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カイルXY/Kyle XY :: 2-13 :: Leap of Faith :: ネタバレ

trans気をとりなおしていこう。Kyle XY。シーズン2の13話。シーズンフィナーレです。ネタバレ。
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!

前回ジェスを助けたカイルのナレーションでフィナーレのエピソードは始まる↓

I'd risked everything to find her. My home, my family, their trust. No one understood why I believed in her. Even she didn't feel worthy of my belief. But I felt somewhere there must be good in her. I wasn't sure where we should go. But I knew we couldn't return home until we were ready to face the danger that awaited us.

こ、ここまで決心してたのですネ。すべてを失う覚悟でジェスを助けたんだ!前回のエピでそれはわかりましたけど、あらためてこのナレーションを聞いてうぅぅうううううと思いました。

オトナ的にいえば「もうニコルとスティーブンにぜんぶ話しましょうよ。いくら彼らから離れたって彼らが危険であることには変わりはない」と説教したくなるひともいるだろうが、カイルは16年間も人工子宮の中で寝てたということを忘れてはいけない。まだ子供なんですよ。子供なりに必死に考えて勇気をだしたんだからスゴいと思う。えらい。

カイルはジェスに「これがぜんぶ済むまで(つまりMADACORPをやっつけるまで?)家には帰らない」と述べた。ジェスはロリを襲ったことを後悔していて、カイルは「ロリは許してくれないかもしれないけど、ジェスは謝らなくちゃ」と人生をレクチャした。なんだか保育園の子供のケンカを仲裁してるみたいデス。ジェスは「私は暗闇になっちゃうときがある。それがよくワカンナイ」みたいなことをいうだけで、ロリを襲った理由は明らかにされないが、あれはデクランとの思い出を語ったロリに激しく嫉妬したジェスが発作的に頭にきちゃったんだと想像する。不条理な理論だが、ジェスはデクランが好きだったからじゃなくて、思い出を持ってるひとすべてに嫉妬したみたいな。かんしゃくを起こした子供がキーッてしちゃうようなかんじで。彼女は社会性ゼロだから、そういうときのきもちの処理のしかたがわからないんだと思う。それをこれからカイルに教わるんだな。

トム・フォス。監禁されてるところにエミリーがきて「わたしゃいいことをしてると思ってたんだよ」とかいって、逃げる助けをする。彼にケータイと鍵を渡して去った。が、これはエミリーのハメ手であった。トムをオトリにしてカイルを捕まえちゃおうとしたんだけど、トムはこれにサッサと気づき、カイルに電話して「スグにケータイ壊せ」といって、自分は逃げた。このときの短い会話で、カイルは「トラガー家のみんなを守ってくれ」といい、トムは「おまえはもうどこに行くべきか知ってる」というのを忘れなかった。エミリーはジェスを逃がしたことをバレンタインに知られたので彼女の立場は悪くなった。

トラガー家。みんなはカイルがいなくなって大心配であり、彼がジェスを追ったらしいという話に、ふたてにわかれての口論となる。ニコルとデクランだけはカイルの味方である。その他はカイルがなんでそこまでイカレたジェスに肩入れするのかわからないからムカムカする。デクランがロリをなだめるシーン。「カイルはいつも正しいことをする。カイルが助けたいと思ったらそれはきっと正しいことなんだ」なんちゅう台詞をいう。泣けるじゃないの!いやーこのひと、いいひとになりましたね。出てきた頃はほんとに憎たらしかったんですケドね。

その後、スティーブンは自分の転職がMADACORPのハメ手だったとか、カイルの実の父母と思われてた男女の話はつくりもんくさい(これに関する記事が同じ日に一斉にネットに出てたので)とかいうのに気づいて、ニコルに話した。彼はMADACORPでブライアン・テイラーとトム・フォスを目撃したが、トラガー家のひとたちは、テイラーはカイルの弁護士でトムは警備員だと思ってるんですよね。この一連の謎をつきあわせて、夫婦は考える。さらにジョシュの『カイルの超能力リストメモ』をゲットして、家族はやがてひとつとなり、これまでの出来事をおさらいしてカイルの不思議を解明しようとする。

