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Over There :: イラク戦争のドラマ

trans ちょっと間が空きましたが、Over Thereについて書きます。
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2005年の7-10月にミニシーズン(13話)がオンエアされました(by FX)。湾岸戦争のドラマです。アメリカのTVドラマは地上波+ケーブル各局を合わせると相当な数の作品が出ては消え出ては消えしているわけですが、戦争ものというのはほとんどありません。やはりタブーなのでしょう。家族や友達がイラクで亡くなったという人も多いわけで、イラク戦争をテーマに娯楽ドラマを仕立てるのは、メディア側からすると勇気のいる行いなのだろうなぁというのは容易に想像できます。

というわけでこのOver Thereはオンエア当時から賛否両論、「うぉぉお」と話題の的でした。考えてみれば、テレビドラマや映画ではスパイものは大流行りで「アラブのテログループがどうしたこうした」とか「政府の陰謀でどうしたこうした」なんていうのはじゃんじゃん出ています。戦争がなんでダメ?というのは当然の疑問であるともいえます。

ハイテクな話題ばかりが先行したイラク戦争はテレビゲームによく例えられました。私の記憶では、ずいぶん前にCNN見てたら、爆撃機で目標を破壊した兵士が「Touch Down!」とかるーいノリでやってましたね。その後そういうのはずいぶん批判されたので、兵士へのインタビューもお利口になり、エラい人のブリーフィングでは「ハイテク武器は正確なので女子供は殺さない」とかいうのばかりいいだしてウソくさい ...

Over Thereでは、飛行機による絨毯爆撃等は一切出てきません。地上部隊というのでしょうか、私、軍隊用語に詳しくないですし、英語で見てるんで、日本語でなんというのかよく知りませんが、troopsってヤツです。突撃銃を持ち、砂漠の中を進行し、ゲリラ的な攻撃を仕掛けてくる敵を殲滅しつつイラクの村々を制圧していく、というのが任務の兵士たちです。砂漠のソルジャーです。

ハイテクといえばあのおなじみの暗視スコープやGPSは出てきますけど、それ以外はさほど出てきません。基本的に銃とナイフで戦ってます。よく知らないのですが、同じ軍人でもきっとこういうポジションの人たちというのはどちらかといえば「給料もらえるから」軍に入ったというノリなのだと思います。ドラマの中でもそういう風に描かれています。

私からするとずいぶんリアルでザラザラしていて「戦争ってこういうもんなのかぁ」「イラクはいまこうなってんのかぁ」とどきどきしながら見ていたのですが、アメリカ人に訊くと「あれはウソばっか」という人もいます。もちろん「あんなかんじだった」という人もいます。私にはそこらへんがどうなのかわかりません。「軍隊でニックネームで呼び合うなんてありえん」という人もいました。でも「アルジャジーラがきてるから今日はおとなしくしておれ」なんていう台詞はすごくありそうだなぁと思いました。

若い兵士が地雷にヤラレて片足を失うというエピソードがあるのですが、あれ、どうやって撮ってるのでしょう?最初は両足で歩いていて、事故後は片足になっちゃいました。ホント!SFXじゃないように見えるし、どうやって撮影しているのかトリックがぜんぜんわかりません。見た方、どう思われますか?

(ココまで書いてからもういっぺんビデオをリプレイしてみました。どうも義足の代役と2人でやっているようです。びっくりするのは顔から義足へパンしたり、義足から顔にパンしたりする映像がところどころ入っているんです。ぜんぜん切れ目がわかりません。顔と義足を含めて全身が映っている映像を探したんですけど見当たりませんでした。きっと編集の仕方が上手なのですね。最初見たときはぜんぜん違和感を覚えなかったです。)

ところで最後にコレをいうのはナンなんですけど、どうも打ち切り決まってるらしいです。わかんないけど ... もしかしたらどっか別のところが版権を買ってseason2ができるのかもしれないです。けっこうそういうのありますから。だといいなぁ。

テーマ曲がいいですよ。今調べました。
Theme Song : "Over There" Written & Performed by Chris Gerolmo

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