カイルはバスタブでしか安眠できない体質であることがわかったので、お風呂場が彼のベッドルームになった。バスタブに似たカプセルみたいなもんで育てられていたのかもしれない。彼は頭の中が赤ちゃんみたいなもんなので「なぜなぜなぜぇ？」と呟きながら生きている。

バイトをクビになったことを隠しているロリ（娘）とか、数学のテストをズルしてパスしたジョシュ（息子）とか、レイオフを部下に黙ってろといわれているスティーブン（父）とかいう家族の面々が、カイルに「なんでウソつくの？」といわれてモジモジし、結局、最後にやっぱりウソはいかんよカイルありがとうという心温まるお話であった。お父さんと屋根に登って語り合ったりするなんていうシーンもあってベタベタのベッタンコです。

中学生日記かファミリータイズか大草原の小さな家みたいなザッツNHKなドラマだなと思っていたら、いちおうこれはSFなんだからなといわんばかりに、お父さんの会社のサーバを10分で直しちゃうとか、森の殺人事件とか、そこに落ちてたカードの模様とか、陰謀チックな悪者顔とかがちょびっと出てくる。