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フリンジ/Fringe :: 1-04 :: The Arrival :: ネタバレ

transフリンジ/Fringe。シーズン1の4話。ネタバレ。
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!

NY、ブルックリン。カフェでスーツ姿のハゲ男がローストビーフサンドイッチを注文した。ハラペーニョも別皿で頼んで、コショーとタバスコをガガーといれて、激辛サンドをうまそうに食った。彼はめしを食いつつ、オペラグラスで道路の反対側にある工事現場を注視している。手帳を開いて変わった文字をずらずら書いた。ウェイトレスが「韓国語?」と聞いたら「ちがう」とだけ答えた。

工事現場でガス爆発事故発生。ドドドドと音がして、建設現場にあった特大クレーンが倒壊。どっかーんと地面をゆるがし、人々はわーわー。えらいこっちゃ。カフェの従業員たちもうわーと逃げていったが、男はゆっくりとめしを食い終えるときちんとお金をテーブルに置き、外に出た。事故現場にすたすた歩いていき、ぽっかりできた穴を覗いてどこかに電話。「到着しました」と述べた。

オープニング〜♪

ビショップ親子はホテル暮らしで、ピーターはソファで寝ている。博士が夜中にブツブツ。「ナントカを華氏70度で120時間保存し ... 」という声で眠れないピーターが怒った。「夜中の3時にナニゴトか!」「ルートビアのつくりかた」「ハァ?!」「17年間飲んでないから。明日ラボでつくってみようかな」「やってられんわクソッタレ」てわけで、ピーターはバスタブで寝ようとしたんだけど(カイルみたい)、水が流してなかったのでまたまたムカムカした。

博士の奇癖に頭にきちゃったピーターは翌朝になっても怒りが収まらず、FBIのオリヴィアのオフィスにつかつか入ってきて「朝の5時までハダカでしゃべり続けているんだ」と不平を述べ「ぼくはもうヤメる!」といいだした。「博士を扱えるのはあなたしかいない。あなたが去ったら彼は政府に協力しないだろう。自ら精神病院に戻るだろう。本人もそういってた」「そのとき彼は服を着ていた?」「 ... 」

FBIが気前よくピーターに寝室をあげれば解決すると思うんだが、問題はそれだけじゃないみたい。なにしろ「同じ職に2ヶ月以上就いたことがない」というプロファイル通り「ヤメる」といいだしたら止まらないのだ。

といってるうちに次の事件が発生。ピーター辞任問題は後送りとなった。一方の博士は事件現場に到着するとじつにうれしそうであり、悩みなんかあるわけないといった顔つきで現れ、捜査員のみなさんにほがらかな挨拶をした。次のトンデモ事件はなんだろうとうれしくってたまらないみたい。ピーターはむっつり。

ピーターたちがやってきたのはFBIの秘密倉庫。今朝ブルックリンで起きたクレーン倒壊事故の現場から謎のシリンダー物体が発見されたという。円錐形。色は黒。材質はイリジウム。2MHzと4MHzの周期で規則正しく振動している。それは空から降ってきたんじゃなく、閉鎖された地下鉄の穴に置かれてあった。爆発のせいで地表に露出した。

※『1 MHz = 1秒に100万回振動する』という意味なので "at two MHz and then again at four" ていうのは「1秒に200万回振動し、次の1秒では400万回振動し、ていうパターンを交互に続けている」という意味ですかね。

博士はそれを見るとなにやら思いついたようすだが「いまはまだだめ」と教えてくれない。「ラボにもって帰る」といいだした。ブロイルズは「そんなの危険すぎ」と反対したが、博士がいいだしたらとまらない。「ぼくのラボで!ぼくの道具でやらないとだめ!」と大声をだした。かんしゃく持ちのダダッコである。ピーターは怒る父をウンザリ顔で見ている。

ブロイルズがシリンダー物体に関する過去情報を明かした。これと同じものが1987年にクワンティコ基地で見つかったそうである。colonelのヘンリー・ジェイコブソンという男が事件を調査した。てわけで、オリヴィアは当時の話を聞くために彼の自宅を訪問することにした。そのあいだ博士たちはシリンダー物体を持ち帰って調べる。

