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ヒーローズ/Heroes :: 1-23 :: How to Stop an Exploding Man :: ネタバレ

transヒーローズ/Heroes。シーズン1の23話。シーズンフィナーレ。ネタバレ。
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!
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NY、Kirby Plaza

前回DLがリンダマンに撃たれた。彼は銃弾をスルーさせることもできたが、妻を守るために自分を犠牲にしたと思われる。扉の外からガードが突入してきた。瀕死のDLは力をフリ絞って壁抜けワザでニキを連れて逃げた。廊下でDLダウン。「マイカを助けろ〜」というんで、ニキは夫をそこに置いてマイカ救出に向かう。

NY、Kirby Plazaのモリィのいる部屋

前回トンプソンがベネット氏に撃たれ、マットはモヒンダーに気絶させられた。ベネット氏はモリィを撃つといい、モヒンダーは彼女を守るといい、お互いに銃を向けたところでマットがウーンと目を覚ました。モリィは彼を覚えていた。「オフィサー・パークマン!私を守ってくれるんだよね!」と大喜びする。マットはニッコリ。ベネット氏はしょうがねぇなぁと銃を下ろした。

NY、Jittesu Armsのヒロ

アンドーがひとりでサイラ退治に出かけたことを知ったヒロは、父が止めるのを聞かずに彼を助けにいく。父から刀を受け取り、ビューンとテレポート。その頃、サイラはアイザックのアトリエにいて、ピーターが自分の宿敵だと気づいた。悪魔のおめめがギラギラ〜。

ピーターとクレア

ピーターとクレアはNYの街を移動中。サイラがテッドを殺しちゃったので、街を出るという最初の予定はナシになった。サイラと対決せざるを得なくなったピーターはネイサンを頼る。だが、クレアはこの男がじつはリンダマンの手先だと知ってるので「アホか」と思う。ピーターは兄を信頼してるので「ネイサンはぜったい助けてくれる」と車を降りて話をしにいった。

ピーターはリーディング能力で「どうせみんな死ぬ」というネイサンの本心を知って驚く。やっぱりクレアが正しかったんだ!と思ったら、その頃、クレアはネイサンの母に捕まっていた。クレアがいなくなったことを知ったピーターは青くなる。「ぜったい彼女を守る」とベネット氏に誓ったのだ。約束を守らなくちゃ。ピーターは兄を捨て、NYの街をさまようが彼女は見つからない。彼は興奮すると火炎を発する体質であり、爆発しそうになってきた。両手が赤くなり、ヤバいかんじになる。なんとかきもちを鎮めようとするが、自分でも制御できない。夜の路上で気絶した。

Kirby Plazaでは、マット、ベネット氏、モヒンダーがモリィを保護し、彼女の能力を使ってサイラの居場所を特定しようとしていた。ベネット氏はモヒンダーに説得されて、モリィを殺すことはあきらめたようだ。モリィには休息が必要だという。彼女をベッドで寝かせて大人たちはジリジリと待っている。

モリィは目を覚ました。準備オッケーだという。彼女は画鋲と地図を持ってこさせ「相手のことを思い浮かべればだれでも居場所を特定できる」という。彼女はサイラの場所をイッパツで教えた。それはアイザックのアトリエだった。このときの会話で、モリィが謎めいたことをいう。「ひとりだけ私が追えない人物がいる。それは『ブギーマン』なんかよりもっと邪悪な人物で、私が彼を思い浮かべたら彼には私が見えてしまう。だから私はその男だけは追うことができない」と述べた。シーズン2への布石だろうか。

サイラの居場所を知ったベネット氏はすぐにクレアに電話。ピーターに知らせたい。だが、その頃、クレアはネイサンとその母につかまっちゃって、ピーターは行方知れずである。という事態の急変を知ったベネット氏は、ネイサンの母の声を聞く。「私らはクレアの家族である。あなたは契約上の育ての親にすぎない。この娘は私らが守る」といわれた。いまやザ・カンパニーの敵となったベネット氏であり、その相手に娘を奪われたのだが、彼らといっしょにいればクレアは安全であるという点が彼にとっては救いである。

サイラの居場所がわかって、マットは銃を持って飛んでいった。「ピーターじゃないと無理だ」とベネット氏は止めるが、彼は「妻のためである」と答えて出ていっちゃった。

気絶したピーターは夢を見ていた。あるいはタイムトラベルかもしれない。彼はビューンと過去に戻り、看護士時代の自分を見た。この物語の起点となったあの場所。いまは亡きチャールズ・デボー氏の持ちビルの屋上だ。死んだシモーネの父親であるデボー氏の専属看護士として働くことになった自分の、その初日の光景を彼は目撃する。死を迎えるデボー氏はピーターの母と知己だったのであり、デボー氏もまたザ・カンパニーの一員だったと明かされる。

