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ヒーローズ/Heroes :: 1-19 :: .07% :: ネタバレ

transヒーローズ/Heroes。シーズン1の19話。ネタバレ。
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!
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冒頭。リンダマンのナレーションにカブせて、ヒーローたちのシーンがフラッシュバックする。

"People think I collect art. What I really collect are lives fixed in paint. A perfect moment capturing an entire existence made immortal. A monster's fight to survive and live to kill again. A mother willing to fracture her own soul to protect her child. Youth struggle for innocence despite life's cruelty. The double-edged lies needed to sustain a double-edged life. A wandering hero's pure joy at success and his darkest hour when all the world seems lost. All perfect moments frozen in time. Alone each tells a single story. Together they can tell the future."

(拙訳 by 私)

「私は絵を集めたいわけではない。絵の中に封じ込められた人々の生命を、私は集めているのだ。全体性をキャプチャした完璧なモメントは、限りなく不朽である。モンスターは生き残るために闘い、殺戮のために生きる。母は子供を守るために骨身を削る。若者は残虐な人生の中で必死に純真であろうとしている。両刃の嘘は両刃の人生へと進展する。迷い進むヒーローは、喜びと暗闇のドン底をいったりきたりする。ときの中に封じ込められた完璧なモメントの群れ。そのひとつひとつは唯一の物語。ひとたびそれらが組み合わされたとき、未来への暗示となる」

ベネット氏。独房で監禁されてるところにチアリーダー姿のクレアが「パパーごめんなさい!」とウルウル顔で現れるが、これはキャンディスの偽装であった。これくらいはベネット氏もすぐに「うそだ」と見破った。トンプソンが現れる。キャンディスに「2人で話す」といったら、キャンディスは「そう?わたしはこのひとを泣かせちゃうこともできるのに」と悪女スマイルを残して出ていった。

トンプソンは「グレアム・グリーンの小説持ってきてやろうか」とかいいだして2人は長々と会話してるが、要はクレアの居場所を教えろということで、だが、ベネット氏は自分の記憶を消しちゃったから知らないのである。トンプソンは「私は指令を待っているところだが、君は死刑確定だろうな。本を持ってきてやるよ」と去った。

ネイサン。リンダマンのアートコレクションの保管部屋にいる。リンダマンは絵を見ながら「私は世界を救う。世界を癒すために」なんていう。そしてネイサンの目前で枯れた草木を蘇らせてみせた。リンダマンはヒーラー。彼もまた能力者だったのだ。

マット。トンプソンに拘束されて独房入り。そこでベネット氏の言葉が彼の脳に流れ込んできた。「聞こえるか、パークマン。このままいったらおまえは間違いなく殺される。でも私の言う通りにしたら逃げられるかもしれないぞ。私のことを信じるか?オーケイならパイプを叩いて合図しろ」。同じ建物に監禁されているベネット氏が、マットに向けてマインドメッセージを送っているのだ。マットはムカッ腹を立てながら返事の合図を送った。

リンダマンとネイサン。リンダマンはアイザックのコレクションを見せながら、自分の過去を語る。「私が自分の能力を知ったのは、いまの君よりも若かった。その頃には仲間たちがいた。私たちは寄り添うようになり、世界を変えたいと願った。それはそれは美しかった。でも能力者の中には私利私欲のために能力を使う者もいて、結局、結果はナッシングだった。ひとりづつ傷を癒していくだけでは世界は救えないと私は気づいた。人々は希望を欲しているのだ」といって見せたのはあのNY爆発の絵。

「よいかね。世界の人口は65億。NYが壊滅したとしてもそれは全体の0.07%だよ。この悲劇はよりよい未来への触媒となる。これを機にすべてが変わるだろう。人類は共通のゴールを目指すようになる。怖れを覚えた人々はひとつにまとまるんだ」という話のあたりで、彼の壮大なプロットとネイサンの役割が見えてきた。「そこで君がリーダーとして現れる」といって見せたのが、ホワイトハウスの執務室(かな)にいるネイサンの絵。リンダマンがNY爆発の筋書きを書いた張本人ということか。

マット。ベネット氏から送られてくる言葉に従って、部屋の隅にあるパイプを壊し、これを武器にようすを見にきたガードをノックアウト。彼のセキュリティカードを奪った。脱出なるか。