オリヴィアがジェイコブソンの自宅にいったら大歓迎された。詳しくは明かされないが、ふたりは長年の友人のようである。『1-01 :: Pilot』でオリヴィアはかつてUS Marineの調査官をやってたといってたので、その頃の友人だろうか。ジェイコブソンを演じているのはネスター・セラーノ。

彼は以下のような話をした。1987年6月22日。基地で哨戒していた海兵隊の兵士はモーションセンサーに外部からの侵入を感知。シリンダー物体を発見した。高さ60センチ直径30センチの円錐の金属物体。当初は衛星の一部が落ちてきたかと思われた。写真を見たらこんどのとそっくり。2MHzと4MHzで振動していたという点もおなじ。

調査せよと命じられたジェイコブソンはシリンダー物体をラボに移送した。彼はこれはなにかの信号を発しているのではないかと推論し、であれば信号を解読してみようとジタバタしたんだけど、48時間後に爆発が起きた。地下室の床を突き抜けて、それはどこかにいっちゃった。ということであった。オリヴィアは資料をもらった。

ハーバードのラボ。博士がアストリッドといっしょにシリンダー物体を分析中。音叉で触ったら、キーンと共鳴音を発した。

その夜、オリヴィアは自宅の寝室で寝てたらへんな電話で起こされた。ガーガーとノイズが聞こえてなんだろと思ったら「... オリヴィア」とだけいって切れた。それは死んだジョン・スコットの声みたいに聞こえた。オバケですか。驚いた彼女はすぐにFBIにコールして、発信元トレースをしてもらったが「過去3時間においてあなたのケータイに着信はなかった」と聞かされた。謎である。

翌日。ハーバードのラボ。博士が大昔にDODが行ったトンデモ極秘プロジェクトの話をした。それは『地下魚雷』ともいうべき武器のアイデアで、地中をドドドと推進するミサイルみたいなもんがあれば、それを地球の中心に置いといて、地表のあらゆる場所を攻撃できるという話だった。これは『理論上可能かもしれない』っていうレベルの話である。今回出てきたシリンダー物体はソレなんだろうか。

一方、あっちで書類を見ていたオリヴィアが、やにわ大声をあげた。おぉおおおと興奮し、ピーターを呼ぶ。彼女が手に持つのは、ジェイコブソンにもらった1987年の事件現場写真である。そのはじっこにハゲ男が映っていて、フェンス越しにぢーと現場を見ている。オリヴィアは「このハゲを見よ!」と喜んだ。それは冒頭シーンの激辛サンド好きハゲだと私たちにはわかるが、ピーターにはわけがわかんない。「君もウォルター化してきているね」という返答は(こっちも狂ったか)という調子である。オリヴィアはおめめをきらきらさせて以下のような台詞を述べた↓

There are many things I'm not good at, too many, but one thing I can do, that I've always been able to do, that game, concentration, memory, connecting things, putting them together.

わたしはできないことがたくさんあるけど、こんなわたしでも得意なことがあるんだよ。それはゲーム。集中して、記憶して、物事をつなぎあわせて考えるのが得意なの。

このひかえめな口調が彼女らしくていいですね。オリヴィアは次に別の写真をだした。彼女が「ほら!」と見せたのは、2週間前に病院で撮影されたビデオ映像の写真。これはたぶん『1-02 :: The Same Old Story』の急成長ベイビーのエピソードだろうか。それを見たらば、なんと同じハゲが病院の廊下でひっそりと立っているではないか!20年を経たあっちとこっちに同じ人物がいたのである。

おぉ。すごい!大発見をしたオリヴィアは「このハゲ!」と驚喜した。さっそくFBIに直行してブロイルズにこれを知らせた(ブロイルズもハゲですけどね)。したらば、ブロイルズは「うむ」と答えて、別の部屋に案内した。そこには壁中に現場写真が貼られていて、それらはぜんぶ『パターン』絡みの事件なのだけれど、そのぜんぶにハゲが映っているのだ。謎のハゲは目立たないスーツ姿で、あらゆる『パターン』現場に現れる。彼はただそこにいて、ぢーと粘着視線を送っているのだ。おびたたしい数の写真を見てると『ウォーリーをさがせ』みたいである。

