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カイルXY/Kyle XY :: 2-21 :: Grey Matters :: ネタバレ

transKyle XY。シーズン2の21話。ネタバレ。
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!

ジョシュはがんばって勉強したんで、恐ろしいほどの高得点をマークしたが、校長先生に呼び出されて「これはありえん!カンニングしたな?」と疑われてうひゃー。ちっきしょうと悔しがり疑惑を全否定したが、その一方でカイルに「昔のぼくならやってたかもね」みたいな告白をするというシーンもあったので、疑われてもしゃあないかとちょびっと思ったりしているが、とはいえ、彼はほんとにズルをしてないのだから、身の潔白を証明しなくちゃいけない。母ニコルは息子のピンチを重く見て、学校に文句をいいにいった。「がんばった子供を疑うとはナニゴトか!」とわーわー怒ったら、このバカ校長はますますバカなことをいいだした。このカンニング事件にはカイルも絡んでいるのではないかというのである。

校長はカイルを呼び、ふたりの前で次のように述べた。「だれかが学校のサーバにハッキングした。テストの問題を盗み、秘密のウェブサイトで公開した者がいる。この学校でそんなスゴイことをやれるのはカイルしかいない。ゆえにカイルはわるもんである」という無茶苦茶な理屈である。カイルに「そのサイトにだれがログインしたのか教えなさい」と命じた。ニコルはキーーーーッ!

カイルはもちろんそんなわるさはしていないが、こうなれば疑うべきは毎度お騒がせのあのひとしかない。てわけで、犯人はジェスであった。カイルが追求したら彼女はあっさり認めた。「みんなのためにやった」そうである。だっておもしろいじゃんみたいな。並の人間ならブチキレちゃうところだが、カイルは優しいキリストのように説教する。「そんなことしちゃいけない。そのせいでジョシュは疑われて、ぼくも迷惑してるのだよ。だれがログインしたの?」と優しくいったら「そんなん知らんもん!わたしはテストに出る問題をアプロードしただけ。だれが見たかなんて知ったこっちゃない」となまいきクラッカーのようないいわけをした。カイルは困った。

ジェスはわーわーと勝手なことをいったが、このとき彼女はおなかが痛くなった。ジェスは父ブライアンにヤレといわれて超能力を高める練習をやってるから、そのせいでときどきブッ倒れそうになるのである。これは健康を害する怖れがあるからやっちゃいけないとカイルと約束したんだけど、彼女はその約束も守ってないのだ。カイルが「だいじょうぶか」と聞いたら、ジェスは「校長にいいつける?」と聞いた。カイルは「いいつけない」と約束した。なんて温厚なんでしょう。「オノレはばちがあたったんじゃ!」と石をぶつけたくなる私は修行が足りないんだな。

おっとりカイルが「どーしたもんだか」と困ってるあいだに、学校じゅうの噂になった。「カイルがテストの問題を盗んでみんなに流したんだヨ」てわけで、生徒たちにとってはヒーローである。廊下を歩いてるとニコニコ笑顔で大注目されちゃう。ますます困ったなー。

そしたらバカ校長のフーパーはとんでもないことをいいだした。ログインした者のリストをカイルが出さないと、お楽しみのプロムをキャンセルするといいだしたんである。横暴だ。このドラマがホラーなら、フーパーは八つ裂きにされ、そのナマ首はプロムの見せ物にさらされ、血のダンスパーティになるであろう。折しも『プロムナイト』ってホラー映画が流行ってることもありますし。

カイルはプロムをすごく楽しみにしてたので大ショック。いったいどうやってアマンダを誘えばいいのかロリ&ヒラリーちゃんに質問していたし、ロリは年上大学生のDJ男とどーにかなりそうな雰囲気だし、それはそれはみんなが楽しみにしているイベントがキャンセルされるっていうんでこりゃまた一大事。

もたもや噂はダーと広がり、学校内のカイルを見る視線は憎悪に変わった。カイルのせいでプロムがなくなっちゃうからである。これでもなおカイルはジェスをかばおうとしている。ジェスは「それならわたしを売ってもええよ」といいだした。投げやり口調である。カイルはジェスのいたずらをバラす気はないんだが、ジェスはえらいもんを出してきた。それはログインした者たちのIPと該当者のリスト。つまりフーパーが欲しがってるカンニング者のリストだが、カイルはそんなもん見たくなかったけど、ジェスは「あなたは見るべきだ。これでもわたしをいいつけるのか」と突きつけた。その中にはなんとアマンダの名前があった。

