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ロスト/Lost :: 3-05 :: The Cost of Living :: ネタバレ

transLost。シーズン3の第5話。このエントリはネタバレを含みます。
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SPOILER!!!
ネタバレ強です!!!
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エコの子供時代。弟のイェミのために教会から食べ物を盗んでいたらシスターに見つかる。「弟がハラペコだったのだ」といいわけするも「関係ない。罪を懺悔しろ」と叱られる。

いつものビーチ。サイードたちが戻ったようだ。彼も含めてみんなでエコを看病している。彼は夢を見ている。弟のイェミが現れ「いまこそ懺悔のときだよ」という。昏睡するエコをおいてそっとみんなでテントを出たらば、とつぜんエコのテントが燃えだした。大急ぎでエコを助けだし、そこらへんに寝かせてみんなは突然の火事にドタバタ。気がつくとエコがいない。彼は消えてしまった。

翌朝。ビーチでロック、サイード、デズモンドの3名がジャックたちをどうやって助けるかを勘案中。「ハッチのコンピュータはボタンを押すだけじゃなくて、伝達手段としても機能するんでは」とデズモンドが提案。つまり「それを使ってアザーズとコミュニケーションできるかも」と彼はいうんだが「爆発しちゃったんでしょ?」とサイードが聞くと、ロックが「もうひとつある」という。以前にロックとエコが見つけたパールステーションだ。

そこにチャーリーがきて「エコがどこにもいないよ!」という。「彼がうわごとで弟の名前を呼んでいた」と聞いたロックはオーケイといって立ち上がる。パールステーションに行くつもりのようだ。たぶんエコもそっちに行ったんだとロックは直感した。

「いまからパールステーションに行くけどだれかいっしょにいく?」とロックが誘ったら新顔のニキがついてきた。彼女の恋人らしきパウロは「ウソだろ〜」というが「いつも仲間ハズレだって嘆いてたのはあなたじゃない。良いチャンスよ」と答えてパウロも合流。ピクニックきぶんのニューカマーたちであった(「いいチャンスよ」ってなんだかドラマん中でオーディションやってるみたいだ)。

デズモンドが深刻そうな顔でロックに聞く。「パールステーションに行くのはコンピュータ目的?それともエコを探すため?」「両方だよ」「これは偶然かな」「偶然と運命を取り違えちゃいけないよ」。この2人の会話はいちいち哲学的ですネ。

エコはその頃、ロックが思った通りにパールステーションへ向っていた。というか彼の目的はその隣の墜落飛行機なのだったが。彼はものすごく具合が悪そうで、よたよたと杖をつきながら這うように森を進んでいる。彼の意識は混濁していて、夢か幻か、それとも森の作用なのか、いろんなビジョンが出てきて彼を惑わせる。それらは一様に「懺悔をするときだ」と彼に迫る。森から黒い魔物(?)が出てきて、すぐに消えた。そこにロックたちが追いついた。

みんなでパールステーションを目指す。「飛行機が墜落したとこに行きたいんだろう?イェミを探してるんだろう?」とロックが聞くと、エコはロックの首にナイフを押しつけ「2度と弟の名前を出さないでくれ」と怖い顔。

目的地に到着。飛行機の残骸はそのまま。パールステーションのハッチはその近くにある。ロックとエコは飛行機に行く。他のみんなはハッチへ。飛行機にはイェミの死体はなかった。野生動物に食べられたのだろうか。エコは途方に暮れる。ロックは森の中で見つけたという十字架をエコに渡し、ハッチに行く。

ハッチの中。新顔のニキたちが「ナンじゃコレ!」とマーク・ウィックマンド博士のビデオを見ている。サイードがコンピュータの裏側をチェックしたらば「『ワンウェイ』仕様がナントカ」といって、つまりダメみたい。ちぇだめか。と思ったら、ビデオを見ていたニキが「このモニタはどこかにある別のハッチとつながってるかも」といって、サイードが「ああそうか」なんていって、配線をいぢったらなにかが映った!どこか別のハッチからのライブ映像と思われる。そこにアイパッチをした男の不審顔が映った。向こうはすぐにカメラを切断した。みんなはびっくり。

※というお話の合間にエコのフラッシュバックが挿入される。まとめて書きます↓

弟のイェミが飛行場で撃たれ、彼はそのまま飛行機で飛んでいった。兵士たちが残されたエコに駆け寄り「神父様、だいじょうぶですか?」と聞いたあのシーン。彼はその後、村に戻り、そのまま弟の後釜として神父になった。