シモーネと当時の自分が初対面する場面を目撃した。彼らには未来のピーターの姿は見えていないようだ。このとき、ピーターはかつて自分が述べた台詞を自分の耳で聞くのだが、このときの言葉がたいへんよい。ちょっと長いが引用します。父の死を目前に控えたシモーネに述べたピーターの台詞です。

I'm not saying it's not tragic for you. I'm just saying ... you know, death is the one thing that connects us all. Reminds us that's what really important is who we've touched, and you know, how much we've given. Makes us realize that we have to be good to one another. See, your father. He's the real hero. Not me.

(拙訳 by 私)お父さんの死は悲劇ではない。人の死は私たちをつないでくれる。人の死はなにがだいじかを私たちに教えてくれる。お互いにより善くあらねばならないということを再確認させてくれる。よく見てごらん。あなたのお父さんはぼくなんかよりもずっとヒーローだ。

その後、自分の母とデボー氏の会話を目前で聞く。母は「リンダマン氏はネイサンを買っている。ネイサンは我々の期待に応えるだろう。爆発は必ず起きる。その後、彼はリーダーとなる」なんてかんじで、筋書きを述べているのだ。対するデボー氏は「ピーターのほうがよい。彼は愛と寛容にあふれた人物だ。彼こそがふさわしい。そもそも爆発ちゅうアイデアがよくない」と反対するが、母は「ピーターは弱っちいからだめだ。私の判断を信じろ」といって去る。という会話を目撃したピーターは陰謀の真相を知ってボーゼンとするわけだが、ひとりだけになったデボー氏はコーヒーをすすりながら「ピーター、そこにいるの知ってるゾ」と見て笑う。彼にだけは見えていたんだ!「透明人間なんてスゴいね」と笑う。彼はピーターを激励する。「これが夢かタイムトラベルかなんてどうでもよい。大事なのは、君が闘う前に世界を救う前に真実を知るべきだということだ」と述べた。デボー氏があの世からピーターをサポートしてるのか。このときのデボー氏の台詞がまた泣けます↓

Your heart has the ability to love unconditionally. Like I told you, in the end all that really matters is love.

(拙訳 by 私)ひたすらに愛を貫くというのが君の能力である。すでに述べたように、トドのつまりは愛なんだよネ。

アイザックのアトリエ

アンドーが刀を持ってアイザックの部屋に突入。彼にはかなうわけないので、あっさりヤラレ ... そうになったところをヒロが救出する。サイラはアンドーが落とした9th Wonderの最終回の絵を見て、高笑いした。「おれがあんなチビにヤラレるわけないだろ」

ヒロはサイラとの闘いを先に延ばして、まずはアンドーを逃がした。いっしょにTokyoの本社に戻ったのだ。ここでヒロとアンドーは最後のお別れをする。父からもらった刀とアンドーが手に入れた刀を交換した。ヒロはアンドーを置いて、back to NY!

ニキはマイカを発見したが、ジェシカが立ちはだかる。と思ったら、それはジェシカじゃなくてキャンディスの化けた姿なのだった。ニキはジェシカじゃないので「私は闘うなんてむりだ!」というが、ジェシカが鏡の中から「いけ!マイカを助けろ!」という。ニキはキャンディスをバコーンと倒し、マイカを助けた。

マットは一足遅れてアイザックのアトリエに着いたが、既にサイラの姿はなく、Kirby Plazaで対決するピーターとサイラの絵があるだけだった。マットは大急ぎでKirby Plazaにトンボ帰り。

Kirby Plazaではモヒンダーとモリィだけが部屋に残っていた。モヒンダーが逃げる用意をしているが、モリィは「『ブギーマン』は既にここにやってきた」と答える。ベネット氏はいない。

一方、クレアはネイサンとその母に連れ去られ、ネイサンの選挙事務所(?)に来た。ネイサンたちは爆発から逃げるために、ヘリで移動するつもりだと知った。爆発を画策したのは彼らであり、そしてネイサンは自分の弟に爆発の張本人の汚名を着せて逃げるというのを知ったクレアは「この卑怯者たちといっしょに逃げるなんてヤダ!」と思って、高層ビルの窓から飛び降りた。ドカンと地面に激突したが、むっくと起き上がってフラフラ歩いて逃げていった。

We're offering you everything you've ever wanted, Claire. A place to belong. A family.

