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スリーパー・セル/Sleeper Cell :: 1-03 :: Money :: ネタバレ

transSleeper Cell/スリーパーセル。シーズン1の第3話。ネタバレ!
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!
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メキシコで男が交通事故で死亡。彼はファリクの組織の活動を支える資金調達係であり、つまり、世界を舞台にした様々な闇ビジネス(武器売買/麻薬/売春/海賊DVD等)によって得られた巨額な闇マネーを統括していた男だった。そして男が死んだら大金が消えた。

このピンチゆえにファリクはメキシコに出張。スペイン語が堪能なダーウィンとクリスチャンもいっしょに行くことになった。ダーウィンは保護観察中であるから外国旅行はできないんだけど、ファリクは「それはだいじょうぶ」という。

3人でドライブ中。ダーウィンとクリスチャンが子供の頃に遊んだオモチャの話をしていて、それはレゴとGIジョーなんだけど、横で聞いてたファリクは「くだらんオモチャの話はせんでよし」と機嫌が悪くなる。ダーウィンが「あんたはガキの頃にはどんな遊びをしてたんだ?その頃からAK47とRPGかい?」といったら、彼は「馬が好きだった」と答える。クリスチャンが「もっと聞かせてよ」といったら「それをおまえに話したら、おれはおまえを殺さなければならなくなる。そうなると人手が足りなくなるからいまは話せんな」なんていう。この男はいちいちオッカナイ。

途中ガススタンドで止まったときにファリクがダーウィンに偽IDをくれた。IDにはDarwyn Taylorとと書かれてあるので「もっとぜんぜん違う名前にすればよかったのに」というと「偽IDを作るときはなるべく本物に似てた方がいいんだ」とスパイの心得をレクチャーするんだが、私たちは番組のオープニングで出てくるダーウィンのFBIのIDを見てるから、彼のほんとの名前もダーウィンだと知ってるのでムフフと思う。だが、ダーウィンは「見透かされてるんだろうか」と寒気を覚えたかもしれない。

メキシコについたらファリクの子分のジアドという男に会い、さらに彼のツナギでフェリックスという地元のギャングに会う。こいつがカネを横取りしたらしい。場所はドッグレース場。フェリックスはイバりくさった態度で「分け前をもっとよこせ」と強気に出る。ナメられてると知ったファリクは静かに脅しの文句を述べるので両者の緊張は高まる。ギャングはワッハッハと笑みを浮かべ「今夜、めしを食いながら話そうよ。もちろんポーク抜き。それまでにお互い頭を冷やそうぜ」なんていうと「めしはいいが待ち伏せされてはかなわんね」とファリク。

夜まで暇なのでホテルの部屋にいたら、3人の部屋にコールガールがノック。ダーウィンの部屋にきたのは15歳の少女だ。ギャングからの贈り物だという。ダーウィンはもちろん彼女には手を出さないが、カネを与えてフェリックスのことを聞き出した。その後、彼女の後を尾け、スラムの売春宿を見つけた。中に入るとメキシコ人のヤリ手ババァがいて「ここならどんなことをしたって捕まらないよ」なんていう。ダーウィン、怒りに震える。

ダーウィンはファリクに少女売春のことを話し「こんなクズはやっつけちまおうぜ」なんていう。結局、交渉は決裂してダーウィンのいった通りになる。フェリックスは射殺。その隣にいた弱そうな子分を捕まえ「これからはおまえがこのビジネスを仕切れ」と命じ、「これからは子供ヌキで商売しろ。それ以外ならなにをやってもよい」と注文をつけた。相手はオッケー。奪われたカネを取り戻し、メキシコポリスに売春宿を匿名コール。子供たちが警察に保護されたところを見てからLAに帰ってきた。という人助けをしてしまったテロリストたちであった。

その間、LAの方では、トミーが車を買うためにママにコールして「カネ貸してくれ」と泣きつくとか、イリアがタワーレコードの店員と仲良くなりそうになったらならないとか、ゲイルはダーウィンが仕事場を休んでいるのを知って不審に思うなんていうサブストーリィが同時進行した。

さらに、1話のボビーの死はダーウィンがトドメを刺したという報告書が政府上層部で問題となり、FBIの立場は悪くなった。NSAその他の諜報機関からミッションの危うさを指摘され、結局、政府内で「ダーウィンの潜入捜査はおしまい。すべての者を逮捕せよ」という決定が出されてしまう。

ところがラストにきて、メキシコから帰ってきたダーウィンと上司のレイが密会するシーンでサプライズが明かされる。かつてマドリッド爆破テロ事件で使われたとされる衛星電話の通信が10分前に傍受された。なんとその使用者がファリクで、彼はNYとDCのケータイにかけたという。レイの台詞。「これはおれたちが思ってたよりも大物だぞ」。よって予定はドタンバで変更され、ダーウィンの潜入ミッションは続行となった。

※感想

ストーリィをざっくり紹介すると、ぶっちゃけ「テロリストとギャングの抗争」というまるでVシネマのような展開であるが、このエピガイはこのエピソードの良さの1%も伝えていない。ファリクとギャングの会話はじつにアンダーグラウンドな質感で、なおかつよく練られ、洗練されており、キャストたちの演技はよく、演出もすばらしい。いやほんとよかったですよこれ。

ギャングがほんとに憎たらしいので、このエピソードを見てたら、知らず知らずにテロリストのファリクを応援してる自分がいて、これはテレビドラマ的ストックホルム症候群かもしれないと怖くなった。

たくさん素敵なシーンがあった。すべてを紹介することができないのが残念だ!クリスチャンとダーウィンの外人部隊についての会話もよかったし、サブストーリィの方のイリアが女性と出会うやりとりもとてもよかった。FBIのレイが政府の上層部の人間たちとやりあうシーンはものすごく緊迫感があり、レイのあの切り返しは美しかった。

余談だが、テロリストってPayPal使ってるのかとびっくりした。

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