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ジャスティス/Justice :: 1-06 :: Crucified :: ネタバレ
建築現場で若い男が殺害され、イエスの磔のような姿で発見された。現場近くにはカルト教団を思わせるペンタグラムのスプレーペイント。カルト教団がらみだろうか?警察は被害者と仲が悪かったという若者のコリンを逮捕。両親はTNT&Gに息子の弁護を依頼した。
逮捕されたコリンは「あいつには殴られたことがあるけど殺すわけがない」と容疑を全面否認。ところが彼は見るからにパンクな少年で、その部屋はサタンムードというか、世紀末というか、ヘビメタ趣味ちゅうのか、ゴシック色満載で、オドロオドロしいアートポスターや書籍がごってりある。若者らしい無害なパンクマニアともいえるが、これが殺人容疑者の部屋となれば警察は当然ながら関連を疑う。
また、彼はその種のブログを運営していたりもして、そこには具体的な殺しを暗示する文章がばっちり残っていた。本人は「ただのシャレである」みたいな主張をするのだが、少なくとも陪審員には「反社会的な人物である」と見られるだろう。検事はやっぱりそこへんを突いてくるわけで、FBIの有名プロファイラを呼んできて「犯人プロファイルと完全マッチする」と証言させたりする。
逮捕当日、コリンの父親が家にあったカナヅチを隠そうとしてるのをトムが目撃した。問いつめると「怖くなって隠した」ということらしい。父親は息子を愛しているので無実を信じているわけだが、だがやっぱりカナヅチを隠すところをみると信じきれないぶぶんもあって、つまり「信じたい、信じられない、信じたい、信じられない」という愛する者ゆえのジレンマに陥っているらしくて痛々しい限りであるが、彼はやっぱりシロクロつけようという気になり、勇気を出してトムに「このカナヅチを調べてくれ」と差し出す。トムは弁護士であるから「もしこれから血痕が発見されようものなら警察に届ける義務が生じるが、それでもいいのか」と問うと父は「それでもいい」という。彼は悩みに悩んだ末に、そう結論したのであろう。それを差し出すことが息子を信じるということになると思ったのかもしれない。結果は ... 。
後半に入って「もしかして父親が殺したのか?」なんていう説も出てきて、最後までドキドキ。
※感想
パンクなファッションの少年がケンカ相手を磔にするっていうのはあまりに当り前すぎるので、最初はこれは無罪であろうという風に見えたんだけど、途中からわからなくなってきて、けっこうドキドキしました。
FBIのプロファイラが自信たっぷりに「容疑者は犯人像と完全マッチ」というのに、ルーサーが担当DAのレンタルビデオ借り出し記録を持ち出して「その映画はこの人も借りてるよ」っていうのがおもしろかったが、あんな個人情報を勝手に抜いてきていいのか〜?と思ったりもする。その点はドラマの中ではスルーされてましたけど。さて、判決はどうなるんですかネ〜。
以下ネタバレです。オッケーな方のみスクロールしてご覧下さい↓
ネタバレです。
結果はロンたちの負け。有罪であった。シーズンを通じての初黒星だったのでびっくりしたなぁ。
父親がトムに差し出したカナヅチは結局シロであった。それは凶器ではなかった。これはもちろん良いニュースなんだけど、この父親がこんどは「息子を疑ってしまったじぶんを許せん」モードに入ってしまい、なんとしても息子を救うのだと必要以上に感情的になり、法廷で「自分がやった」と偽証してしまう。これはすぐに嘘だとバレるわけだが、結局のところ、こういう虚言は結果を悪くしてしまう。という点をロンはよく知っているので父に怒った。その後もTNT&Gはしぶといがんばりを見せ、犯罪現場の証拠からして、腕をケガしていたコリンにはこの殺害方法は不可能であるという点を立証し、その場にいた陪審員をうならせる場面もあったわけだが、結果は負けであった。
でも控訴してリターンマッチできるわけだから、ロンはもちろんあきらめてない。意気消沈するトムに「早くプレスのところにいって、これで終わりじゃないっていわないとだめだろ」というから、こういう上司っていいよなぁと思ったよ。
ラストのフラッシュバックでは真相が明かされた。真犯人は死体の第一発見者で、殺人現場の土地の所有者の男であった。ということを犯人と私たちだけが知っている。
ここでエンドなのか〜?うぅむ。このドラマは "Justice" のくせに "Justice" じゃないみたいなドラマで、確か、3話でも真犯人が捕まらないところで終わっていた。そういうもんなのか。できれば控訴以降も見たいなぁ。ほんとにこれで終わり?
