【島 現在】

ハーリィはデズモンドから「今日の朝、ソイヤーとニキが言い争いをしてた」と新情報を得た。ソイヤーは「ニキなんて知らない」といってたので、ハーリィはへんだと思う。やつは隠し事をしてるのかと確信し、サンとチャーリィに意見を求めた。サンは「彼はマイケルを助けにいったくらいの良い人だから殺人者のわけがない。（パウロとニキを殺したのは）アザーズに決まってる」という。ハーリィは「デズモンドを連れてくるよ。彼に聞いたらいい」と去った。

その後、チャーリィが深刻顔でサンに爆弾告白。「あのときのおれは間違ってた」と謝りつつ、すまぬすまぬと白状した。かつてサンを森に引きずり込んだのはアザーズではなくて、自分（チャーリィ）とソイヤーの仕業であると。かつてロックがチャーリィにパンチしたとき（ヤクの件でクレアと揉めたときです）、ソイヤーが「銃をゲットするのを手伝え」とチャーリィを誘ったという。「アザーズがやったように見せかけよう」というソイヤーの悪企みだったそうで。という話を聞いたサンはものすごいこわい顔で去った。これは重い。いたずらでは済まない雰囲気。人間関係に深い傷が生じたことを知るチャーリィであった。

【島 9日前】

ロックがビーチにきて、パールステーションにみんなを誘った。ニキとパウロがついてきた。というシーンは3-05で私たちは見た。前述したように、ニキとパウロはハッチの存在を既に知っているが、彼らはホエーという顔でそこに入る。ここでパウロはステーションのトイレに入ったのだが、トイレでなにをやってたかが明かされた。彼はタンクに隠したアレを取り出し、陶器製の容れ物から中身を出して、パンツの中に入れた。それは小さな袋だが、私たちは中身を見せてもらえない。

【島 現在】

ニキたちの死体の前にハーリィたちがいる。そこにソイヤーが現れるとみんなの顔がこわばる。ハーリィは彼を疑っているし、サンはチャーリィにあの話を聞いたばかりだし、デズモンドもへんな顔をしている。

疑われてると知ったソイヤーは、ナイショにしてたことを告白した。彼はニキの指に土がついてたことに気づき、そしてパウロの死体の近くの地面に新しい土を発見した。ソイヤーは素早く計算した。なにがあったか知らないが、死ぬ直前に埋めたってことは相当のお宝であるなとピンときて、それをこっそりもらった。ひとりじめしたいから黙ってたということらしい。サンが「それはなんだったの？」と聞いたら彼は小さな袋を取り出した。サンが中身を開けたら大粒のダイヤモンドがゾロゾロ出てきた。ソイヤーは「やるよ」といった。そして「おれは2人を殺しちゃいない」と言って去った。殺人者と疑われてヒネクレちゃったのか。

【島 12時間前】

ニキとパウロが海岸にいる。「サンクスギビングデーから2週間も経っちゃったね」と落胆するニキをパウロが慰める。「いつか救援がくるさ」「どうして急に楽観的になったの。ダイヤはなくなっちゃったのに」「あのバッグがなくなって、かえっておれたちにはよかったんじゃないか。あれのせいでケンカになっちゃうでしょ」「ああそうか」。パウロはたぶん彼女のきもちを確かめたかったのだろうか。

ニキはパウロの言葉に納得したようであり、そうかもねと幸せ顔になった。2人はスィートに仲直りした。が、その直後にパウロが落としていった禁煙ガムをニキは発見する。アイツはバッグを見つけたんじゃないか！恋人の嘘を知って怒り爆発。

ニキはソイヤーに銃をくれと頼みにいく。だがソイヤーは渡さない。彼女の怒りを見て「海で頭を冷やしたほうがよいよ」と答える。ニキはケッと去った。「やくたたず！」といわれたソイヤーは「うるせえバーロー」と怒鳴り返した。というようすをデズモンドが遠くから見ていた。ソイヤーはニキがだれかを殺すのはよくないと思って銃を渡さなかったのだ。それなのに彼は殺人者呼ばわりされてかわいそうだったなと私たちは思う。まぁ誤解されやすいタイプだから仕方がないのかも。

【島 現在】

ソイヤーがニキの死に顔に「やくたたずめ」とつぶやき、ひとりで穴掘り開始。そこに怒りのサンが登場。彼女を森に連れ去ったのはソイヤーの考えだったとチャーリィに聞いて怒っている。バレちゃったか。ソイヤーは無言で、いたずらがバレた顔。「わたしはジンには秘密にしとく。彼にそれを言ったら、お墓をもうひとつ掘らなくちゃいけなくなるから」といってダイヤをソイヤーに返し「この島ではこんなものは役に立たない」といってビンタをカマした。そりゃ怒るわな。

ニキとパウロをみんなで埋葬する。2人の死因は依然として謎だが、ダイヤを巡って争った末に死んだらしいとわかった。ハーリィがお別れの言葉をいって、土をかけようとしたらソイヤーが待てといった。彼は「安らかに眠れ」と大粒ダイヤを死んだニキにポロポロかけてやった。

