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プリズンブレイク/Prison Break :: 1-12 :: Odd Man Out :: ネタバレ

transプリズンブレイク/Prison Break 。シーズン1の12話。ネタバレ強のエピソードガイド。
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BEWARE!!!
ネタバレ強です!!!
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(フォックスリバー刑務所内)

人数オーバーという危機は仲間割れをもたらした。真っ先に動いたのはT-Bag。「おれさー、保険かけちゃったもんねー」とニターリ。彼は塀の外にいる仲間に脱獄するところを見張らせ、もし5分経ってもT-Bagが出てこなかったら、計画をオジャンにするように手配したという。T-Bagは真っ先に自分が切られると知ってるので、素早く手を打ったと思われ。さすが。

これで自分の危機を感じたC-Noteは、スクレをつかまえてナイショ話をもちかける。「切られるのはおれかおまえのどっちかだぞ。ノンキにしてると連れてってもらえなくなるぜ」「ちがうもん。マイケルはセルメイトで仲良しだもん」と答えるスクレに「アホか〜。考えてみ。リンクは絶対行くし、アブルッチは飛行機を持ってるし、ぢぢいはカネを持ってるし、変態野郎は保険かけたっていうじゃねえか。マイケルはおめえのことなんかかまっちゃいないヨ。頭使えこのタコ」なんていいつつ素直なスクレを丸め込んで「いっそおれたち2人でヤッちゃおうよ」なんていっている。スクレはそれを聞いて心配になってしまう。

スクレの恋人が面会にきて、妊娠したことを告げる。スクレ、パパになることを聞かされて有頂天。でも彼女はヘクターにプロポーズされたことを告げる。ここで別れ話をしにきたことがようやくわかる。彼女は迷ってる風だが、もうアッチに傾きかけてる様子。スクレの想いは届かない。ここで面会終了。スクレ、かなり焦る。そしてC-Noteの話を思い出し、マイケルのこともますます心配になる。

アブルッチはT-Bagの従兄弟の居場所を突き止め、子分にそいつを拉致させようと計画する。脱獄後に解放してやる予定。という計画をリンクに打ち明ける。聞いたリンクは「ソレイイネ」とうれしそうだが、続けて「T-Bagはどうすんの」と聞く。「そっちも任せとけ」とアブルッチ。

アブルッチの拉致計画は、結果、T-Bagの従兄弟とその子供を殺してしまう。それを聞いたアブルッチは、悲しみの人になる。殺してしまった子供のことを考え、独房で独りタメイキをついてたら、壁のシミがイエス様に見えてきた。神父様に独房に来てもらった。「いまからでも改心したらいい」といわれ、彼は「神よ許したまえアーメン」という人になる。過去を悔いて、瞬時に生まれ変わった模様。

T-Bag、ポウプから従兄弟が死んだと知らされ、涙して悲しむ。ここで私たちはコイツにも人の心があったのか〜というじつにレアなシーンを見れる。シベリアトラの出産シーンと並ぶ貴重な映像と思われ。文字通りの「鬼の目にも涙」ですな。

アブルッチの子分がT-Bagを拉致して倉庫に連れ込む。まずはボコボコにして足腰立たなくしといて、アブルッチ登場。たぶんここで殺す(または手足をちょんぎる)予定でいたのだろう(私の想像)が、彼は「神よ許したまえの人」になってるので、脅すだけに予定変更したようだ。てっきり殺されると思ったT-Bagはチビリまくりだが、アブルッチが「神はおれを許すそうだ。だからおれもおまえを許してやる」なんていいだすもんだから目をぱちくり(このときのT-Bagのリアクションがサイコーに演技マル)。「メンバから出るんだ。約束しろ」「うんうんわかった」アブルッチは陶酔気味にT-Bagをハグハグする。T-Bagは心の中で喝采を叫んでいる。アブルッチの隙を見て口からカミソリを出す。「天国にいっちまえ」と素晴らしい早さでスロートカット。アブルッチのノドから血が噴き出して止まらない。

それぞれの面々がそれぞれの思惑でダマシ合い&殺し合いをしてる中、マイケルは1人で穴に潜って計画を進めていた。このあたりの出来事を文章に書くのはとてもむずかしい。無理矢理に書くことはできるけど、たぶんすごく長くてつまらない文章になりそうだから省略することにした。ヒントは水。マイケルは頭と体と水を使って、独創的なやり方を編み出し、ついに脱出ルートを確立したということだ。NY、カリフォルニア、セントルイスの3点がばっちりつながった!

こちらは地上。穴掘り倉庫の見張り役をしているリンクは、COがやってくるのを見て中のメンバに知らせるが間に合わない。COに見られたらイッカンの終わりというところでCOを殴ってしまう。すぐに拘束され、ひきずられていく。独房懲罰間違いなし。重度のピンチ発生。

マイケルが興奮気味に倉庫の穴から顔を出し、出迎えたメンバに「今夜行くぜ」と告げる。老人が申し訳なさそうに告げる。「リンクがヤバいんだ」。あちゃー。

トゥイナーがマイケルの金時計を取り返したことを知ったベリックは、トゥイナーを抱き込もうとする。彼はハンバーガーで簡単につられた。トゥイナーはベリックのイヌになった。

(塀の外)

クィンから逃れたベロニカたちはクィンの車を奪って逃走中。LJが運転して、ベロニカがニックの傷を押さえる。出血ひどい。このまま病院にいくとポリスを呼ばれるので、ベロニカが傷口から銃弾を取り出す。そして病院へ。ニック、入院。

LJは病院を抜け出して、母の葬式に行く。そこで見張っていたヘイルに尾行され、病院を突き止められる。ヘイルはベロニカたちを確認するが、拘束することもなく、しばし3人を見守り、去る。罪悪感を覚えた模様。その夜、ヘイルは妻に「遠くへ行くぞ」といい、ベロニカに「必要な証拠をあげるから会いましょう」と電話する。つまりケラーマンを裏切る腹を決めたってことだ。ベロニカに証拠を差し出して、自分は姿を消す気らしい。

※感想

今回のエピソードは作り手からすると相当なチャレンジだったんじゃないかって思った。極悪サイコパスのT-Bagが従兄弟を殺されて悲しむ場面、マフィアのボスがイエス様を見る場面、ヘイルが罪悪感を覚える場面なんていうかんじに、「らしくないシーン」がたくさんあったからだ。

「悪キャラに人間味を与えよう」という制作者の努力はたいていドラマをつまらなくする。中途半端だったり、ツジツマを合わせるための「逃げ」がミエミエだったりするからだ。

でもこれはよかった。「T-Bagにも人の心があった」というのは私にはつまらない展開なんだが、その後しっかりスロートカットしてくれて、彼は常に私の期待を裏切らない。だからうれしい。アブルッチがイエス様にすがるというのも少々コミカルだけど、イエス様は許してくれるというその自分勝手さが人間臭くておもしろいと思った。アブルッチとT-Bagの演技がいいから、違和感なくこれもアリなんだなと思えてしまった。2度見してこんふうに思えるドラマってほとんどないです。

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1-12 Odd Man Out
aired date: 11/21/2005
Writer: Karyn Usher
Director: Bobby Roth

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  • Title: 1-12 :: Odd Man Out
  • First Aired: 2005-11-21

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Thanks to: imdb.com, tv.com

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