私はエピガイを書くにあたり『ウォーリーハゲ』という呼び名をすぐに思いついたんだけど、次のブロイルズの台詞を聞いてとても残念に思った。「我々はこの男を "observer(みているひと)"と呼んでいる」だそうである。FBIはセンスがねーなーと思ったんだけど、これは仕方がないので、私もこれからは "observer" と呼ぼうと思う。

ブロイルズによれば、"observer" の存在は1年前から知られており、あらゆるデータベースに照合してみたけれどIDが特定できない。彼は常に『パターン』の事件現場に現れる。そしてぢっと見ている。その目的は不明。なんだそうだ。ブロイルズはオリヴィアを褒めた。「我々は1年かかったのに、君は3週間でわかったのか」と賞賛のお言葉。

という進展を見せる中、別の場所では正体不明のわるもん男が密かに行動していた。男はシリンダー物体を手に入れたがっている。ニット帽を被り、兵士のような体格。単独で行動し、衝撃波を発する未来的な銃で武装している。男は最初FBIの秘密倉庫を襲った。捜査員と見張り兵士をダダーと一掃し、ブツの回収を図ったが、すでに移送されたあとだった。

男は次にジェイコブソン(オリヴィアに昔の事件の資料をくれたひと)を襲った。自宅に突入。拘束。男は独自の拷問道具を持参しており、機械につながるワイヤをジェイコブソンの鼻に差した。ダイヤルをいぢるとジェイコブソンは絶叫。よくわかんないが高度な拷問ツールみたいである。

このシーンを見る限り、男が使った拷問ツールは『人間が心に思い浮かべた情報を知ることができる』という機能があるようにみえる。男は耳にイヤホンをする。「おまえに会いにきた女のことを考えろ」と命じて、ダイヤルをいぢくるとジェイコブソンはウギャーと悶絶する。「考えろ」と何度も責める。それを繰り返したら、やがて目的を達したようであり、おまえは用済みと衝撃波銃をドカンと撃って去っていった。殺したのかどうか不明。

こちらはオリヴィア。FBIの秘密倉庫が襲われたと聞いてまぁたいへん。敵がナニモノかわからないが、ハーバードのラボが危険である。ピーターに緊急コールし、すぐにシリンダー物体を移送させると知らせた。こりゃヤバいと緊張するピーターから事態を聞いた博士はウグッと黙って考えた。ぢーと考え込んだのち「いますぐアルミホイルを持ってこい」といってピーターを驚かせた。

今週のビショップ博士はじつに秘密主義である。オリヴィアに「まだいえない」といったり「ハゲ」という言葉にぴくんと反応しつつ黙っていたし「だれかがコレを奪いにくる」と聞いたときには、その相手を知っているようなかんじに見えた。彼はなにかを隠している。ピーターもそう思ってるようであり「アルミホイルを持ってきたら、ぜったい教えろよな!」と出ていった。

その後、博士はアストリッドに注射をズブリ。ピーターが戻ったときには博士とシリンダー物体は消えており、アストリッドが倒れていた。アルミホイルっていうのはピーターを遠ざける口実だったようである。博士は逃亡。FBI捜査官を薬物注射で気絶させ、証拠品を奪ってラボから逃走するという狂人にFBIは翻弄された。捜査員たちが駆りだされて行方を追う。イカレたオッサンだがまさかここまでやるとは。

その頃、博士はどっかのカフェにいて、積年の夢であったルートビアフロートをだいじそうに飲んでいた。夢心地である。そこにあの "observer" が現れた。ふたりはお互い知ってるみたいな口ぶりでしゃべりだした↓

Walter: I haven't had a root beer float in 17 years.
observer: And? How is it?
Walter: Heavenly. And earthly at the same time.
observer: Quite the connoisseur.
Walter: Do you want some?
observer: No, thank you. I wouldn't taste much anyway. 17 years. That's a long time to go without something you love.
Walter: Where I've been, you lose track of time. So much now to make up for.
observer: Thank you for hiding the beacon. I can't touch it myself. I know you have questions. Soon you'll have answers.
Walter: Of course.

