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カイルXY/Kyle XY :: 2-15 :: The Future's So Bright, I Gotta Wear Shades :: ネタバレ

transKyle XY。シーズン2の15話。ネタバレ。
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!

カイルは空中浮遊ができることを発見した。朝、裏庭で10cmくらい空中に浮かんで遊んでいたらば、隣人のアマンダの母親に見つかったんでこりゃヤバい。カイルはヤジウマに追われるのを好まないので「慎重に行動しないとな」と誓った。

ところでジェスは正式にブライアン・テイラーの娘として引き取られたそうであり、今日から学校にくるという。ブライアンはうそつきの裏切りモンなので、カイルもニコルも「ヤなかんじだ」と思っているが、そういうことになっちゃったのである。

学校にいったら今日はcareer dayなのであった。お祭りばかりやってる学校だな。career dayっていうのは、子供たちが将来どんな仕事に就きたいかってことを考える機会を与えるために、様々な業種の企業がワーワーやってきて大人と子供が交流するというイベントで「エンジニアってのはこういう仕事です」とか「医者になりたかったらコレを学びましょう」みたいなことを教えてもらえる。イスに座ってむずかしい話を聞くんではなく、そこらじゅうに企業のブースができて、大人たちがパンフを配って、自由な雰囲気の、なんちゅうか、娯楽と教育を兼ねたイベントである。さすがシアトルってかんじでいろんな企業のブースがあるが、これ、場所が違ったらヤクの売人がきちゃうわな。

カイルはワーイと喜んで見て回ったが、Madacorpのブースがあるんでコノヤロ顔になった。「Madacorpは巨大企業なので毎年ブースを出展してるのだ」とロリが教えてくれた。ヤなかんじ。

という流れでわかる通り、今週は『将来について考えよう』というeducationalなエピである。ギャルギャルのヒラリーちゃんはパリスみたいなセレブに憧れてるんで、女子高生キャスターをやりだして、それを学校のウェブサイトとブログにアップロード。ガシガシと自分をアピールしだした。ジョシュは将来のことなんかアホくさいと思っており、ピンクのカツラをかぶったアンディちゃんに「サボってゲームやろうぜ」といったら「わたしゃ自分の仕事に興味がある」といわれてホエーと思ったら先生につかまって説教された。なんかこのふたりいいすねー。

Andy: Is there something wrong with me believing I'll live to see my first crappy adult job?
Josh: Nope.
Andy: You hate the wig, don't you?
Josh: I hate it.
Andy: And you think I'm ugly.
Josh: You're ugly, and you're disease-ridden. I never want to touch you again.
Andy: You're totally getting the hang of me.
Josh: It's our thing, remember?

get the hang of ~ -> ~の扱いに馴れる

みなさん知ってる通り、アンディちゃんはガンなのだ。うぅううう。涙腺がー。

こちらはスティーブン。前回の戦いを経てバレンタインは去ったが、Madacorpは企業として存続している。スティーブンは問答無用で退社すべきであるとして、サッサと荷物をまとめて去ろうとしたらばエミリーにつかまった。「すべての陰謀事はバレンタインの単独行動だったのであり、Madacorpは悪い企業ではない。彼は去り、代わりにわたしがボスになった。あなたはMadacorpで引き続き働いてください。おかねたくさんあげるから」と引き止められたが、やっぱり彼はバイバイした。エラいッ!

