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スリーパー・セル/Sleeper Cell :: 2-03 :: Torture :: ネタバレ

transSleeper Cell/スリーパーセル。シーズン2の3話。ネタバレ!
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!
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ダーウィンは射撃場でラッセルと接触。セルメンバに関する情報を得た。ミナのフルネームはAmina Van der Holst。彼女は元アムステルダムの高級コールガールだったという。サリムの両親は、イラク人の医者でイランイラク戦争のさなかにイギリスに移住した。彼の家族についてはMI5が調査中。

セルに新しい指令がきた。RDXっていう超強力な爆薬を100ポンド(約45キロ)ゲットしろという。ダーウィンは再びラッセルに接触し「RDXをテロ組織に渡してやれ」というが反対される。「テロリストにそんな危険なモンを渡せるわけないだろバカモノ」と拒否。「フェイクなら用意できる」というが、ダーウィンは「本物じゃないとだめだ」という。というわけでFBIの協力は得られなくなったので、ダーウィンは自力でRDX強奪計画を立てる。ベニートの昔のコネから、建設現場のビル爆破用のRDXの保管場所を探り始めた。

前回ラストでダーウィンとゲイルを偶然目撃したミナは、秘密裏にゲイルに接触。図書館でゲイルに声をかけてさりげなくお茶友達になった。このシーンで明かされるミナの過去物語は恐らく本当なのだろう。富裕な家庭に生まれて、カネに困ったことはなく、sexとドラッグの日々を送っていたのが、ある日とつぜんムスリムに目覚め、じぶんはいままで愚かだったと気づいたのだなんていうかんじでミナは自分がなぜムスリムに帰依したのかをゲイルに話した。ゲイルはムスリムに興味があるので、このオランダから来たという親切な女性にすぐに心を開いた。という様子をラッセルの部下が監視していて、すぐにラッセルはゲイルを捕まえた。

「あの女はテロリストの一味であり、ダーウィンの素性を探るためにあんたに近づいたのだろう」というおっかない話を聞かされたゲイルはすぐに引っ越して逃げるというが、「それをやったらいかにも怪しく見えちゃうからダーウィンの身に危険が及ぶだろう」とラッセルは述べ、「こんどまた電話があったらそれを盗聴するから」なんていう。ゲイルは民間人だがもうズブズブに巻き込まれた。

サリムはロンドンの父から直電コール。「おまえのヨメ候補がいまLAにいるからデートしてこい」と父はいう。「家柄のよい敬虔なムスリム信者の娘」は彼のヨメにぴったりなんだという。サリムはいやなんだが、断りきれずにデートを承諾した。彼は富裕な家の生まれのイラク人なのだが、親への反発心からテロリストになったんかなというムードがうかがえるシーン。サリムがデートにいってみたらば、その女の子はマティーニを飲んでて、モダンなアメリカ生活を楽しんでいるLAなおねぃちゃんだということがわかってしまって、サリムはオエーと逃げたくなった。弾まない会話のデートをしてる最中に、ダーウィンからポケベル。「病院にこい」。サリムはデートを切り上げてアジトに向った。

セルのメンバは病院に集合。これからRDXを強奪しにいくんだという。ダーウィン以下4名はバンに乗って計画開始。FBIの監視チームが尾行しているが、ダーウィンの指示で彼らを巻いた。計画通りに超危険な爆薬をゲット。テロリストそのまんま。ダーウィンはあとからラッセルにものすごく怒られるんだけれど、じつはいわなかったことがひとつあるんだと告白した。

いまの病院のアジトは元々3つの病院の中からひとつを選べという指示によるものだったんだが、その3つの病院の共通点をダーウィンが密かに調べてみたらば、そこにはすべて "Radiation containment facilities(日本語でなんというのかわからないが「核を扱う特別な施設」という意味)" が含まれていたんだという。つまり、RDX強奪はまだまだ序の口で、テロ組織は「核攻撃」を意図しているわけであり、つまり、ダーウィンがいうには「その核の出所をばっちりつかんでこの計画を潰すためには、リアルのRDXをやつらに渡してせいぜい信用を得ないといけない」ということなのであった。「核攻撃」と聞かされたラッセルは絶句した。そして「ミナがゲイルに接触した」と聞かされたダーウィンも絶句した。