ウォルター: 17年ぶりのルートビアフロートなんだ。
observer: で、お味のほうは?
ウォルター: 天国だ。と同時に地球に帰ってきたなぁって気がする。
observer: グルメだね。
ウォルター: ちょっとのむ?
observer: けっこう。わたしは味がわからないから。17年か。愛する者と離れて暮すには長すぎる年月でしたね。
ウォルター: わたしがいた場所では時間の感覚がまるでなかった。これから取り返します。
observer: "the beacon" を隠してくれてありがとう。わたしはあれに触れられない。あなたは聞きたいことが山ほどあるでしょうね。でももうすぐ答えがわかりますよ。
ウォルター: もちろんそう願っている。

FBIは博士を見つけた。博士は厳重に拘束&連行された。博士はシリンダー物体を隠すのが目的で脱走したわけで、見つかるのも計算のうちだったらしい。囚人服姿でチョコンと座ってオリヴィアたちを待っていた。その態度は殊勝だが「アレはどこだ?」という質問には「安全なところに隠した」というきりでぜったいしゃべらない。「思いだせない」なんていうが、ほんとに忘れちゃったのか、そういってるだけなのかわからない。

こういうときオリヴィアっていうひとはキーッとしたりしない。博士の言葉を辛抱強く聞いている。人間ができているというか。その横でピーターはギャーギャー怒っている。

博士は頭髪もマユゲもないツルッパゲの友人の話をしはじめた。オリヴィアは身を乗り出して聞いた。以下博士がしゃべったこと。彼はとてもいいひと。彼はとてもシャイだから我々の前には出てこない。彼は見ているだけ。彼と話し合った結果、今後4時間、シリンダー物体を追っ手から隠さなければならないと同意した。だそうである。

オリヴィアは続きを聞きたがったが、ピーターは本当に頭にきちゃって叱りつけた。「どうせつくり話だろ。ヨタ話はカットしろ。シリンダーをどこに隠したか白状しろ!」と怒鳴りつけた。したらば、博士はウガーと血圧上昇。もうがまんがならぬという口ぶりで怒鳴り返した。「こ、こ、この石頭め!くそっ。おまえはおまえのママとおんなじだ!いつもそうやってわしのやることにもんくをいう!わ、わしをこどもあつかいする!子守りなんかいらんわい!」とわーわー。こめかみにミミズがのたくっているようである。父息子はハァハァ。

これまでにも何度か博士が爆発するシーンがあったが、今度のヤツは重度にピーターをうちのめした。彼は博士の言葉を聞くと(やーめた)とアキラメ顔になり「それはありがたい」と述べ、オリヴィアに「これでわかったでしょ?もうむりですよ」と去った。博士はオロオロ顔で後悔し「ぼかぁヤバいこといっちゃったかも」と述べた。彼女は(あんたがわるいんでしょ)という顔で去った。

オリヴィアは聴取した内容をブロイルズにサマリした。博士のキチガイ言動は理解不能だが、オリヴィアはがんばってヒントを探ろうとしているようである。話を聞いてあきれちゃったブロイルズにこういった↓

Welcome to the joys of Walter Bishop.

ピーター。彼はラボを去ることにした。どこかのコネに電話して「なんでもいいから仕事をくれ。ボストン以外ならどこでもよい」と依頼した。というようすをニット帽男が見ている。このシーンでは、ピーターがラボに戻って資料の中から自分と博士のファミリー写真を探しだすんだけど、これはつまり「もう去ることにしたから自分の痕跡はできるだけ消していく」っていう意味か。あるいは感傷?

