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ロスト/Lost :: 3-13 :: The Man From Tallahassee [1] :: ネタバレ

transLost。シーズン3の13話。長くなったので2つにわけました。こちらは島のお話です。ネタバレ!
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!
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こちらは島のお話です。フラッシュバックはこちらから↓
フラッシュバック :: ロック編

フットボールで遊ぶジャックの姿にアゼンとした4名、中でもケイトの「オドレ、ナメとんかー」顔がひときわ印象的だった前回ラストからの続き。4名は森に隠れてようすを見ている。ジュリエットがいる。車イスに乗ったベンも。彼は後遺症で車イスになったみたい。ジャックたちは親密そうでハッピーである。ケイトたちがバカみたい。だってこの4人は(ダニエルは違うけど)ジャック救出目的で危険を犯してきたのだから。ロックの困惑顔がアップになる。「こりゃおれたちが思った以上にややこしい」

ケイトたちは森で作戦会議。彼女は自分が見たものを信じられないので、銃を手に出ていこうとする。「ジャックはヤクを射たれて洗脳されてるんだ」と主張するが、健康そうなあの笑顔にヤク中の兆しは見えないのでそれはなさそう。ロックがいちばんまともなことをいった。「ジャックは飛行機が不時着したとき、危険を顧みずにみんなの命を救おうとした。そのジャックがアザーズと仲良くしてるんなら彼なりの理由があるはずだ。それを確かめよう」。というわけで、夜になってこっそり彼に接触し、真意を尋ねてみようということになった。

夜になった。ジャックは自分の家をもらってひとりで暮らしているようである。ケイトがドアから侵入。サイードとロックは家の裏と横からバックアップという体制で行くことにした。ダニエルの姿が見えない。彼女は単独行動?あるいは森で待機中か。

ケイトがササーと家に近づき、ドアノブを回してみた。侵入。家の中ではジャックがピアノをひいていた。背後から忍び寄って声をかける。「ハイ」「こ、ここでナニしてるの?」「助けにきたんだ」と聞いたジャックは焦り顔となり「いますぐ逃げろ。ヤツらはおれを見張ってるんだ」という部屋には監視カメラがある。ここでアザーズ男数人が突入。ケイトは拘束された。さらにサイードも。男たちはスキがない。こうなることを見越して見張っていたような印象を受ける。ロックだけは捕まっていないようだ。「他に何人いる?」と聞かれ「私たちだけだ」とケイトが答えた。

ベンの寝室。眠っていた彼は人の気配に目を覚ます。ロックだった。この2人の再会は、ベンがヘンリー・ゲイルという偽名を名乗っていた時期以来である。ロックはベンに銃を構え「おれはジャックを探しにきたんじゃない。潜水艦だ。潜水艦はどこにある?」と聞く。「そんなもの知らん」とやりあってたら、アレックスが「パパ、どうした?」と入ってきたので、ロックは彼女の首を押さえて人質にした。

そこにトムがきてドアの外から「オーイ」と声をかけた。ロックはアレックスを捕まえ、クローゼットに隠れる。トムはノコノコ入ってきて、ロックが隠れてることを知らずにベンに報告。「オースティンとジャラ(ケイトとサイード)を捕まえました」という。ベンはそれを聞いて「捕まえとけ」と指示して彼を行かせる。もうひとりいた。リチャードである。ベンは彼に「『タラハシーから来た男(the man from Tallahassee)』をスグに連れてこい」と命じた。

リチャードっていうのは、かつてジュリエットをヘッドハンティングした男である。リチャード・アルパート。彼はシーズン3の7話のジュリエットのフラッシュバックの中に出てきた。

ロックはクローゼットから出てきた。『タラハシーから来た男』というのがピンチを知らせる暗号かと彼は疑うが、ベンは「そんなんじゃない」と答える(だがこの男は一癖あるので、なんかあるんだろと私たちは思うわけだが)。ロックはこんどはベンを人質にし、アレックスに「サイードのバッグを取ってこい」と命じる。目的はC4だろう。ベンは「娘は私を嫌っているから、いうことを聞かないと思うよ」というが、アレックスは父が心配なようであり、ロックの要求に従う。てわけで彼女はバッグを取りに出ていった。