村のヤクザが教会に来て「イェミ神父はどこだ?」と騒いでいる。どうやらこいつらは赤十字から支給されるワクチンを横取りするということを以前からやっていたようで、弟のイェミはそれを受け入れていたらしい。ということを知ったエコが「私は怖くない」と背を向けたら、ヤクザは村の人をズドンと射殺。「これでも良心は痛まないってか?」

村の人たちはヤクザの搾取をアキラメムードで容認しているようだ。エコは(たぶん)これに納得できなくて、教会にきたヤクザに逆襲し彼らをナタで惨殺。だがそれは村の人たちから非難の対象になった。男の子に「あなたは悪いひと?」と聞かれて「神にしかわからないよ」と答えるしかない。村の娘は彼の行為を、神への背信であり、そしてまたイェミへの背信であると非難する。彼は村を去った。フラッシュバックは以上。

※アザーズの独房のジャックに新たな動き。まとめて書きます↓

ベンがジャックをコリーンの葬式に誘いにきた。そのときジャックは「かなり痛みがあるんじゃないか?」と例の腫瘍について彼にカマをかけてみた。「なにが?」「腫瘍だよ。君の脊髄の腫瘍」「なんの話かわからんね」「オーケイ。ぼくの勘違いだ。忘れてくれ」。ベンは明らかに狼狽気味。その後、夜の海岸でお葬式をやるんだが、そこでベンがジュリエットのとこにきて「私の腫瘍だとどうしてバラしたんだ!」というので、やっぱりベンだったんだなと私たちにもわかった。

ジュリエットが昼食にチーズバーガーを持ってきた。彼女は「これをつくるのたいへんだったんだから!」なんていって、2人は打ち解けて楽しそうに話している。そこにまたベンが来た。ジャックと2人だけで話したいという。ジュリエット、退出。

ベンはもったいぶった前置きをするんだが、早い話「腫瘍摘出の手術をしてくれ」ということであった。「むりやりやらされるということではなく、君自身が自ら望んで手術をしたいということを望む」と尊大な注文をつけ「腫瘍が発見された2日後に脊髄の専門医が空から落ちてくるというのは神のみわざだろうかと思ったよ」なんていう。

時をおいて、ジャックの独房にジュリエットが彼に映画のビデオを持ってくる。「見たくない」といったら「んじゃ音消しとく」といって映像だけ流す。そして彼女はベンを手術するよう説得し始める。「いろいろごめんなさいね」と彼女が話し始めたら、テレビにはメッセージを持ったジュリエットが映っていて、そこには『私のいうことはすべて無視して』と書かれてあった。彼女は監視カメラにバレないように映像を見せているみたいだ。ジャックは驚きを悟られぬように彼女の話を聞きながら映像を見続ける。以下、彼女の台詞と映像のメッセージ。

「ベンはホントにすごい人よ」『ベンは嘘つきだ』

「あなたには信じられないでしょうけど」『そして彼は危険である』

「あなたはむりやりやらされてると思ってるのかも。でもほんとうは違う。私たちは自由意志を尊重している」『私たちの一部は変化を望んでいる。だがそれは事故を偽装しなければならない』

「とにかく、私のきもちを伝えたかっただけ」『私たちが本気で彼を助けようとしたと見えなければならない。それはあなたにかかっている』

「私をいまこそ信頼して欲しい。彼の手術をすることは100%正しいことだって信じて欲しい」『これは難しい手術だし、だれにもバレないだろう。私があなたを守る』

「彼は生きる価値のある人間だ」『ビデオを止めてっていって』

会話は終了。ジャックはビデオを止めさせた。ジュリエットは「お願いね」と言い残して去った。

※再び森のエコとロックたち。驚愕のラストシーン↓

エコは森の中で弟のイェミに出会う。「用意はできているか」と弟が聞くと「できている」とエコは答える。ところがエコの口から出た台詞は懺悔とはほど遠いものであった。「私は許しなど請わない。私は生きるために必要なことをしただけだ。弟を守るためにやったのだ。私はそれを誇りに思っている」と言い放つと相手は怒りを押し殺したようすで「なんだかおまえは弟と話しているような口ぶりだな」と答える。エコは狼狽し「おまえはだれだ」と叫ぶ。森から黒い霧の魔物(?)が出てきて、エコを掴んで持ち上げ、彼を何度も木や地面に叩きつけた。