ニット帽男はピーターを拉致した。さいしょピーターは正体不明の男をビッグエディの手先だと思ったみたいだ。ビッグエディっていうのは、ピーターが借金を残したばくち場の男の名前であるっていうのは『1-01 :: Pilot』のオリヴィアとの会話で出てきました。

ニット帽男はピーターをイスに拘束。ジェイコブソンに使ったのと同じ拷問ツールを用いて尋問する。鼻にワイヤを突っ込まれるだけでかなり痛そうだが、なにをされるんだろと思うと恐怖100倍。「おまえがいままで味わった最大の苦痛はなんだ?」と聞いて、ダイヤルUP。ピーターはウギャー。

※また私の推測になっちゃうが、この質問から想像するに、この拷問ツールを使うと『頭に思い浮かべた記憶(てか感覚)が蘇る』という機能もあるのかも。

ニット帽男の質問は続く。「シリンダーはどこだ?」と聞いたが、ピーターはいわないんだけど、男はイヤホンに耳を傾け(そうかそうか)という顔で「おまえの父が隠したのか。おまえはどこにあるか知らないのか」といった。

※先のジェイコブソンから聞きだしたかんじと同じである。やっぱり被拷問者の思考を読みとれる機械なんだろうか。

でもピーターはどこにそれがあるか知らないんだから、これ以上やってもむりなんじゃと思われるんだが、男には手段があるようであり「父がおまえに最後にキスしたのはいつだ?」と質問した。ピーターは「なんというアホな質問!」と答えた。男は「父親のことを考えろ!」とダイヤルUP。ピーター、ウギャー。

ニット帽男は「おお、そうかそうか」とにんまりし「こんどはおまえの父が精神病院に行く前のことを考えろ。おまえが父に愛されていたと信じていた頃のことを教えてくれ」と命じた。そして「ボロクルマ以外に、おまえの父が隠し場所に選びそうなところを知らないか?」と聞いた。

やがて男は満足げになり「おまえはすべておれにしゃべった。シリンダーのありかがわかったぞ」と告げた。尋問のあいだピーターは悲鳴をあげていたのみで、なにもしゃべってないのです。

オリヴィア。ピーターが拉致されたと知り、緊張高まる。博士に質問した。「ピーターが拉致された」と教えたら、博士は大心配顔となった。「くそぉ。ピーターはシリンダーの隠し場所を教えてしまうだろう」「ピーターはその場所を知ってるの?あなたは話したの?」「もちろん話してません」「じゃどうやって?」「話す必要はないんです」「 ... 」

※「博士が知ってることをピーターに知らせるには話す必要なんかないのであり、ピーター自身がそれを知らないと思ってても、すでに彼は知ってるのであり、わるもんはその情報を得られるのである」というのはまったく理解不能ですが、博士の脳内では完結したセオリであるらしいのです。

こちらはニット帽男。彼はピーターを連れて移動開始。行き先は深夜の墓地である。ピーターをトランクから出して連行した。なにがあるんだろうか。男はピーターを連れて墓を歩き回り、やがて目的の墓石を見つけた。そこに刻まれた名前は↓

Robert Bishop
Aug. 21. 1912 - Dec. 11 1944

※私たちはロバート・ビショップなる人物を知らない。年齢的にウォルターの父だろうかと想像できるが『1-01 :: Pilot』で出てきたオリヴィアの台詞によれば、ウォルター・ビショップは1946年生まれである。これが合ってるなら、ロバート・ビショップなる人物は博士が産まれる2年前に32歳で死亡したってことになる。

男はピーターにシャベルを渡して「掘れ」と命じた。シリンダーが出てきた。

そこにオリヴィア登場。ニット帽男はシリンダー物体を持って逃げた。追うオリヴィア。林の中で追いかけっこ。オリヴィアは男を撃った。男は死亡。

そのときシリンダー物体が音と光を発した。それはジェイコブソンが語った通り、地中奥深くに消えてしまった。そしてまたあの男が現れた。"observer"。彼はいつからそこにいたのか知らないが、すべてを見届けたあとどこかに電話した。

Departure on schedule.

