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カイルXY/Kyle XY :: 2-19 :: First Cut Is the Deepest :: ネタバレ

transKyle XY。シーズン2の19話。ネタバレ。
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!

アダム・ベイランは血液中の血小板をコントロールできるから傷を治せたそうである。彼はあの重症から治癒するのに数ヶ月を要したが、カイルの能力なら数週間で治せるそうだ。ふぅーん。血小板ってのは簡単にいうとカサブタのモトですよね。カイルは自分にもそんな能力が秘められていると知ってへえええと驚いた。カミソリで指を切ったのでやってみた。でもうまくいかない。修行を要するものなんだなと知った。

アダムはジェスのことも知っていた。ブライアンがLatnokの承認を得ずに勝手につくっちゃったのがジェスだという。ほっとくとヤバいからカイルがめんどうを見ろといわれた。

カイルはジェスをワシントン大学(UW)に行こうと誘った。彼女の遺伝上の母サラはUWの学生だったからなにか手がかりがあるんじゃないかと思ったのだ。ジェスは喜んでついてきた。そしてふたりで調べたらサラは伝説の天才学生だったと知って驚いた。ジェスは「わたしのママはすごいんだ!」ときげんがよくなった。すごくうれしそうである。

ところでUWはスティーブンの職場でもある。彼はここでソフトウェアプログラミングを教えているのだ。彼の研究室に呼ばれて、学生がつくったセキュリティソフトのハッキングコンテストをやってみた。それをプログラムした大学生は高校生ふたりを見て「むりでしょー」と笑ったが、カイルとジェスはハイパー高校生であるからして、ダダダダダダーとキーボードを叩いてかるーくセキュリティホールを見つけちゃう。

ジェスはものすごく勝ち負けにこだわる性格である。負けたときの悔しがりようはモニカ・セレシュみたいだ。これはサラ譲りの性格に加えて、ブライアン・テイラーが歪んだスパルタ特訓してるせいだと思われる。「勝て勝て」といわれ続けてるから。

ジェスはそんな性格だから、ハッキングしてみろなんていわれるのがだいすき。メラメラとやるきになる。彼女は「カイルと勝負したい」と申し出た。結果はジェスの勝ち。ジェスは単にハッキングをしたばかりでなく、それをリバースエンジニアリングし、カイルが侵入できないように手を打ってからハッキングするという念の入れよう。ジェスはカイルに勝って大得意。

今日のジェスはものすごくごきげんです。ハイになってます。一方のカイルはおっとりカイルなので勝ち負けにぜんぜんこだわらない。ジェスがあまりにテンションが高いので不思議がっている。能力は同じだけど、性格は正反対のふたりなのである。

研究室を出た後はキャンパス内のバーにいってみた。プールバーがあった。そこでもサラは有名人だと知ってジェスはますます喜んだ。サラは勉強ができただけではなく、ビリヤードの伝説的プレイヤーとして学生のあいだで有名人だったのだ。サラとジェスは顔がそっくりだからみんながソレに気づいた。ジェスはいい気になってビリヤードをやりだした。彼女も母に習って記録をつくるのだ。そして母を追い越したい。ジェスがプレイを始めたらみんながワーワー集まってきた。ジェスはますます得意げである。うれしそうです。

なんていう調子で、サラは超人的な速度で自らの能力を高めることに必死になっている。それがうれしくてしょうがないみたい。お守り役のカイルは心配ゲに見ていたが、大学生からいやなことを教わった。サラは勉学もビリヤードも超人的な記録をつくったが、やがて彼女は燃え尽きてしまったのだという。あまりに高速度で詰め込みすぎたのでしまいには狂ってしまったというのだ。具体的にどうなったのかは明かされなかったが、廃人になっちゃったのだろうか。一流アスリートが経験する燃え尽き症候群みたいなものかな。

後にアダムが語ったところによれば、いまのジェスの状態は当時のサラにそっくりだとわかった。てことはこのままいくとジェスはサラと同じ運命をたどることになる。やめさせなくちゃ。だが、ジェスはものすごく頑固者なのでカイルのいうことをぜんぜん聞かない。彼女はその危険をまったくわかっておらず、自分の能力を高めることに全身全霊を傾けている。

かつてアダムはそんなサラを救おうとして失敗したのだと告白した。それはアダムにとって苦いトラウマである。「自分が投げだしてしまったことを君にやれとはいえないな」とカイルに述べた。でもカイルはカイルなので「がんばってジェスを救う」と決めた。アダムは「カイルはえらいなー」と褒めた。

つまりこのエピは「血小板をどーこーして肉体を治癒するハイパー能力」てっていうツカミから始まって「肉体を治すより、心の傷を治したり人間関係の傷を治すほうがものすごくむずかしくてだいじなのだよ」という教訓話なのだな。勉強になるなー。

