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スリーパー・セル/Sleeper Cell :: 1-02 :: Target :: ネタバレ

transSleeper Cell/スリーパーセル。シーズン1の第2話。ネタバレ!
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!
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ファリクはオフィスで秘密のウェブサイトをチェック。そこから指令を受けている模様。彼はみんなに近い将来にテロ計画があるとほのめかし、指示を与えるがその詳細をまだ明かさない。トミーとダーウィンは指定されたショッピングモールに行ってセキュリティをチェックする。イリアとクリスチャンは屋上の駐車場で空調及び電源系統を調べている。爆発物かバイオテロか、その詳細がわからない。

一方、ファリクはEddy Pangetsuという名のジャカルタ出身の男子大学生に会いにいく。ファリクがEddyの叔父との関係を明かすと彼の顔はぎこちなくこわばるので、ファリクの正体を知ってる雰囲気だ。ファリクは微生物学が専門であるという彼からバイオテロに必要な培養キットを手に入れた。Eddyを "Welcome〜" とテログループに招き入れようとしたらば、「ぼくにはぼくの戦いがある」と拒否されるも、とりあえず培養キットはゲット。仲間入りを断られたときのファリクの顔が恐ーい。

また彼はイリアと共にトレイラーハウスに住むアラブ人家族のところに行って、なにやら重々しい様子でバイオ兵器らしきブツを受け取った。後にそれを皆に見せて「炭疽菌兵器(grade anthrax)」であることを明かし、初めてテロ計画の全貌を語り、そして今夜その計画を実行するという。

ダーウィンは最も混雑するであろう金曜日の夜にやるんだと思っていて、上司のレイにもそう報告していた。それが今夜だとわかったもんだから早く知らせないとヤバいわけだが、じつはその様子をFBIのサベイランスチームが密かに見ていて、彼らはメンバたちが各自解毒剤を注射するのを見たので一気に緊張UP。

ダーウィンはアンダーカバーを知られることなく計画を阻止したいが時間がない。ファリクたちといっしょにモールに向かう。隙を見て上司に緊急コール。FBIはサベイランスチームからの報告を既に受け取っていたので屋上に走るが間に合わず。まずはイリアがメンテナンス室に入ってモールのブレーカーを落とす。警備室が停電。そして屋上の空調機器から炭疽菌をバラまくわけだが、あぁもうだめ〜というところでファリクが炭疽菌をペロリと舐めた。

「ナニゴトか〜」と驚愕するメンバたちに「これはリハーサルである」と彼は告げた。仲間内に裏切り者がいないこと、計画が予定通り実行できることを試したんだというオチであった。ファリクはリハーサルの成果に大満足。そしてダーウィンはゲイルとのデートをすっぽかしたので彼女の機嫌を損ねた。この夜、ダーウィンはダウンタウンのポルノショップで上司と接触し、前回のボビーの死の顛末を語った。

このエピソードでは、物語の合間で各メンバの表の顔が明かされた。ファリクはセキュリティ会社を経営。イリアは高校の教師。クリスチャンは観光バスの運転手。クリスチャンは国外にいる別れた妻(ガールフレンド?)が忘れられなくて、女性に憎悪を抱いているということがより鮮明になった。

またトミーはバークレイの母親から毎日のように電話があって、彼はそれを無視している。ダーウィンに語ったところによれば、彼の母親は大学教授だというので恐らく富裕な家庭なのだろう。彼は母と折り合いが悪くて、それで彼女への当てつけに軍隊に志願したのだという。さらにボーリング場でバイト暮らしをしている息子を心配して、いきなり母がLAにきちゃうかもしれないという。彼はダーウィンに「そうなったら頼むぜ」なんていう。

※感想

イリアが学校の授業で生徒たちにメートル法のことを教えるシーン。生徒がコバカにした口調で「先生、ここはアメリカだよ」という(アメリカはフィート、ポンドが一般的)。「でも世界のほとんどの国はメートル法なのだよ」とイリアが辛抱強く語るシーンは、アメリカ人への軽い皮肉だろうか。つまり「平均的なアメリカ人は自分たちが世界の中心だと思っているだろ!」という批判的な見方だ。ここでイリアが "vice versa" っていう言い回しを使う。話が散らかるんだけど、この言い回しはよく出てくる。説明の最後に「これの逆もあるよね〜」って付け加えるときにべんりだ。

そして、ぜんぜん別のシーンに飛ぶんだが、ダーウィンが上司と話す場面で「ファリクは "Promote Virtue and Prevent Vice" って言葉が好きみたいだ」っていう。先のイリアの台詞と絡ませて "vice" つながりのシャレなんだろうかと思った。"vice" は "vice president" の "vice" だけれど、『悪徳』という意味もあるので。

シャレなのかたまたまなのかはよくわかんないんだけど、"Promote Virtue and Prevent Vice" っていうのが気になったのでぐぐってみたら有名な言い回しなんだとWikipeidiaに教わった↓

Wikipedia :: Status of religious freendom in Saudi Arabia

ここに載ってるんだけど、長くてムズくてよくわかりません泣。とにかくここに "The Committee to Promote Virtue and Prevent Vice (commonly called "religious police" or Mutawwa'in)" と載ってるので、こんどは "religious police" と "Mutawwa'in" をぐぐってみた。

そしたら日本語で書かれたウェブサイトがあった。そこから抜粋↓

サウジアラビヤはワッハーブ主義(コーランの教義厳守主義のワッハーブ派)として知られる厳格なイスラムの解釈を尊守し、そのmutawwa'in(ムタワイ?ン)という宗教警察が常時町中をパトロールして、厳しい掟の履行を信者に強要している。このことはタリバンによって始めて正体を現わにされたのである。即ち、タリバンの悪評高い宗教警察はサウジアラビアの制度を模倣したものなのだった。

引用元 :: No.19 サウジアラビヤ 揺れる王制

タリバンくらいは私も知っている。なんとなく意味がわかってきた。上に引用したページに行くと、アメリカ政府の諜報機関とアル・カイーダ、アラビア半島諸国の利害関係が細かく書かれていてへーと思った。

政治的な背景や用語をよく知ってると、このドラマはよりおもしろいのだろうなと思うが、私のような聞きかじりが娯楽ドラマを通じて政治を学ぶというのはかなりヤバいかんじがするので、ここらへんで止めておく方が無難かもと思った。

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