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スリーパー・セル/Sleeper Cell :: 1-07 :: Immigrant :: ネタバレ

transSleeper Cell/スリーパーセル。シーズン1の第7話。ネタバレ!
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!
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冒頭シーン。密入国者らしい男たちが次々とトンネルを通ってカリフォルニアに入ってくる。最後に出てきたのはメキシコ顔の少年。

ダーウィンとゲイルは破局した。ダーウィンが彼女の夫のことを知ってしまったというのが表向きの理由だが、彼女を巻き込みたくないというダーウィンの配慮かと思われる。彼は彼女に本当のことをいえるわけないので黙って去るしかない。ゲイルは絶望する。

毒ガスのホスゲンを手に入れたファリクは計画の最終段階に向けてさらなる指示を出す。各メンバに「買ってこいリスト」を渡し、それらがぜんぶ揃った後に、4人に与えたパスワードをコンピュータに入力すれば、次にやるべきことがわかるんだという。つまり、最後の最後まで計画の全貌がわからないようにするという徹底ぶり。ファリクは4人の子分たちに仕事を言い渡し、自分は「旅行に行く」といってスポーツカーに乗って出て行った。行き先いわず。FBIは彼をマークする。

ダーウィンたちが言われた通りに仕事をしてたらば、冒頭で出てきた少年がとつぜんアジトの倉庫にやってきた。彼の名前はKhashul。メキシコ人じゃなくてアフガニスタン人だった。彼はジハードを闘うためにKenに会いにきたという。「君、まだ子供ぢゃないの」という目で見るダーウィンたちに「もう17歳だ。12歳のときからカンダハルで闘っているし、オートマチックもRPGも使える!ぼくは英語とスペイン語ができるし、顔がメキシコ人みたいだから使えるよ!」とえらい売り込みようなのでメンバはたじたじとなる。

素性のわからぬ子供を持て余した彼らは、とりあえずファリクが帰ってくるまで面倒を見てやることにして、ダーウィンがお守りをすることになった。ダーウィンはすぐに彼の体に傷跡を発見し、問いつめたらGITMO(ギツモ = キューバのグアンタナモ基地)にいたことを白状した。そして気の毒な身の上話を話した。

アフガニスタンの村に家族と暮らしていたが、タリバンの一味じゃないかと疑われてアメリカ軍に拘束され、カンダハルで何週間も厳しい取り調べを受けた。「知らない」と言っても信じてもらえず、こんどは暑い海の近くに連れてこられた。通称、GITMO(ギツモ)と呼ばれるそれは在キューバグアンタナモベイ海軍基地であり、911以降はアフガニスタンで捕らえたテロリスト容疑者の収容所がある。少年はそこで3年間責められた。体の傷はそこでつけられたもので、GITMO特有の拘束ベルトと手錠ゆえにダーウィンはそれに気づいたのであった。収容所内で知り合ったアラブ人たちに英語とスペイン語を習った。3年後、アフガニスタンに帰された。家はなく家族はどこにもいなかった。残ったのはアメリカへの憎しみだけ。新しいモスクがあって、そこに入ったらタリバン兵士がいた。ジハードを教わった。という気の毒な話なのだった。GITMO歴があるということは政府のwatch list(ヤバい人リスト)に載ってるわけで、ファリクがそんなヤツを仲間に入れるわけがない。仲間に入れるどころかスグに殺されるだろう。

ダーウィンは無邪気で不幸な彼を弟のようにかわいがり、寺院に連れていき、ムスリムの友達に紹介したり、コーランをプレゼントしたりした。寺院では少年と同じ年頃のカワイイ女の子がいて、彼に興味を持ったみたいだった。いままでとんでもなく不幸な目にあってきた少年はこんなに平和な日々は初めてだったみたいで、彼はすごく喜んでダーウィンを信頼するようになる。

ここでダーウィンの元カノらしき女性が登場する。名前は、Nichelle。「痩せたわね」「君の手料理を食わなくなったせいだね」なんていう短い会話でサラリと2人の関係がわかるというこのドラマの脚本は良い。彼女はState Department(国務省?)に勤めていて、ダーウィンは彼女にFBIにナイショで少年をアフガニスタンにこっそり帰国させてやってくれと頼む。彼女は「かなり難題である」と答えるも「努力はする」と答えて去る。FBIにいうと少年はまたGITMO入りになっちゃうから、それはじつにかわいそうなので、ダーウィンは上司にもいえないということらしい。

