうそつきだろ」とだれもが思うからで「うそつきと契約しても意味がない」と思いますよネ。

西洋のオカルト話にしばしばこの題材がとりあげられるのは、キリスト教の基本的な考えが「神との契約」っていうところに根ざしているせいだと思う。おおざっぱにいってしまうと「よいことをすれば天国にいける」っていうやつだ。聖書の中にも『契約』という言葉が堂々と出てくる。神との契約があるんなら悪魔との契約もあるだろうとどっかのホラー作者が考えたんですねきっと。

唯一神と契約するというその絶対性はものすごく神聖なものだから、そのリバースに位置する「悪魔との契約」もまた限りなくくつがえせないものだという深層心理がキリスト教圏内の人々の心の中にはあるんかなと思ったりする。だからきっと彼らにはこういうのがものすごく怖くかんじられるのかもしれない。

Music:

"Crossroad Blues" by Robert Johnson
"Hair of the Dog" by Nazareth
"Key to the Highway" by Big Bill Broonzy

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sky (2006.12.11 00:53)

お待ちしてました、お待ちしてました〜

「どんなに更新が遅くてもいいから、このブログをやめるなんて言いださないで〜!!!」 と毎日祈りながらチェックしてました。
戻ってきてくれてうれしいです うっうっ(嬉泣き) 

TB (2006.12.11 02:46)

わたしもお待ちしておりました〜

「守っておれ」と「気づいてたぜ」がサイコーです!
自分で見ていると感情移入しすぎて、ついうっかりディーンの気持ちにのせられて暗くなってしまうのですが (ジェンセンにしてやられているようで悔しい)、「守っておれ」ならぜんぜん平気!「イッヒッヒ」もOK!
次エピのあの会話もどうなるのか、楽しみです。

契約というのは人だけでなく、神も悪魔も契約に縛られているんですよね。それがわたしも昔からいまひとつピンときません…。

たつや (2006.12.11 11:05)

お待ちしておりました。
シーズン2のメインテーマであるサムのサイキックなんですが、soonのあとのビデオクリップはいつ放送?どこかの記事で先週と今週が休みというのをみたんですが、次回の放送予定日教えてください

tinker (2006.12.11 18:27)

みなさんどうも読んでくださりありがとう。たつやさん、9話は先週オンエアされてて、いまアプしましたです。

kenn (2006.12.15 01:56)

どうも。やっと見れました。

僕もS1のpilotを見たとき、正直、これ見なくなるかもなあと思っていました。理由はtinkerさんが言うとおり、ホラーの独自性がないというか、中途半端な感じだったから。でも、兄弟のやりとりがハマって最後まで見ちゃいました。

S2からのDeanは自責の念に駆られた負のモチベーションに占められていて、ガラッと雰囲気が変わった気がします。SammyはそんなDeanを見て変わっているのかな。

神は神、悪魔は悪魔、絶対的な存在で、善か悪かではないんですよね。ただ悪魔は対価を求めるので悪の要素があるように思うけれど、それって人間的な気がして、、、難しいなあ。悪魔も神と同じく純粋に悪魔を信仰すれば、救われるっていうことなんでしょうかね。面白い。

tinker (2006.12.16 23:33)

kennさん、どもです。

> 負のモチベーション

そうなんですよ!私も落ち込んでるディーンを見るのは好きではないのですが、彼の悩みというか葛藤が出てきてそれがいいかんじなのですよね。Six Feet Under(私は見てないんだけど)のクリエイターが(すません名前わすれました)以前インタビューで印象的な話をしてて、「映画にないテレビドラマのよさっていうのはキャラたちが成長していく過程を見守ることである」っていってたんですけど、それを思い出しました。ディーンとサムはこの先成長していくんじゃないでしょうか。

ChocoPreen (2006.12.18 21:46)

私もシーズン2からの流れがものすごく好きです。
シーズン1よりはもっとも成長したエピソードになったと感じますね。 
ディーン、大好きです(笑)

shibuya_mon (2007.06.14 04:50)

シーズン2は何話まであるのですかねぇ?だれか、わかりますか?

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