モヒンダーのアパートを訪れたピーターにサイラが襲いかかったシーンの続き。ピーターは額を切られそうになるが、クレアの能力で完全治癒。さらに相手をテレキネシスでバコーンとブッ飛ばす。映画『スキャナーズ』みたいなサイキック同士の戦闘シーンに突入。ピーターがヤラレそうになったところをモヒンダーが救った。

クレア。NYのピーターの家。ピーターの母の話を聞く。この母親(クレアの祖母)は、クレアの出生をさいしょから知っていたそうである。彼女の能力をすべて知った上で、伝統的な祖母のやり方とは違うけれど(クッキーを焼いてあげるとか)、祖母として秘かに支援していた。あの火事は予期せぬアクシデントだった。この先もクレアは(本人がそれを望まなくても)彼女の庇護下となり、パリに行けという。大人になったら自分の選択をすればよいという。クレアはこんなふうに命令されるのは嫌いだが、従うしかないんだろうか。

モヒンダーのアパート。気絶していたサイラは目をさましたが、モヒンダーとピーターは消えていた。破壊されたラップトップがあって、サイラはリストが手に入らなくなったことに気づいて腹が立つ。部屋の中にアイザックの切り抜き記事を見つけてニンマリした。彼を襲うのか。

アイザック。NYのアパート。"9th Wonder" の最終原稿を描き上げたといって、それを最速で評判のバイクメッセンジャーに託した。メッセンジャーは "9th Wonder" の大ファンで、彼はアイザックに会えて大感激のようすであり「ヒロはどうなるんですか!」と聞く。アイザックはじぶんのファンにスケッチブックをプレゼントした。そこにはピーターとシモーネの絵、赤い傘の下のキスしてる絵が描かれている。彼はメッセンジャーに「これがいつか必要になるかもよ」といった。メッセンジャーは大喜びで出ていった。アイザックは一枚の絵に見入る。男が血の中に倒れていて、頭がカッポリ切り取られ、銃が落ちているという構図。これはだれ?

ラスベガス。ジェシカ・サンダースとDLホーキンズは夫婦ケンカ。「ジェシカだかニキか知らんが、リンダマンのようなギャングと関わる殺し屋女は最悪である。マイカに良くないから今夜出てけ」「黒人の前科者を雇うひとなんかいないわ。あなたはマイカを育てられない」とやりあってるところにリンダマンの子分がジェシカを呼びにきた。「リンダマン氏がいますぐ会いたいそうです」

マット。ベネット氏のマインドメッセージの誘導で独房から出た。彼に誘導されて、テッドを助けにいく。「逃げるぞ!」といってたら、トンプソンはマットが逃げたことに気づいて警報が鳴り響いた。ピンチ〜。

モヒンダーがピーターの死体を彼の母親のところに運んだ。モヒンダーは彼の財布に母親の住所を見つけたのでここに運んだのだが、2人は初対面。ピーターが殺されたときのようすを母親に話す。クレアもピーターの死体を見た。

ジェシカ。リンダマンと初対面。直々に顔を見せるくらいだからなにか重要な話かと思ったら「マイカをこっちに預けろ」ということであった。マイカの能力を引き出したいのか。ジェシカはこれを拒否。「息子には触るな。ちからづくでも阻止する」とジェシカは去った。

マット。ベネット氏が「テッドにEMPを起こさせろ」といって、マットはEMPがなんだかも知らないんだが「エネルギーをバーストさせろ。熱くじゃなくて、輝くように」とかいってテッドはいわれた通りにやってみた。テッドはウォーと集中し手のひらに火の玉を出したら、意図通りにビル内の電源は落ちた。2人はベネット氏を助けだした。ベネット氏は助けにきた2人をみて「思ったよりうまくいったネ」とニンマリ。

ピーターが死んだと聞いてネイサンも駆けつけて母親と悲しんでるが、クレアがピーターの頭からガラスの破片を抜いたらピーターは生き返った。「これでおあいこね」とクレアは喜んだ。生き返ったピーターはネイサンにいう。「自分の娘とちゃんと話をしろ。彼女をパリに行かせちゃいけない。彼女はぼくたちを助けてくれるかもしれない。彼女がいれば核爆発は起こらないかもしれない。それに彼女はアニキの実の娘なんだぞ!」と大説得。母、兄、弟はいままでお互いに能力のことを知らないフリをしてたわけだが、いまこそ顔を突き合わせて話し合うときがきたようだ。