ロリは2-09で森の穴にいったことを話し「デクランがなにか知ってるはずだがいわない」と告白した。んで、デクランを呼んで話を聞こうとした。彼はやっぱりいわないので、ニコルたちは彼を拉致監禁。地下室に閉じ込めて足にクギを刺したり、耳にクモを入れたりした。というのは冗談で、彼らは普通の市民なのでスティーブンは「もう警察に電話するわ!」といった。そしたらそこにトム・フォス登場。トムはカイルに頼まれた通りにトラガー家を見張ってたのだ。電話を盗聴したりして家の中のようすを探っていたのである。ニコルとスティーブンはギョッし、デクランは「このひとは最初からカイルの味方だったんだ」といった。

トムはスティーブンとニコルにすべてを話さないが、彼らを落ち着かせる努力をする。「私はカイルを子供の頃から知っている。その頃から面倒を見てきた」とか「カイルはあなたちをものすごく心配している。彼はいつか戻る。戻ったらきっとあなたたちにすべてを打ち明けるだろう」とだけ述べた。この説明は不十分だけれど、とりあえずニコルたちは少しだけ安心した。これ以上トムを問いつめてもなにも出てこないだろうと思ったのだろうか。「早くわたしらの息子を戻してくれ」とだけ答えて、彼を追いだした。トラガー家の皆さんは、いまはカイルを待つしかないナということで少し落ち着いた。

トム・フォスがなぜそこまで命を賭けてカイルを守ろうとするのかという理由を私たちは知らないが、このときの彼の台詞はなんだか自分の家族を守ろうとしているように聞こえるので、きっとなにか深いつながりがあるんだろう。カイルは元々バイオジェネレーションによって産まれたわけだが、その元となったDNAがトムあるいは彼の死んだ妻のものだったりして?!

さてこちらはみんなが心配するカイル。彼はジェスに、アダムが残したあの写真、カイルとジェスにそっくりなふたりが写っているスナップ写真を見せた。これはたぶんアダムとだれかなんだろうということになって、ジェスは「自分にそっくりなこのだれかはまだ生きてるのかな」といった。カイルはトムがいった「おまえはもうどこに行くべきか知ってる」という言葉を思いだして、あのリングを調べてみた。そしたらその中に地図が隠されてたとわかって、それがヒントになって、写真の背景に写っていたダイナーにたどりついた。そこで出会ったボケ老人が「おお、あんたらまだここらへんにいたの。なつかしいねー」とかいってきた。老人は年月が過ぎてることを理解していないが、写真の『アダムとだれか』に会ったことがあるみたいだった。老人がジュークボックスを指さして「しょっちゅうあんたらはここにきて、"She Could Be You." ていう曲をかけていた」と教えてくれた。

ジュークボックスの隣にあったポストカードスタンドにカイルは目を留めるが、あれはたぶん2-6で出てきたポストカードつながりだと思う。老人から教わった曲とダイナーのテーブルに削ったラクガキを見て次の目的地がわかるんだけど、その前にひとつ。ダイナーで話をしていたジェスとカイルは、お互いに触れなくても2人は頭の中を共有できることに気づいた。無線LAN状態である。ここで私たちはかつてバレンタインが語った「XXだけがXYの脳の中身を見れる」という言葉を思いだす。彼女だけがこれをできるんであり、ジェスがスパイしろといわれてたのはこれのことだったのかとわかった。カイルは「それはきっとものすごくヤバいものだから、彼らに渡しちゃいけない!ぼくは君を信用してるゾ」というので、ジェスは感謝感激した。

ダイナーを出たふたりは次のポイントをめざす。地図を手がかりに封鎖されてたRoute12を探したら、森の中に無人の小屋があった。中に入ったら手がかりになりそうなハンガリー語の本があったりした。ちょっとおさらい。かつてアダムはカイルに「Zzyzxは元々ハンガリーのとある財団がやっていた」と語ったんですよね。たぶんそれをMADACORPが引き継いだ(あるいは奪った?)んだと思われます。