カイルはギャフンと落ち込んで、まさかアマンダがズルをするわけないだろとますます悩んでしまった。ドラマを見てる私たちは「どーせジェスが捏造ネタを仕込んだのだろう」と思うのだが、じつは捏造ではなかったと後にわかった。カイルが勇気を出してアマンダに尋ねたら、彼女はそのウェブを見たことを告白した。テストのことでものすごくナーバスになってて、誘惑に負けちゃったそうだ。でもトップページを見ただけでテストの問題は見てないそうである。じっさいにどうだかわからないんだが、彼女がそういうんだからそうなのだろう。ジョシュのカンニング疑惑から始まって、ずいぶんややこしいことになってしまった。

ところで、カンニング事件と平行して、いくつかのサブストーリィも進行中。ジェスは父ブライアンの猛特訓を受けて能力を飛躍的に高めているが、彼女の肉体は壊れつつある。その頃、カイルはサラらしき謎の人物から何度かインスタントメッセンジャーによる接触を受けていた。そこには「ジェスを助けてあげて」と書かれてあった。サラが自分の分身であるジェスの身を案じているのかと思われるが、発信者の詳細はわからない。でもカイルはサラのメッセージだと思っている。カイルはジェスの特訓をやめさせたいが、ブライアンはLatnokに対し「ジェスを見てくれ。彼女はスゴいんだから」とばんばん売り込み中で、やめさせる気はない。

カイルはジェスのことをニコルに相談したが、ニコルはうむーとなった。なぜならニコルはジェスに近づくことができないから。なんでかっていうと、 2-17 :: Grounded において、ソーシャルワーカー(じつはLatnokのまわしもん)に「あなたはプロのセラピストのくせに患者のことに首を突っ込みすぎ」みたいなことをいわれて、このままいくとライセンス剥奪されそうなのだ。ニコルがすまぬすまぬとそのようにいったら、カイルは「あなたはじゅうぶんジェスを助けてくれた。あなたがセラピスト以上のことをしてくれたおかげでぼくはいまここにいる」なんていう泣けることをいうんで、ニコルは気が変わって、ブライアンに文句をいいにいった。「あなたは娘をえらく特訓してるでしょ」と問いつめてやったら、ブライアンは「ジェスに近づいたらソーシャルワーカーにいいつけるぞ!」と強硬な態度であった。これを見たニコルはやっぱりカイルが正しいなとおもった。医師免許剥奪されてもいいから、ジェスを助けてあげなくちゃと思うようになった。

カイルはカンニング事件に悩みつつジェスの健康も心配してるから大忙し。あと、アマンダをプロムに誘わなくちゃいけない!普通の人間ならテンパッちゃっうところだが、カイルはだれにでも優しくて忍耐強いのだ。

カイルが心を痛めているあいだに、ジェスはまた勝手なことをした。こっそりデクランの足首のケガを治してやったのだ。デクランは他のみんながプロムだと浮かれてるあいだに、黙々とバスケの練習をしてて、それはカレッジのトライアウトがあるからなんだが、運悪く昔痛めた足首が悪くなった。辛い。そこにジェスがやってきて「ひみつだよ」といってヒョイと治してやった。ひみつのアッコちゃんである。彼女がデクランをヒーリングした理由は謎だが、私、思うに、彼女は『人助け』って言葉の意味を間違えてるんではないか。テストの問題をバラまくのも、足首の捻挫を治してあげるのも等価なのだと思ってるのかもしれない。

カンニング事件は決着した。カイルがIPアドレスのリストを校長に手渡してこういったのである。「ここにあなたが欲しがってたもんがある。見せる前にいっておくが、この中には700人以上の生徒たちのIPが含まれる。生徒たちの中には、ウェブにアクセスはしたけどテスト問題は見ていないっていう無実のひとたちも含まれるはずだ。先生はどうやってズルしたひとたちを判別する?」と鋭いことをいったので、フーパーはこういうしかなかった。「テストをもういっぺんやります。公正を期するにはこれしかありません!」と宣言したので、生徒たちはひぃいいいいと不満の声をあげたが、これでだれも傷つけずにすんだのだからカイル的にはハッピーである。

カイルは最後までジェスをかばった。フーパーが最後にこういった。「ログイン者のリストを持ってるってことは、君はだれがそのサイトをつくったのか知ってるんだよね?それでもいわないんだよね?それだと君が疑われてもしょうがないよね?」といわれたカイルは次のように答えた↓

I guess you could look at it that way. But everybody needs to live with their own choices.