一方、こちらはファリク。彼の行き先はべガスだった。イタリア人の偽IDでホテルに泊まった。FBIは彼を徹底マークしているが、自分の部屋の隣接する部屋すべてを占領する(つまり壁から盗聴されないため)という用心ぶり。ここで彼は2人の同志と出会う。2人共ファリクと同クラスの重要人物のようだ。ここで私たちはかつてファリクが衛星電話でNYとDCに通話したというかつてのレイの言葉を思い出す。NYとDCの通話相手はこいつらだったのかも。3人はテロ攻撃の日程を話し合う。ここでの3人の会話はじつにおっかなくて、いかにもありそな雰囲気だ。また同時多発テロを示唆するような言葉も出てくるが、はっきりとはわからない。無事に日程を決めた3人はコールガールを呼んでパーティタイムとなるが、ファリクはオンナにはまったく興味がなくて、その代わりに「旨いもんが食いたい」といってルームサービスで高価な料理を注文する。

ダーウィンは少年の相手をしつつ、ファリクに与えられた仕事もしなくちゃいけないからけっこう忙しいのだが、「買ってこいリスト」のブツはぜんぶ揃った。でっかいトラックが1台と印刷機なんかもある。その他色々。「さて、次の仕事は?」ということで、4人は決められた通りにコンピュータにパスワードを入れた。出てきた指令を見てクリスチャンはおったまげで「こりゃ寝る時間がないね」という。4人はさっそく仕事にとりかかった。

そうこうしてる内にイリアが少年にさりげなく接近。彼のスペイン語のアクセントや体の傷から、その素性を見抜いてしまう。ダーウィンは少年を守りたいのでなんとかごまかそうとするんだけど、このボスニア人は鋭い。「すぐに殺すべきだ」と主張し、既にファリクにメールしたんだという。ダーウィンは「おれが殺る」と約束して少年を連れ出す。

ダーウィンはすぐに元カノのNichelleにコール。少年をかくまってくれと頼んで落ち合う場所を決めた。そこに連れて行ったらFBIに包囲された。Nichelleが通報した模様。彼女は迷った末にルール通りにやることに決めたのだった。上司のレイが出てきてすぐに少年を拘束し、口論となる。「おまえはテロリストをかくまえってのか?」「この子はテロリストじゃないんだ!聞いてくれ!」とやりあってるところで、少年は隠し持っていたナイフでレイのノドをザックリ切る。逃走しかけた彼をレイが背後から射殺。その後、レイは死亡。レイの上司が現れ、カバーストーリィをプレス発表すると述べ「おまえはここにいなかった。いいな?」と事後処理を指示した。

守ろうとしたアフガン少年と上司が急死し、ダーウィンは大ショックだがミッションは続く。ファリクがべガスから帰ってきた。倉庫の中の完成物を見て彼は大満足の笑みを浮かべる。それは消防車の完全レプリカだった。おそらくその装甲やタイヤは戦闘用にパワーアップされているのだろう。

一方、ダーウィンとの破局で絶望したゲイルはバーで知り合ったjerkな男とカーセックスという悲しい夜を過ごした後に帰宅したらば、ボビーの叔父という男とバッタリ出会う。ボビーは1話でファリクたちがリンチして殺害した男だ。その叔父さんはボビーが急に連絡が取れなくなったので心配してわざわざエジプトから来たんだという。そして「甥はもしかしてテロリストのような人たちと付き合いがあったんでしょうか?」なんて質問するのでゲイルは「知らない」と答えるが、急速にダーウィンへの疑いが強まる。これまで何度もダーウィンは急に連絡が取れなくなることがあったりしたので彼女はずっと不審に思っていたのだ。

ラストシーン。ゲイルが警察(またはどこかの政府の機関?)を訪問し「私のボーイフレンドはテロリストなんかもしれません」と話している。相手の顔は見えない。政府の人間か?

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