I already have a family.

(拙訳 by 私)「私たちはあなたが欲しかったものを与えよう。あなたの居場所。あなたの家族よ」「家族ならもう持ってる」

Kirby Plazaでは、モヒンダーとモリィが傷ついたDLを見つけた。彼を連れて逃げようと思うが、エレベーターが壊れて動かない!

NYの路上。ベネット氏がピーターを助け起こした。ベネット氏はモリィの能力でピーターの居場所を知ったのだ。ピーターはクレアが母とネイサンの庇護下にあることを知った。ベネット氏は娘をとられたことは残念だけれど、彼らといっしょにいればクレアはとにかく安全なのだから後悔はしていないようだ。彼はピーターに「娘を助けてくれた恩がある。万が一ピーターがサイラに負けたときには自分が君を撃つ」といった。礼をいうピーターに「ノア(Noah)と呼んでくれ」と答えた。てわけで、このシリーズ最大の謎のひとつであったベネット氏のファーストネームが明かされました。彼の名はNoah Bennet。

Kirby Plaza内。モヒンダーとモリィは傷ついたDLをかかえ、動かないエレベーターの前で立ち往生。そこにマイカとニキが合流した。ニキはドアノブを引きちぎって追っ手を防ぎ、マイカは能力でエレベーターを動かした。ウハ。一同はやっと外に出ることができました。

Kirby Plazaの玄関前では、サイラとピーターの死闘がはじまりはじまり。このシリーズ最大のクライマックスに突入。アクションをどうぞ〜。ヒロとニキも加わり、ドタバタとサイキックなファイトをしつつ、最後にヒロがトドメを刺す。サイラに刀をブスリと刺してやっつけた。やったぞヒロ!と思ったら、こんどはピーターが爆発しそうになってきた。彼はこの能力をコントロールできないのだ。ヒロに「おれを殺せ」と叫んだ。そしたらサイラは最期の力をフリ絞ってヒロを遠くへブッ飛ばした。サイラはガクンと絶命。ベネット氏は傷ついて動けない。ピーターの爆発を食い止める者はいないのか!

ここでクレアが登場。彼女はベネット氏の銃をもぎとり、自分の役割を全うしようとする。彼女とピーターはこんな運命で結ばれていることを2人は知っている。ピーターに銃を向けるクレア。「早く撃て〜」といってたら、そこにネイサンがビョーンと飛んできて立ちはだかった。「ピーター、おまえをひとりで死なせはしない。おまえはチアリーダーを救った。こんどはおれたちが世界を救う」。てわけで、アニキはピーターを抱きかかえて、ズドーンと空中に発射。その場にいたヒローズは高い空のむこうに宇宙の爆発を目撃した。クレアは自分の父がわるもんじゃなかったと知った。

サイラ死亡。犠牲者はピーターとネイサン。マットは闘いに巻き込まれて重傷。他の者は助かった。救急車に運ばれるマットにモリィが叫んだ。"Please don't die, Officer Parkman. You're my hero." クレアはベネット氏と再びいっしょになれた。

End of Volume One

最後にヒーローズの面々の映像にカブセて、モヒンダーのナレーションが流れます。これの訳はむずかしいデス。英語でかみしめてください↓

So much struggle for meaning, for purpose. And in the end, we find it only in each other. Our shared experience of the fantastic. And the mundane. The simple human need to find a kindred to connect. And to know in our hearts that we are not alone.

ナレーションが終わるとき、サイラの死体は消えていた。彼はマンホールから逃げたみたい。

Volume 2へのプロローグ

以上で物語は終了だが、最後にほんの少しボリューム2(このドラマではシーズンのことを『ボリューム』というのだ)のサワリが出てくる。タイトルは "Generations"。ここは戦国時代の日本。サイラにブッ飛ばされたヒロはこんなとこまできちゃったのだ。複数の敵にたったひとりで闘いを挑む武将を目撃する。Kensei Takezoと思われ。1671年、京都近辺と字幕が出る。闘いが始まる瞬間、武将たちが空に出現したなにかを見て怯え始める。いったナンだ!日の光がなにかに閉ざされてあたりは暗くなる。日蝕?