きゃー。かっこいいいい。高倉健みたいである。「そう思われてもけっこう。ひとにはやらねばならぬときがある」てかんじですか。カイルってえらいなー。ジェスはやっとこさ反省モードになった。泣き顔で「わたしは自首すべき?」といった。カイルは「これからは慎重に行動しようね」と許してやった。アマンダは「カイルはいつも正しいことをする」と褒めた。カイルは彼女をプロムに誘った。アマンダは「完璧のタイミングだ」と喜んだ。お約束のラブシーン。心温まるなー。感動するなー。

ジェスはカイルにいわれて深く反省し、初めてパパに反抗した。「もう特訓やりたくないヨ」と部屋にこもったのである。ブライアンは娘を厳しく叱った。ジェスはエーンと泣いてママの写真を見た。この娘はやることがメチャクチャだけどどこか憎めません。かわいそうです。

そしてラスト。

カイルはサラのインスタントメッセンジャーの発信元を割り出した。4つの地点がわかったので地図上に並べてみたら正方形になった。正方形の4点をバッテンしてみた。交わった地点はアレだった!2-13 :: Leap of Faithでカイルとジェスが立ち寄ったダイナーの位置を示していた。カイルはそこにいってみた。サラが待っていた。ジェスの母初登場。BGMはもちろん "She Could Be You"。また来週〜。

てわけで感動のラストシーンでしたが、このエピの中でよかったquotesを以下に挙げときます。

デクランはジェスに足首を治してもらったけど、結局また痛くなった。ヒーリングは一時的なものだったみたい。ひとり体育館でイテテと練習してるところにロリがきた。このふたりのプラトニックな関係はすごくおもしろいが、その背後で暗躍するヒラリーちゃんも見逃せない!ヒラリーちゃんが『種まき』するところ↓

Hilary: You look cranky.
Lori: I can't get this verse right.
Hilary: Can't help you there. I'm tone deaf.
Lori: Hills, these are lyrics.
Hilary: I can rhyme a little.
Lori: You have to be careful with rhymes. Too pedestrian. That's what Mark says.
Hilary: Why do you care so much what he says?
Lori: Once and for all, this is a professional, One-song-only relationship.
Hilary: I hope so. Cause I really hate to see you blow off Declan for a taste of college boy pie.
Lori: Declan?
Hilary: Can you honestly tell me that you still don't feel the sparkage?
Lori: Declan and I are in a really good place right now. I don't want to mess with that.
Hilary: It doesn't have to be a mess this time.
Lori: Away with you now. I need to be brilliant.
Hilary: Fine. I've done my job. Seed planted.

最後にロリとデクランが体育館でしゃべるところ↓

Lori: Hey, have you seen Kyle?
Declan: Nope.
Lori: Prom's back on, have you heard? You're such a sports movie clich right now.
Declan: Feels like the right place to mope.
Lori: Are you gonna tell me why, or are you still stuck in the flashback of the glory days?
Declan: My ankle hurts again. It started to feel pretty good. But that was just temporary. All in my head, or whatever. Should've known. Nobody comes back from a surgery like mine and rocks a college-level workout.
Lori: There will be other workouts, Declan.. and other colleges.
Declan: It doesn't matter if I'm not strong enough to play. It happens all the time, you know. People get injured, dream over.
Lori: Well, look at the bright side, there aren't many point guards who fight evildoers in their spare time.
Declan: Yeah, but with Kyle, I'm just a sidekick. But out here, with five seconds on the clock, 3-point shot, I'd sink 'em half the time with my eyes closed.
Lori: And cue sad, fallen hero music.
Declan: Nice. really helpful.
Lori: What, you were on the express train heading south to broodville. I'm pulling the emergency brake. Besides, I don't think that you could make a 3-point shot with your eyes closed.
Lori: Ha. fluke. And your eyes weren't closed.
Declan: Fine, I'll do it again.
Lori: You're on.
Declan: You're amazing. I mean, you know when to listen and when to shut me up. You totally get me.
Lori: Why wouldn't I get you? I mean, friends get friends, right?
Declan: Right.
Lori: You.

こちらはラスト近くのジョシュとアンディちゃん。かわいいですね↓

Andy: Is it happy Hooper banana day?
Josh: You stopped the inquisition. I've been exonerated.
Andy: Wow, now I know you've really been studying. A few months ago, you didn't know the words inquisition or exonerate.
Josh: A shot of wheat grass to celebrate?
Andy: I'll take one of those beauties instead. What? cancer couldn't do it. A pastry's not gonna kill me. I could cheat now and then.
Josh: Hey, don't look at me. I'm no cheater.

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