ハッチにいたロックたちが衝撃音を聞いて慌てて外に出てみたらエコは地面にバッタリ。ロックだけが彼の最期の言葉を聞いた。エコ、死亡。「彼、なんていったの?」とデズモンド。ロックの答えは "We're next."。

※感想

重かったっすねぇ。イエス様が見たらなんていうんでしょうか。

We're next.って意味が広すぎますよね。ロックたちがアザーズになるということ?ベンが死にかけてるから、ベンの次にロックたちがベンたちみたいになるということ?

ジュリエットのアレは一見するとジュリエットがベンを裏切っているように見えるけど、でもじつはあれもベンの差し金だったりして?だってベンは人の心を操ることにすごく長けているようだから、なんかウラがあるような気がしてならない。ああいうふうにすればジャックは逆にベンを助けるだろうと読んでるとか?あるいはそもそもが腫瘍のレントゲン写真そのものがハメ手とか?ジャックがわざと手術ミスをしようと決めて、切開してみたら腫瘍がない!なんだ!と思ったら、あらかじめ用意してあったビデオが流れだして「おどろいた?私を本当に殺そうとしたの?」とベンが語りかけるとか?疑りすぎ?

チーズバーガー持ってくるところが怪しい ... なんて思ったりするんですが ... 。

という妄想が膨らんじゃったわけですが、それはおいといて、もし本当にベンに腫瘍があるのなら、やっぱりジャックの方が有利だと思う。ジャックは医者だから。彼はこんなときに患者がどんな気持ちになるかってことを熟知してるはずで、だから、いくらベンが人の心につけいることに長けていたとしても、このケースでは医者であるジャックの方がすごく有利じゃないかなと思いました。

エコが「おまえはだれだ」の後に叫んだ台詞は、新約聖書 詩編23篇1節。"The Lord is my shepherd. I shall not want." 口語訳。「主はわたしの牧者であって、わたしには乏しいことがない」。

ジュリエットが言った映画のタイトルは "To kill a mockingbird."「アラバマ物語」。

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  • Title: 3-05 :: The Cost of Living
  • First Aired: 2006-11-01

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Recurring Role:

Guest Star:

Thanks to: imdb.com, tv.com

Eri (2006.11.05 23:30)

いったいどうなるのでしょうか、この先!!
ミスター・エコ、気に入ってたのですけど、アナルシアたちと同じく、飲酒運転のせいで消されちゃったのでしょうか・・うーむ。。。
ジャックの苗字が「シェパード」っていうのも、偶然ですかねえ??
今シーズンでは、終わりませんよね?(笑

kenn (2006.11.06 00:25)

確かに重い雰囲気でしたね。神を信じる者、神に背く者。聖書のくだりも出てきたり、持ってきた映画も"To kill a mockingbird"ですしね。

BenがJackを利用するプランが失敗に終わったと告げた直後のJuliet。なんかありそうですよねー。でもJackはどの道殺せないと思います。またJuliet見てSarahの幻影とか見たり、親父の事思い出したり。

それにしてもPauloの軽いノリがなんか浮いて見えます。といいつつ、ものすごーい暗い過去を実は背負っていたりして。

tinker (2006.11.06 09:15)

domo。

タイミング的に「エコがザンゲする相手はハワイ警察だろ〜」とだれもが思っちゃいますが、制作側は「このプロットはずっと前から決まってた」と答えているようですネ。そりゃそういうしかないだろうなぁ。真相は闇の中かな。

パウロとニキはなんだかチョロいかんじですね〜。あぁ、そうか、そのうち彼らのフラッシュバックもあるんですよねきっと。

はるちゃん (2006.11.07 02:05)

先週うっかりしてて見逃しちゃったので、tinkerさんのレビュー頼りにしてました〜。ありがとう。
Apple Store で購入しようかと思ったけど、どうせお休みに入ったら、再放送あるだろうし〜、と思ったけちな私です。
それにしてもまどろっこしいですね・・・話が全然進まなくって。今シーズンは何か解決するんでしょうか?

tinker (2006.11.07 11:36)

とりあえず来週が終わったら2月までブランクだからイライラせずにすみますw。

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