アレックスを待つ間、ベンは「潜水艦をどうやって操縦するつもりだ」と尋ね、ロックの真意を聞き出そうとする。「ミハイルから潜水艦のことを聞いた」というロックの発言から「あそこにいったんならC4を見つけたのか。とすれば君は潜水艦に乗りたいのではなくて、それを破壊するつもりか」と推理する。「君はカリフォルニアで生まれ、施設で育った。Tustinでは無為な時間を過ごし、この島に不時着する前の4年間を車イスで過ごした。そんな君がなにを思いつくかくらい想像できるよ。傷ついただろう?」と聞く。その口調はいかにも人の心を懐柔することに長けている。ロックは「背中が壊れたかと思ったよ」と答える(彼が下半身マヒさせられることになった事故のこと。このエピのフラッシュバックで明かされます)。

ケイト。監禁されているところにジャックがきた。「いったいどうなっているのだ」と詰問したら「戻ってくるなっていったじゃないか」と言い返された。彼女はなんでジャックがあいつらと仲良くなっちゃったのかを知りたいのだ。どうしてどうしてと問いつめたら彼は告白した。「彼らと取引をした。彼らはぼくを家に帰してくれることになった」という。ケイトは納得できない。「なんであんな嘘つきどもを信じることができるのだ」「あのとき『ソイヤーを助けてくれ』と君がいったとき、ぼくは彼らを信じることにしたんだよ」

ここでジュリエットが顔を出し「ジャック、そろそろ時間が」という。これを見たケイトは言葉を失う。「ジャックはあっちの人になっちゃったのか」「私がソイヤーを助けてっていったのが間違いだったのか」と考えて極度に落ち込んだ模様。ジャックは「ぼくは必ず君のために戻ってくる」と言い残して出ていった。

ロック。ベンの家でアレックスを待っている。車イス生活となったベンは、ロックが島の不思議な作用で足が全快したことを知っている。ということをベンが知ってることをロックは知っている。てわけで、この2人はお互いになにを考えているかがわかってしまうようだ。ロックはベンの苛立ちを見抜いている。「なぜ私はロックみたいに足が治らないのか」。そしてベンもまたロックの目的を見抜いた。「島から出たらまた車イス生活になってしまう。ゆえに潜水艦を破壊する」。という2人の会話は不思議な均衡がある。いがみあってるくせにお互いがわかるみたいな。

アレックス。サイードが監禁されているところにきた。彼は屋外につながれている。見張りの男に「父にいわれたから」といってバッグを得たが、サイードから「君はアレックスだろう?お母さんに似ているな」といわれて、母が生きていることを知らされる。

ロック。ベンを車イスに乗せて部屋を移動。キッチンにきた。壁にかけてある子供の写真はアレックスだろうか。文化的な住宅設備に驚くロックが「電気をどうしてるんだ?」と聞くと、ベンは「2匹の巨大ハムスターが車輪をグルグル回してるのさ」なんていう。爆破ミッションを控えたロックは、冷蔵庫にチキンを発見して腹ごしらえ。ベンは彼を説得する。「私はこの島で生まれた。でも他の人たちはスカウトされてここに連れてこられた。彼らはこの島を愛しているが、彼らには『好きなときに元いた場所に帰れる』という『幻影』を与えとかなきゃいけない。君はそれを壊そうとしてるんだよ」という話を聞いたロックは「つまりおまえはみんなをダマしてるんだ」ときっぱり。

「それは違う。幾人かは "full commitment(『完全なる信用』とでも訳せばよいのか)" が得られていないだけである。でも君は違う。君はそれをすでに得ている。なんとか考え直してくれ。そうしてくれたら君が見たいものを見せてあげる」なんていうベンの口調はいかにも彼の得意ワザ。相手の心を操って服従させようとしている。「なんでも手に入る『秘密のボックス』が島にあるのだ」なんていう謎めいた言葉でロックを誘惑する。

だが、ロックは耳を貸さない。「そのボックスで新しい潜水艦を出したらいい」と言い返す。彼はベンを偽善者で嘘つきだと思っていて「だからおまえはこの島の恩恵を受けられないのだ」と答える。この発言はベンを刺激したようだ。「私はこの島で生涯暮らしているんだ。君はたったの80日じゃないか」と述べ、それは自分こそがこの島にふさわしいといってるよう。このシーンの最後のロックの台詞がベンの心にグサリと突き刺さる。「おまえは車イスに乗っている。おれは乗ってない」

アレックスがC4入りのバッグを持って帰ってきた。ロックは行動開始。アレックスに潜水艦まで案内させようとするが、ここにきてベンは最後のあがきとばかりに、ジャックのことを話す。「ジャックがもうすぐその潜水艦で帰ることになっている。私は彼と約束したんだ。そしてそれは一方通行の船出である。なぜかというと、我々の通信機器は壊れてしまったから、その潜水艦は出て行ったらここに戻ることはできない。つまり君が潜水艦を壊さずとも、ただそれを出港させれば、もうだれもこの島を見つけることはできないんだ」