こちらはイリア。無事にカナダ国境を越え、むこうでカーリと落ち合うことができた。2人は超ハッピー。イリアはさすがに安堵の表情で「いままでほんとにありがとう」なんていって2人はまたまたsex三昧。

ところがイリアがバンクーバーの同志に接触したらば「航空券と偽パスポートを用意するからすぐにヨーロッパに行け」といわれる。組織の命令は絶対である。また組織はガールフレンドの偽IDまでは用意してくれない。イリアはせっかく知り合ったこの女性、イリアのためにすべてを捨ててカナダにいっしょに逃げてきてくれたカーリを森の中で静かに絞殺。戦慄のシーン。

ところが、またまたところがあって、イリアが翌朝パスポートと航空券を受け取りに行ったら「予定が変わったから、しばらくバンクーバーにいろだってさ」といわれて彼はものすごく頭にくる。それなら彼女を殺す必要はなかったからだ。彼は同志の男をブチのめし「航空券を出せ」と怒った。

こちらはファリク。彼は逮捕されて以来まったく協力しないので、サウジアラビアに強制送還してしまえという政府内決定がなされた。サウジアラビアはアメリカの同盟国なので、帰ったら国賊テロリストとみなされてスグに死刑になる見込み。ってわけで厳重な警備の元に本国に送り返されるが、ここでファリクを待っていたのは地獄の拷問であった。

基地内の拷問部屋で、サウジ軍部の拷問マニアが呼ばれ、アメリカ人によるさらなる尋問が続いた。つまり非人道的な尋問をUS国内でヤッちゃうとマズいからというわけのようだ。結局、場所が変わっただけで尋問をするのはアメリカ人である。拷問するのはサウジ人。ここでもファリクは不屈の闘志で協力を拒否。彼のおちんちんに焼けたハリガネが突っ込まれた。悲鳴。

とつぜん壁が爆破され銃声と怒号。覆面姿の男たちが銃を撃ちつつ乱入。ファリクの仲間の救出大作戦なのだった。覆面姿のアル・カイーダのメンバはファリクを救出。ファリク、ありえない復活劇で地獄から生還した。

テレビニュース。かつて未遂に終わったドジャーススタジアムのバイオテロ事件の首謀者であり、アル・カイーダのトップリーダーの1人であるSahad Bin Safwanが、サウジアラビアの拘留施設から脱走したとトップニュースで伝えている。この事件直後の記者会見ではカバーストーリィが発表されていたので、なんでこいつがサウジにいたんだとマスコミの質問の嵐がホワイトハウスに集中する。政府はいまんとこノーコメント。イリアはバンクーバーの空港でそのニュースを見た。メラメラと闘うテロリストの気分になってきたんだろうか。一方、ダーウィンはこのニュースを見て心底落胆。暗い顔になった。

※感想

アメリカ人の尋問者が「拷問させるぞ」とファリクを脅すシーン。彼はあくまで協力を拒むんだが、興味深い会話があった。以下ファリクの台詞↓

"You, Americans are so obsessed with yourselves that you care more about analyzing your guilt than achieving victory. That's why we will win."

私は最初この台詞があまりピンとこなかった。だって、ブッシュが "analyzing guilt" をしてるなんてとても思えないし、子供っぽい "achieving victory" にしか関心がないもんだと思ってたからだ。ファリクのこの台詞はブッシュ= チェイニーラインの「アノ路線」のことをいってるわけじゃなく、いちぶの "analyzing guilt" なアメリカ人層を指していたという解釈なんだろうか。テロリストの口から出る「おまえらアメリカ人は」の「アメリカ人」は「ブッシュ並びにブッシュに投票するアメリカ人」だと勝手に決めつけていたという私の読み違えだったのかもしれない。