再び学校に戻ります。カイルは「世の中にはいろんな仕事があるもんだ」と興味津々でブースを見て回る。建築設計の会社のブースを覗いて、そこにあった模型の欠陥を見抜いて相手に教えてやったらびっくりされた。カイルは楽しそうにあちこち見て回ってたらジェスがきた。彼女はカイルに会えてうれしそうである。

ブライアンは彼女のめんどうをきちんと見ているそうで、彼女はハッピーである。カイルはブライアンが嫌いなので複雑きぶんだが、ジェスがうれしそうなのでまぁいいか。ジェスはサバサバ顔で「あなたのお陰でわたしは変わったよ。ちゃんと約束守るし、いいこにしてるよ」みたいなことをいうんだが、その問題が明かされていくのであった。

ジェスはcareer dayのイベントに飽き飽きしており「20年先の未来を考えてもしゃーない。外に出よう」とカイルを誘った。彼女は人生が楽しくってしょうがないという調子で、ビルの屋上からピョーンと飛び降りた。普通なら墜落死だが、ハイパー能力者にはどうってことない。カイルは「こりゃやべえ」とおもった。

ジェスは自分の居場所ができて安心したらば、そしたらこんどは自分をみんなに見てほしいと思うようになったのだ。だからためらいなく、みんなの見てる前でとんでもないことをやって、みんながワーワーいうのが楽しいと思うようになった。『ビルの屋上から飛び降りる謎のギャル』はたちまち学校じゅうの噂になり、女子高生キャスターのヒラリーちゃんはこのネタにガブリとくいついた。彼女はファニーなネタをブログで発表し、それがいつか自分の出世につながると考えてるのだ。こっちの脳ミソもちょと問題アリだが。

一方、カイルはとても慎重に行動していて、みんなの噂のマトになることをものすごく怖れている。ジェスの行動はまるっきり正反対だから困っちゃう。このままいくとスグに噂が広まって、やがてカイルの家にも人々が押し寄せるようになっちゃう!ゆえにカイルはジェスを捕まえて「慎重に行動しろ」と説教したが効き目ゼロ。無邪気な彼女はポカン顔であり、自分がみんなを驚かせるのは、たとえば女子がオッパイの大きさを強調するような服を着たりするのと同じ理屈ではないかと反論した。ムムー。

ジェスは無邪気な問題児であり、頑固である。その性格は彼女が遺伝子を受け継いだサラ譲りであると、ブライアン・テイラーが明かした。サラっていうのは、以前のエピで出てきた写真に写ってたジェスのそっくり顔の女性である。アダム・ベイランといっしょに写真に写ってたひと。ブライアンが父親で、サラが母親というのはワケワカメだが、このさいスルーしよう。わたしゃよくわからん。この先、謎が明かされるんでしょうたぶん。ちょと脱線するが、ブライアンがジェスの父親なら、トム・フォスがカイルの父なのかもしれんですね。そう考えると、トムの熱い保護者ぶりが説明がつく。わからんけど。

ところで、このブライアン・テイラーという男が敵だか味方だかよくわからない。ジェスが派手に騒ぎを起こしたので、これを重く見たカイルはニコルに相談し、ニコルも「こりゃたいへんだ」とおもって、ブライアンに文句をいったのだ。「父親だというんならちゃんと監督責任を果たせ」みたいなことをいったら、彼は謙虚に頭を下げた。

後日、カイルとニコルの家にやってきて「きみらがわたしを嫌ってるのは知ってるし、それを変えてくれとはいいませんが、どうかジェスの味方でいてください。ジェスにはよい人生を歩んでほしい。彼女の頑固さはサラ譲りなんです」なんてことをいって頭を下げ、サラという女性のことを話して、カイルが持ってるのと同じリング、アダムから贈られただいじなリングとまったくおなじものを出した。それはLatnokのメンバであることの証であり、ブライアンもその一員であると明かした。てわけで、彼は善人ぶりを見せつけてるわけだが、なんだかウラがありそうで、カイルもニコルも無言である。