その小屋の中には鍵のかかった部屋があって、扉にテンキーがある。パスワードを入れないと開かないみたい。キーを押すと音階が鳴る。てわけでこれはなにかの曲のメロディを入れりゃいいんだと推測するが、それはきっとダイナーのジュークボックスにあった "She Could Be You" っていう曲に違いないというトコまでわかったけど、カイルはその曲を知らない。んで、アマンダにコール。どこでケータイをゲットした?あのとき壊したのに。私、なにか見落とした?ま、いいか。アマンダはカイルがジェスといると知り、彼がそのことについて説明をせず「とにかくこれが大事なんです。きみが心配するようなことはなんにもないと約束するからこの曲のメロディを教えて」といわれて呆れてしまう。怒ってもしょうがないわと思ったみたいで、その曲のメロディをピアノで弾いてくれた。きれいな曲だ。じわーん。

アマンダは明日NYに行くことがきまっている。「それまでにわたしに会いにきてきてくれるか?」と聞かれたカイルは「じつにまったくそうしたい」と答えた。アマンダはそれを聞いてさみしげにニカッとした。

カイルたちはロックを外すことができた!部屋の中になにがあるんだろう。わくわく。ジェスは「この中になにがあろうと、わたしはあなたに感謝している。あなたのおかげで希望がつながった」と述べた。こちらもじわーん。

という調子で、ジェスを助けてからのカイルの行動は、攻略本を見ながらRPGゲームを解いてるようにサクサク進む。ドラマですから。部屋の中にはなんと死んだはずのアダム・ベイランがいた!アダムが狙撃されて死んだとき、カイルは彼の遺灰を山に撒いたのだ。わざわざ火葬するのは不自然だなとあのとき思ったのだけれど、意外性を強調するためにあのシーンが必要だったんだな。

アダムはベッドに寝ていて、昏睡状態みたいだ。回りに病院にあるような複雑な機器があって、チカチカしている。死んだアダムはアダムじゃなかったのか、あるいはアダムがふたりいるのかそこらへんはわからないが、ここでカイルは2-8で意識のないスティーブンの父とコミュニケーションしたことを思いだした。あのとき彼は昏睡状態の老人からメッセージを受けとったんである。きっとこんども同じようにやれると思った。ジェスは「怖いからヤダ」といって近づかなかった。最初カイルひとりでやってみたけどできなかった。ジェスを誘ったら怖々彼女は近づいてふたりは手をつないで、昏睡するアダムの意識を探ろうとした。白い光がボワーと出てきて、うまくいきそうな気配。ヨシヨシと思ったら、とつぜんアダムの声が聞こえた。

「カイル、やめろ。ジェスはおまえを裏切るゾ」

ええええええええええええ!と思ったら、ジェスが興奮して走りだした。カイルは後を追って、捕まえようとする。興奮したジェスと格闘になる。「どうして逃げるの!」とカイルが聞いたら、ジェスは「わたしはあなたの記憶を盗もうとしてしまったよ!なぜだかそうしちゃったんだよ!わたしを信じちゃいけなかったんだよ!」という。そのまま彼女はものすごい高さの絶壁から飛び降りた。絶壁の下は滝だった。OMG×10000!!!!

シーズン2はこれにて終了。

※感想

おもしろかったです。最後のジェスの行動は、きっと彼女の脳の中に「カイルをスパイせよ」みたいな行動パターンが埋め込まれてるみたいなモンかなと思いました。バレンタインがそういうふうにプログラムしたのかな。

前にも書きましたが、Kyle XYは本格的なSFドラマを期待したらハズしますけど、じわーんじわーんじわーんが好きな方にはおススメだ。ロズウェル路線ですか。私、妙にツボでハマっちゃいました。シーズン2からほんとうにおもしろくなったよ。これはネタバレのエピガイだから、これから見ようっていうひとは読んでないかもしれないけど ... せっかちなひとはシーズン2から見始めてもオッケーだと思う。シーズン1はチョイ長めの予告編だったみたい。

「森から出てきたハイパー少年の話。なんかしらんけど陰謀らしい」

これだけ覚えとけば、シーズン2から見始めてもじゅうぶん楽しめると思う。てわけでようやくハマったところで打ち切りになったらいやですね。これがあるから困るんですよね!お願いしますよホント。マット・ダラスはかなり人気だし、ドラマのレビューもおおむね好印象のようなので続行オッケーだと思いますけど。

あとからひとつ補足。最後のジェスの不可解な行動だが、冒頭シーンの彼女の台詞「私は暗闇になっちゃうときがある」とつながりがあるのかも。本人が気づいてないなにかが隠されてるとか。

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