そして、この台詞の次にアメリカ人尋問者の口からこんな台詞が出る →「日本人もヒロシマに原爆落とされた後におんなじようなことをいってたわ」というので「そんなことだれかいったっけ?」と疑問に思った。てか、「日本人はアメリカと戦争してたけどテロリストじゃないだろ!」というのが私的な認識なんだが、もしかして一部のアメリカ人の心の中には「パールハーバーも911も似たようなもんである」という深層心理があるんだろうかなんて思って、そんなふうに見てるヤツもいるのか!ってゾゾゾゾゾと怖くなった。んでその直後、ファリクのおちんちんに焼けたハリガネが突っ込まれた。私のおちんちんはいまんとこ無事でよかったと思ったら、その後にファリクは救出され、出血多量で死にかけてる尋問者に「おまえは『神はいない』といっていたな。いまこそ真実がわかっただろう」と勝利宣言する。銃殺しようとする子分を「こいつに慈悲を与えるのは無駄である。せいぜい苦しんで死なせるべきだ」と制して逃亡した。戦争してた頃の日本人は天皇を神様みたいに思ってたんだよなと思い出して戦慄した。あぁ怖かった。

ファリクはテロ組織に帰ったら英雄として歓待され、あがめられ、完全復活を遂げるどころか、そのカリスマ性は何倍にもパワーアップされるだろう。まったくすごい悪役です。

ファリクのスゴさに比べれば、ミナやサリムの動機はぜんぜんチョロいかんじがするけれど、彼らの素性が少しづつわかってきたというのもドラマ的におもしろい伏線である。あとイリアも怖くてよい。いつかファリク + ダーウィン + イリアの3名が合流する日がくるんだろうか。こ、こ、これはすごそうです。

ラッセルくんは初登場の際にはじつにトロそうに見えたが、「テロリストにそんなもん渡すな」といういいぶんはもっともであるし、ゲイルに尾行をつけていたというあたりも抜かりなくやっていたので、もしかしたら見た目ほどトロくはないのかもしれない。案外、ダーウィンとよいコンビになるかもしれない。

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keiko (2007.01.19 21:04)

24にはまって、このHPにたどりつきました。それ以来推薦されている「The shield」にはまり、Invasion、
PB、Lost、Alias、Heroes、その他多くのテレビドラマを見まくっています。いかんせん、英語についていけない私ですので、ここでストーリを読んで「ナルホド!こういうことだったんだ!」ってわだかまりをスッキリさせています。ホントにいつも助けてもらってありがとうございます。今はSleeperCellにはまっちゃって、続きをクビを長くしてまっています。24シーズン6も始まって、忙しいと思いますが、SleeperCellもお忘れなきよう、よろしくお願いします!ペコッ。

tinker (2007.01.20 02:54)

おぉ、たいへんうれしいお言葉をありがとうございます。私と趣味がピッタンコなのですね。Sleeper Cellやんなくちゃ!これ、読んでる人いるんだろうかと不思議に思ってたのでたいへんうれしいです。やりますやります。スグにできないんですけど、アレやってコレやったらこっちにいきます。

yu-suke13 (2007.01.20 17:11)

どうもはじめましてですペコッ。
僕もkeikoさんと同意見です。24でも新章突入前にここで前回のストーリーを思い出すために活用させていただいてます。 たまにネタバレで未消化のものも消化してしまって、(゚ロ゚;)エェッ!?って思うことも何度か。。。
でも、ストーリを知ってから映像を見るのもおもしろかったりして・・・ とにかく!みなさん読んでると思いますので tinkerさん頑張ってくださいw

tinker (2007.01.21 06:28)

ありがとうございます!

Jun (2007.02.07 05:31)

Sleeper Cellが個人的に大好きで
ここのブログに辿り着きました。
とてもわかりやすく、毎回楽しみにしています。
ムリせず頑張って下さい。応援してま〜す♪

tinker (2007.02.07 19:59)

お読みくださりありがとうございます。私もこのドラマ、たいへん好きです。時間がなくて続きが更新出来ていないのですが、いつかぜったいやろうと思ってるわけですが 。。。。

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