なんてやってるあいだもジェスはノホホーンと奔放アクティブであり、そこらじゅうで話題をふりまいた。しまいにはついにヒラリーちゃんに捕まり、昔のことをグダグダいわれ、みんなの前でバラされ「ほんとにジャンプできるのか。ここから飛び降りてみせろ」と迫られた。ギャラリーがワンサカ集まってきちゃった。そのシーンの会話↓

guy: It's Jessi! ready to wow us with another trick?
Jessi: I don't do tricks.
cam guy: Come on. here's your chance. Show everyone what you can do.
Hillary: Don't encourage her. She's a poser.
Jessi: I'm not a poser.
Hillary: Right! Sorry. You're a superhero ... in schoolgirl's clothing.
Jessi: Don't make fun of me.
Lori: Hils, give it a rest.
Jessi: Why are you sticking up for me? You don't even like me.
Lori: Gee, I wonder why.
Declan: Trager!
Hillary: Now, let's hear all the dirty laundry. You can't be an attention whore and protect your privacy. Batgirl over here was the one who beat up Lori.
Jessi: That, that wasn't me.
Lori: The hell it wasn't!
Jessi: No, I mean ... I'm not like that anymore.
Hillary: Of course not, because now you're the "mystery jumper."

dirty laundry -> 『汚い洗濯物』つまり『知られたくない秘密』

ヒラリーちゃん、コ憎らしィ!学園ドラマにぜったいこういうの出てきますね。

みんなの前で罵倒されたジェスは深く傷つき「おー、やったるわい」とビルのはじっこに立った。みんなは「おおおおおお」と見守った。どーなんの??と思ったらそこにカイルがきた。ジェスの気を変えさせるために「ぼくもいっしょに飛ぶ」といってみた。ロリも「わたしもいっしょにやったるわ」といってみた。それでもジェスは頑固に気を変えないのだ。

カイルがどうやったか謎なんだが、ジェスはほんとに飛び降りようとしたんだけど、カイルが地面の水溜まりを見てムムーと念じたら、ジェスは後ろにスッころんだ。その格好は「怖くてできません」ポーズに見えたので、ヒラリーはギャハハと笑った。「どーせロープかワイヤがないとできないんでしょ。このインチキめ」みたいなことをいって去った。

てわけで、ジェスは大恥をかき、秘密は守られたのである。カイルがいったいどうやったのか、私にはよくわからなかったのだが、ジョシュもわからなくて「いったいどうやったのさ」と質問した。カイルはにっこり笑って「人間の体は50%以上が水分でできている。それがヒント」と答えて去った。あとは科学を勉強すればわかるんだそうだ。へえええええー。

みんなの前でブザマに転んだジェスは落ち込んだ。カイルは優しいのでちゃんとフォローをするのだ。若いのにえらいわ、このひと。「ただ注目されたかっただけだ」と泣くジェスに「君のよさを知らせるために突飛な能力を見せる必要はない」と述べ、人生のレッスンを与えた。勉強になるなぁ。

ヒラリーは地元のケーブル局のえらいひとにインターンシップをもらえることになって喜んだ。という話を聞いたロリはそりゃまたふぁびゅらーす!と褒め、隣にいたデクランは「これでおまえはアッチの世界にいけ」と冷たく祝福した。ははは。そして、ゲーマーだったジョシュは急に態度が変わり、アンディに「ぼかあ医者になってきみの病気を治す」と述べた。「それまでわたしが生きてるとおもってんのか?」「生きててくれよ」。ひぃいいい!る、涙腺がーーー!

というまぁなんちゅうか、最初から最後までeducationalなエピであった。あー勉強になった。

あ、そういえば、エピガイに含めるのを忘れちゃったが、学校のMadacorpのブースにエミリーが現れ、ジェスと鉢合わせするという場面もあった。エミリーは陰謀事に加担し、ジェスの姉のフリをしてダマし続けたわるもんで、ジェスもそのことを知ってるが、エミリーは口が巧いので「あなたがうちで働いたら世界中のひとたちはあなたの能力をすばらしくおもうだろう」なんつって引き込もうとしたらば、カイルが必死で止めるというシーンであった。今回はカイルが制止したが、そのうちいっちゃいそうな危うい雰囲気である。ジェスの本質は変わってないみたいなので。

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