というのが本エピのメインストーリィだったですが、同時にいくつかのサブストーリィが進行した。こんなかんじ↓

アマンダがプロムの実行委員会に入って「あーいそがしー」といってたら、ロリとヒラリーのコンビが現れた。ナントカっていう最高coolなDJがいるから、ぜひぜひパーティに呼ぼうよという話なのだった。3人はそのDJに出演交渉をするために彼の大学に行く。それはUW。ってわけで、カイルたちと合流するっていうドラマ的偶然なのでした。

ヒラリーちゃんが炸裂してました。彼女はいいなー。かなり笑えました。このエピの脚本はかなりよかったと思うのですが、英語的にファニーなので日本語にうまく訳せない。おもしろかったquotesをいちばん下に挙げときます。このドラマをすきなひとにはたまんないでしょ。

3人は大学のバーのトイレに隠れてて、なんとか目的のDJと接触しようとするんだが、その相手は前回のエピで出てきたノロマそうな眼鏡男だったというオチでした。おもしろかったよ。PILFなんて初めて聞いた。勉強になりました。PILFってナニ?っていうひとは下のquotesをご覧下さい。

ジョシュとアンディちゃんのお子様じわーん話もよかったです。ふたりのラブシーンがよかったですねー。そしてその最後のカイルの鼻血ブー!いやー、泣けちゃいました!ヤバいよ。もうこのドラマ見るときは部屋に鍵かけとかないといかんわ。アンディちゃん、もしかして奇跡の治癒をしたんでしょうか???そんな気がするよね。これはフィナーレの最高盛り上がりになるんでは?!

カイルの鼻血ブーは最高ビューティフルでスィートなシーンだったですが、私はああいうのをうまく文章に書けないのでごめんなさい。映像で見てちょうだい。このドラマの脚本はうまいことできてんなー。ジェスの話ときちんとつながってるんだよね。すばらしい!

今週は私的に最高でした。シーズンを通じていちばんよかったかも。いやー、よかったよかった。はやくつぎみたいー。

Hillary: When did Pollyanna learn to be facetious?

Hillary: Okay, don't be shocked. We're about to do something totally out of character.
Amanda: What?
Hillary: Volunteer.
Amanda: For prom committee?
Lori: Mmm, more like a subcommittee.
Hillary: We're here to help you with your music woes.
Lori: There's this amazing deejay who spins out of U.W. His mash-ups are ridiculous. He's got this whole following on-line. You should read up on him. djspinbrandt dot com.
Hillary: He is fabulous.
Amanda: Sounds fine. So what's the catch?
Hillary: A little matter of a thousand-dollar deposit. But if you write us a check, we'll book him for you.
Amanda: You want me to give you guys a thousand dollars for someone I've never heard of?
Hillary: No offense, but the fact that you haven't heard of him is actually an endorsement.
Lori: Hillary.
Amanda: No, she's right. When it comes to that kind of stuff, I'm a little behind the game.
Hillary: Facetious and self-aware. I think I might start liking you.
Amanda: Given the fact you had sex with my ex-boyfriend while we were dating, I don't really care.
Hillary: Facetious, self-aware, and spicy.

Hillary: Your dad's a total PILF.
Amanda: What's a PILF?
Lori: Professor I'd like to...
Hillary: Learn from.

Lori: No prom music is worth what I just had to hear.

Andy: You.
Josh: That's right.
Andy: The real you? or the prickly version?
Josh: The ass-whoopin' kung fu butt-kickin' version.
Andy: Seriously? You know kung fu?
Josh: No. But one time, Kyle showed me how to do a roundhouse.
Andy: Cool. Teach me?
Josh: Sure.
Andy: So.. is this the moment that we're supposed to old school Hollywood it into each other's arms? 'Cause I'm not running.
Josh: Neither am I.
Andy: Especially not into your arms. Those things are like chicken legs.
Josh: You love my arms.
Andy: They are cute. I'm never getting rid of you, am I?
Josh: Nope.
Andy: Good.

Amanda: Now I know what it feels like to be Lois Lane.
Kyle: Lois who?
Amanda: You know, Superman's girlfriend. She always wanted to be the center of his universe but eventually, she realized being with him meant having to share him.
Kyle: And did she?
Amanda: It was hard for her at first. But then she realized that it was his destiny to help people. I just can't help but think, though, he was always so busy protecting other people.. there was never anyone protecting him.
Kyle: Well, that's why it's not real. Everyone needs someone to protect them once in a while.

Kyle: Andy, everything's going to be okay.
Andy: You know, when you say it, I almost believe it.

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