マット、ベネット氏、テッドの3人はマンマと逃げ出してカフェにきた。ベネット氏は「ここのチェリーパイはうまいよ」という。「こんな目立つとこにいていいのか?」というテッドに「目立つとこのほうがいいんだよ。ヤツラは手を出せない」と自信まんまん。彼は「ヤツラのトラッキングシステムがNYにあるからそれを壊しにいく」と述べる。それがある限り、能力者たちはタグづけされてることに怯えなくちゃいけないわけなので、それを壊しちゃえという話。

と聞いたマットが「そこにリンダマンがいるのか?」と聞く。マットはトンプソンをリーディングしてその黒幕の名前を知ったのだ。『リンダマン』という名前を聞いたベネット氏は驚く。彼は自分のボスの正体を初めて知ったようである。マットはこの賢そうな中年男がじつは自分と同じくらいになにも知らなかったとわかって「おまえもおれらと同じじゃんか」と感想をいう。「でもリンダマンはカジノ王のリンダマンだからべガスにいるはずだろ?」という疑問が出る。リンダマンはリンダマンじゃないってこと?私もよくわかりませんが。とにかく3人は計画通りにNYに移動することにした。核爆発が近づいてきた?

ジェシカの家。ジェシカがマイカを外に連れ出して「このひとたちの前では能力を隠さなくてよい。ぜんぶ知ってるから」とニコニコ笑顔で、リンダマンの子分たちの車に連れていく。なんとリンダマン本人が車から降りてきて、マイカに挨拶する。「いっしょに世界を救おう」と声をかけて握手。マイカは相手を気に入ったようであるが、なんでジェシカは急に気を変えたのだろうと私たちは思う。じつはジェシカはキャンディスが化けた姿なのであった。ああそうか。一歩遅れてジェシカが帰宅。キャンディスは「ステキな車ね」と声をかけて去った。

モヒンダー。その後の彼は手詰まり状態で、サイラを捕まえそこねてピーターは殺されてしまったわけだから(彼はピーターが生き返ったことを知らない)、一介の科学者の手に余ると考え、かつて名刺を置いていったベネット氏にヘルプを求めた。だが、当時と事情は変わっているので、トンプソンが応対した。彼はすぐにモヒンダーに会いにいった。トンプソンは「ベネット氏の同僚で、ぜんぶ話は聞いてます」とモヒンダーを信用させ「この殺人鬼を止めるために協力しましょうよ」と申し出る。モヒンダーはヤツラの一味になっちゃうのか。

アイザックのアパートにサイラがきた。アイザックは殺人者の到来を待っていたようである。「遅かったね」と迎える。彼は抵抗することなく、他の犠牲者と同じように頭をカッポリとヤラレる。さっきの絵は自分の姿だったのだ。アイザックは「おまえは未来を変えることはできない。おれはおまえを殺し、爆発を阻止したヒーローとして死んでゆくのだ。ワハハ」といいながら死んでいった。どういう意味だろう。

ネイサンはクレアと対面。「1週間だけパリにいろ。その後は君は君の家族の元で暮らす(つまりネイサンの娘になる?)」と述べた。選挙のために「1週間だけ姿を消していてくれ」という意味に聞こえるが、なにかウラがある?クレアは彼の言葉を信じてよいのか?

5年後の未来。場所はNY。

ヒロとアンドーが町の残骸を見て、恐怖する。「ぼくは人々を助けることができなかったんだ」と嘆いているのだ。アンドーは「過去に帰って未来を変えりゃいい」と述べる。ヒロは「いや、爆発が起きたってことはなにかミスをしたんだ。それを正しくしてから過去に戻るべきである」と答えた。そんなもんかな?「イサックさんならわかるかも。イサックさんに助けてもらおうよ」とヒロがいう。「でも彼は死んだんだろ」「ぼくたちの過去では、サイラは捕まったんだ。だからイサックさんは殺されてないはずだ。生きてるかもよ(ヒロはサイラが逃げたことを知らない)」とうれしくなる。アンドーは「わけがわかんね」という。

2人はアイザックのアパートに行ってみた。部屋中に新聞の切り抜きやメモが吊るされていた。奥から人がでてきた。ヒロだった。かつて地下鉄の中でピーターに語りかけたあのカッコイイバージョンのヒロです。ヒロはヒロに出会ってびっくりした。

また来週〜。

title: 1-19 :: 0.07%
aired date: 2007/04/23
Writer: Chuck Kim
Director: Adam Kane

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  • Title: 1-19 :: .07%
  • First Aired: 2007-04-23

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Thanks to: imdb.com, tv.com

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