それでもロックの気は変わらない。ベンを嘘つきだと思ってるからか、あるいは完全に下界との接点を断ち切るために爆破すべきだと考えたのか。恐らく両方だろう。彼はアレックスを連れて潜水艦に出かけた。

アレックスはロックを案内しつつ「私のパパは人々の考えを操るんだよ。あなたは彼に操られてない?」と鋭い意見を述べる。彼女はロックがそれをやりたいならどうぞお好きにと思ってるみたいだ。

潜水艦に到着。ロックはアレックスを解放した。というところを森の中からダニエルが見ていた。16年ぶり(だけ?)に娘の生きてる姿を見て目をまるくする。声をかけない。ロックは迷わずハッチを開けてC4をセット。

ベンの部屋にジャックとジュリエットがきた。ジャックは最後のお願いに来たのだ。「おれが島を出たらば、ビーチの友人たちを解放してやってくれ」と頼む。ベンは「わかった」と答えて握手をした。去り際、ジュリエットがウルウル涙顔で(タメタメの演技)「ベン、約束を守ってくれてありがとう」といった。ベンは笑顔で2人を見送った。

この時点でベンは潜水艦が爆破されることを知ってるわけで、やっぱり彼は嘘つきです。ベンみたいな男に "You have my word." といわれても、ダースベイダーに「ゴハンおごる」といわれてるみたいでいやですよネ。

ロック。潜水艦を出たところでアザーズに拘束された。ジャックとジュリエットもいる。これから潜水艦に乗るつもりできたのだろう。ロックは両手を挙げて降伏。驚くジャックに「すまないな」といったら、後ろでドカンと大爆発。潜水艦はパーになりました。仕事を終えたロックのやったぜ顔がロッカーです。

ロックが監禁されている部屋にベンがきた。リチャードが付き添っている。「ジョン、ほんとにやっちゃったね」「失望するフリをするのはよせ。おまえもこれを望んでいたんだろう?サイードのバッグにC4を残していたのがその証拠だ」というロックの読みはアタリであり、ベンはジャックが結局潜水艦に乗れなかったことに満足してるらしい。「君がとつぜんジャングルから現れたと思ったら、私の夢を叶えてくれた」なんていう(嫌なヤツ)。

ベンはロックを連れ出した。「『秘密のボックス』の中身を見せてあげる」と廊下を案内する。そしてロックが驚くことをいいだした。「さっき『傷ついただろう?』と聞いたのは肉体的な苦痛を尋ねたのではない。『実の父親に殺されそうになるのは辛いだろう?』と私は聞きたかったんだ」。ロックは顔色を変える。「君が潜水艦を破壊した理由を私は知っている。この島にいれば『彼』に見つからないと考えたんだろう?」。ロックは嫌そうな顔をするので図星だったみたい。ベンの台詞は続く。「君は確かにこの島と "communion(霊的なつながり)" がある。それはすごく核心的なものだ。いずれ君にもわかるときがくる。私が君を助けてあげる」「なぜおれを助ける?」「なぜなら私は車イスに乗ってて、君は二本足で歩いているからだ」

目的の部屋の前にきた。「見てごらん」とうながされてロックがおそるおそる覗いた部屋にはあの男、アンソニー・クーパーがいた。ロックをダマした実の父親。彼はイスに縛られ、息子の出現に怯えている。

島のお話は以上。フラッシュバックはまとめてこちらから↓
フラッシュバック :: ロック編

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cinedoub (2007.03.24 13:56)

C4を仕掛けて戻ってきたロックが全身ずぶ濡れで、しかもエコの杖が入っていたバッグも持たずに手ぶらでした。本当にロックは潜水艦を爆破したんでしょうか?
そしてロックの父の部屋番号は3801で、部屋から見える景色も、ロックが落ちていく様子を見ても、たった8階とはとても思えません。
…いかんいかん、LOSTを見ているとどうしても疑い深くなってしまいますねw

Eri (2007.04.09 23:01)

結構久しぶり?に「げっ!」という終わりかたで、ちょっと衝撃でした。

まだ、追いついてないのですが、、、(笑)どうなるのだろー、次エピソード!と思ってます。

車椅子状態のことをネタに話す、ジョンとベンの掛け合いのセリフが「お。うまいな〜」と思いました。

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