ちょい補足

22、23話あたりのどこでニキとジェシカがどう入れ替わったのかが謎だったのですが、彼女たちは恐らく「マイカを救う」という共通の目的があって、それがきっかけとなって分裂していた人格が統合され、ジェシカは消えていったという解釈かなと思いました。「ジェシカ = 強いひと」ってわけではなく、元々ニキはバカちからの能力があったんだけど、それを本人は認めたくなくて分裂症になっていったという。キャンディスをやっつけるところで、鏡の中からジェシカがニキに呼びかけるシーンや、ドアノブをちぎり取ったときとか、サイラをブン殴ったときのニキは明らかにニキだったのでそう思いました。エピガイの中ではあっちこっちでニキとかジェシカとか違う呼び名で書いていますが、どっちで書けばいいのかわからないところも多いからこのまんまにしときます。

感想

Pretty damn coolです。Amazingです。すごいです。かっこいいです。You're my hero! とテレビに叫ぶ私。感動ですよ感動。わかります???いやードラマってほんとにいいもんですね水野晴郎風。

ちょっと落ち着いてシーズンを通しての感想を述べます。このドラマは『家族愛』がテーマになってると思うのですが、ベネット氏ってかなりイカレてるじゃないですか。クレアを愛してるのはわかるんだけど、そのためにモリィを殺そうとしたり、とにかくクレアのためならなんでもヤル〜という調子が常規を逸しています。彼のキャラはサイラの母親のイカレ具合とか、ピーター/ネイサンの母親とイメージがダブるような気がします。どこか歪んでるゾみたいな。

そんな中で、唯一マトモな愛を見せてくれるのがピーターで、彼は最初の頃はよわっちいピーターちゃんだったんだけど、後半にきたらばずいぶん顔つきが変わってきて、デボー氏がいったように "unconditionally" な愛ってスバラシイ!と感動を与える役目を充分に果たしました。ビミョーなイカレ具合のベネット氏に、一方では善の塊みたいなピーターがいて、両者は味方となって共通の敵をやっつけていくという構図、点と線が織り成すシナリオが政治ゲームのようであり、超能力者が世界を救うという荒唐無稽な設定でありながらもリアリティがあってたいへんよかったです。主要メンツが最初から団結しておらず、彼らが入り乱れつつ、ラストのKirby Plazaに集結していくという物語性の勝ちですね。

volume 2も楽しみです。

title: 1-23 :: How to Stop an Exploding Man
aired date: 2007/05/21
Writer: Tim Kring
Director: Allan Arkush

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  • Title: 1-23 :: How to Stop an Exploding Man
  • First Aired: 2007-05-21

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Recurring Role:

Thanks to: imdb.com, tv.com

トモ (2007.09.12 23:16)

初めまして。。
海外ドラマが大好きで、ケーブルテレビで見てるなか、『HEROES』の予告がばんばん流れるようになり、ジャパンプレミアがあったり・・・。まだ本編を見ていない状況ですでに虜になっちゃいました。
で、あちこち見てる間にこちらにたどり着きまして・・・。我慢出来なくて1話から一気に(泣きながら)読んでしまいました(笑)
そして、ますます楽しみになったのと、初めて本気で英語の勉強をしたいと思いました。
これからもちょくちょく覗かせていただきます。
ありがとうございました!

tinker (2007.09.13 10:09)

お読みくださりありがとうございます。

> 初めて本気で英語の勉強をしたいと思いました。

I'm glad to hear that. デス。 :D

shoppy (2007.09.13 21:46)

戦国オタクにはたまらない無いようですね!(自分違うけど)
シーズン2も楽しみだぁ〜 :D

tinker (2007.09.13 23:03)

私、恥ずかしいんですけど日本史まったくダメなんです(泣)。水戸黄門と暴れん坊将軍が私が知る日本史のすべてです。必殺シリーズとか?だから、Kensei Takezouのトンデモ創作物語を本気で信じてしまうかも。

トモ (2007.09.14 12:08)

私も歴史チンプンカンプンですが(笑)
ホントに楽しみですね :D

英語はゼロからのスタートなので、どこから手をつけていいんだかわからない感じですが、頑張ります!

Eri (2007.10.15 01:04)

今ごろやっと・・

追いつきました!シーズン(ボリューム)1を追え、シーズン2の3話に戻れ?ます。

勝手に「ヒロのようなテレポテーション」風なドラマの見方をしてると思ってます。先にシーズン2みたり、シーズン1に戻ったり・・・

ジェシカとニキのことは、私も「いつのまに?なんで?」と思いましたが、こちらを読んで納得です。なりゅほど〜〜!!そうですね、そうですね!

モリーちゃんとマイカがかわいいカップルのようでした。(エレベーターのシーン)

そして最後の皆、集結!のシーンは、「かっくいいー!」の一言です!

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