【島 8時間前】

パウロがダイヤを隠してると知ったニキは、彼を森に連れ出した。「ダイヤを出せ」といって、アートの毒クモを投げつけた。クモはパウロの首筋にチクリ。強力な毒が回って、彼はピクピク。全身マヒして動けない。ニキはアートに教わったことを話す。「この毒は死なない。マヒするだけらしいよ。ゆっくり心臓がスローダウンしてあなたは仮死状態になる。8時間くらい。でも首を噛まれたから毒が回るのが早いかもね。その間にわたしはダイヤを探すってわけなのよ。うふん」ニキは彼のパンツの中にダイヤを発見。ヨッシャ。パウロはマヒしつつ「ダイヤを渡したら君を失ってしまうと思った」と述べた。ニキはこの言葉にドキンとして考え込んでしまう。

アートがいってたもうひとつのことを彼女は忘れていた。このクモのメスは強力なフェロモンでオスを引き寄せる。彼女の足元には数匹のクモがゾロゾロ。それはどんどん増えてきて彼女の足に上がってくる。クモに噛まれたニキはパニックとなり、すぐに近くの地面にダイヤを埋め、ビーチに走った。ソイヤーとハリィの目前でバッタリ倒れた。最期の言葉は "plywood" でもなく "power line" でもなく "Paulo lies." でもなく、"paralyzed" だった。そうか、彼女は死んだのではなくて、マヒしたのだ！

【島 現在】

ソイヤーとハーリィが2人を埋め終わるところ。土がかぶせられていくとき、ニキの目がパカッと開く。でもソイヤーたちは気づかない。こんもり山ができて埋め終えた。ニキはダイヤといっしょに生き埋めにされちゃった模様。欲に目がくらんだ天罰が下ったか。

※感想

これはつまり、ニキは元々パウロを殺す気はなかったが、首を噛まれたから運悪く動脈を直撃して彼は死亡。一方、ニキは仮死状態で済んでたが、だれもそれに気づかなくて生き埋めにされちゃったということ。ですかね？それともパウロも同様に生き埋めにされちゃったのかな。

こんな毒クモほんとにいるんでしょうか。8時間心拍停止して、マヒ状態した後に生き返るという。物語上の創作なのかな。もし本当にいるなら犯罪に使われそう。トリカブトみたく。

今週のエピは "poison" がキーワードだったように思われます。ニキとパウロはプロデューサーを毒殺した。島では死因がわからない死体を見たサンが「これはなにかの毒のせいか」と疑って、みんなの食料を調べたりしていた。ニキとパウロはクモの毒で自滅したという。ポイズンつながりのお話でした。"poison" という単語は『毒を盛る』という意味以外に、比喩的にも使えます。だれかがあなたに不健康なアイデアを吹き込んだとする。「悪いことを吹き込むのはヤメテ！」といいたいときに、"You poisoned me!" とか "Don't poison me!" とかいう。私、そういえば、この表現よく使うなぁ。そんなに悪友が多いのかと自分で反省してしまった。サンを怒らせたあの話、チャーリィはソイヤーに "poison" されちゃったわけで、こちらもポイゾンつながりといえます。

ハーリィはExposeのファンだったのに、ニキを見てぜんぜん気がつかなったようで。有名人がマサカ近くにいるわけないと思ったのかな。ゲストだったから気づかなかったのかも。

今週のエピのように時系列が細かく入れ替わってサスペンスタッチで進むのはJJお得意のパターンかも。これは巧く編集しないと見てる方が混乱してしまうと思うんだけど、ボケーと見ててもお話がわかるからさすがだなと思う。冒頭のExposeのドラマの撮影シーンはインチキなAliasみたいだった。てことはシドニーもシドニーつながりでマサカ出てきたりして。そういうサービスはないの？？？アザーズの背後にSD6？？スローンが出てきてえええええええ？！なんてこともあったらいいのになぁ。同じABCなんだから。でもそんなことになったらますますワケワカメになっちゃいそうですね。

いくつか覚え書き&トリビアをまとめときます。

ニキのExpose中の役名はコルベット（Corvette）という。

ラシェードを演じていた俳優、Billy Dee Williamsは実在する俳優。[link to imdb]

ニキたちが殺したプロデューサー、Howard L. ZuckermanはExposeの他、"Strike Team Alpha"、"Dr. Kincaid, Esquire" というドラマの制作者でもあった。

Exposeは "3-13 The Man From Tallahassee" のロックのフラッシュバックのPeter Talbotが訪問したシーンで、テレビに映っていた。

次回15話は4/4オンエア予定です。女同士の戦いが見れそうです。ゾゾゾです。怖いです。
3-15 :: Left Behind :: 予告編

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title: 3-14 :: Expose
aired date: 2007/03/28
Writer: Edward Kitsis, Adam Horowitz
Director: Stephen Williams