- Title: 1-06 :: Crucified
- First Aired: 2006-10-23
Writer:
- ジェイソン・トレイシー | Jason Tracey [imdb] (Writer)
- ジョナサン・シャピロ | Jonathan Shapiro [imdb] (Writer)
- クレイグ・S・オニール | Craig O'Neill [imdb] (Writer)
Director:
- ジェフリー・G・ハント | Jeffrey Hunt [imdb] (Director)
Star:
- ヴィクター・ガーバー | Victor Garber [imdb] (Ron Trott)
- レベッカ・メイダー | Rebecca Mader [imdb] (Alden Tuller)
- イーモン・ウォーカー | Eamonn Walker [imdb] (Luther Graves)
- カー・スミス | Kerr Smith [imdb] (Tom Nicholson)
Recurring Role:
- マーク・デクリン | Mark Deklin [imdb] (Dr. Matthew Shaw)
Guest Star:
- ジェイムズ・バーツ | James Bartz [imdb] (Judge Tavrizian)
- エレナ・エヴァンジェロ | Elena Evangelo [imdb] (Clerk)
- エリン・ダニエルズ | Erin Daniels [imdb] (Betsy Harrington)
- トム・ヴァーチュ | Tom Virtue [imdb] (FBI Agent Donald Payne)
- ジョン・レイシー | John Lacy [imdb] (D. M. Eckstein)
- ダイアン・ディラシオ | Diane DiLascio [imdb] (Deb Cole)
- バグ・ホール | Bug Hall [imdb] (Colin Clark)
- ポール・シュルツ | Paul Schulze [imdb] (ADA Keller)
- ディーン・ノリス | Dean Norris [imdb] (Jack Cole)
- キャサリン・ラナサ | Katherine La Nasa [imdb] (Suzanne Fulcrum)
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Tomって女の子を弁護するときにさんざんチームにトラブルを持ち込んだのに、自分の都合で非協力的になったりして、なんかいやーな感じでした。
見終わった後の不満感と言えば同じBrucheimerの"Just Legal"もそうでした。前にABCでやっていたIn Justiceのように冤罪を晴らし真犯人を捕まえる、というとろこまでやってほしい気もしますが、不十分な証拠で起訴しているケースが多く冤罪の可能性があるため死刑を延期しているアメリカでは、このような事実もあるということを訴えたいのかな、という感想を持ちました。
このドラマもあっさり終わっちゃうのかなー。個人的にはKatherine LaNasaが好きです。アンカーウーマンにぴったり。ちょくちょく脇役でBruckheimerシリーズに出てますが、これがはまってる気がします。
このような内容で、"Justice"というタイトルを付けるのが痛烈な皮肉なのであるということなんでしょうねきっと。そう思うと、冒頭オープニングのロンの "100%, Innocent!" というキメ台詞もなんだか、ホエーという気もしますよね。
私、このドラマけっこうおもしろいと思うんだけどなぁ。あっさり終わるのかなぁ。アメリカの視聴者って、このドラマみたいに、ある意味じぶんらの社会の恥部を皮肉られるのを好まず、無関心を装うっていう傾向があると思う。だからおっしゃるように、早々打ち切りになるかもですね。
私もあのアンカー役好きです。いかにもショービズオンナってかんじがする。あと、私、エルデンも好きですね。
ロンのチームが初めて負けましたけど、控訴でもう1話やるんでしょうね。
実は私、あのオッサンが最初に出たシーンで、「あ、こいつが真犯人だな」と見抜きました(苦笑)。その根拠というのは言動とか性格とかじゃなく、出たタイミングというか、要するに編集の仕方ですね。ブラッカイマー系の犯罪ドラマで「序盤に出た関係者が実は真犯人だった」というのがよくあるので…。
わ、そうすか。わたし、ぜんぜんわかりませんでしたよ〜。けっこう騙されやすいかも。どきどきしましたもんw。これの続きやるんですかね。tv.comのエピソードリストを見ると、今週はなんか別のお話みたいに書いてあるからやんないのかなと思って。