予定通り出発しました。

ピーターは "observer" を見つけてタックルしてやった。「おまえはだれだ?」「おれの父と友達なのか?」と質問したらば、相手は不思議な受け答えをした。ピーターとそっくり同じ言葉をしゃべるのである。彼はどういうつもりかしらないが、ピーターがなにかをしゃべると同時に同じ言葉をしゃべる。なんだかバカにされてるようなきぶんである。

こりゃまたどういうこっちゃとピーターがあぜんとしたらば、相手は銃をだした。ばんと撃ってさっさと逃げた。その銃は衝撃を与えて気絶させるだけのものだった。ニット帽男が持っていた銃と同じ原理のものだろうか。

博士はピーターが無事だと知らされて安堵した。チャーリィが博士に「モーテルまで送ります」と連れ出そうとしたらば「そのまえにチト用事が」という。彼はアストリッドのデスクに連れていってもらって、彼女に謝罪した。「あのようにするしかなかったのです。ほんとうにごめんなさいでした。もしそれでお気が済むようでしたら、わたしに注射をしてくださってかまいません」といったんだけど、許してもらえなかった。謝罪の仕方も子供ぢみている。アストリッドは(はいはいそうですか)という顔でシカトした。そりゃそうだわな。彼女はずっと博士に優しくしてあげていたんだから。

オリヴィアはブロイルズからその後の顛末を教わった。やはりジェイコブソンが述べた通り、謎のシリンダー物体は消えちゃったそうである。FBIは穴を掘ってみたけどなにも発見できなかった。

さらにブロイルズは「シューター(ニット帽男)のIDを特定した」と述べた。ジョン・モーズリィ。先月シアトルで起った2件の殺人事件で手配中だった。ドラッグ絡みの前科があるという。まったく謎だらけである。事件解決したとはいえないムニューな結果に終わってしまった。オリヴィアはぐったり。

と思ったら、あっちからもっとぐったり顔が現れた。ピーターである。おなかにでっかい絆創膏を貼られてヨタヨタと病室から出てきた。ブロイルズは「わたしはこれからNSAのうるさい連中に説明しなくちゃいけない」と述べ(ボスはつらいよ)という顔で去っていった。

オリヴィアはピーターに「帰る準備できた?」と聞いた。その口調は、なんというか(あなたをとどめておけないことはよおくわかった)という風であるが、ここにきてピーターのきぶんは朝とはまるで変わったみたいである。

彼は林の中で "observer" に出会ったときの不思議体験を告白した。それは名状しがたい異様さだった。相手はピーターがしゃべる前からピーターの言葉を言い当てた。まるで彼が自分の頭に居座っているような不思議な感覚だった。自分はこれまで『パターン』なんて半信半疑だった。でもあの異様体験を経たいま、世の中には自分の知識を遥かに上回ることがあるもんだと身に沁みてわかった。そのように思ったら、ウォルターがいってた「これは始まりにすぎない」という言葉がとても大きく思えてきた。だからぼくはやめません。謎が解けて自分が納得できるまでやめないことにした。だそうである。

オリヴィアはピーターに贈り物をした。それはきちんとした身分を表すID。

Civilian consultant to the Department of Homeland Security.

という名称のパスをもらったピーターはうれしくなった。『Homeland Security民間人顧問』ていうIDカードはちょとかっこいい。

夜。ホテル。ビショップ父息子の意味深会話。

Peter: So let me tell you about my day, Walter. I was abducted, tortured, had two wires shoved up my nose that were connected to a machine I've never seen before. But maybe the strangest part of the day is that somehow, without talking, I was able to answer a question that I didn't have the answer to.
Walter: Where did I buried the capsule?
Peter: How did I know that, Walter? I didn't know that. I didn't know where the cylinder was buried.
Walter: You know it, son, because I know it.
Peter: No, I didn't know because you didn't tell me.
Walter: I didn't have to.. You must adjust the way you consider communications, ideas. Ideas can be absorbed through osmosis, through proximity... Do you remember the night of the accident when you were young? I was driving..
Peter: Of course, I remember.
Walter: Your mother was at home.
Peter: Of course, I remember. Thanksgiving dinner.
Walter: She was anxious for us to get there, join everyone. When the car went off the road, the ice was so thick that it held the vehicle for what must have been two minutes.
Peter: What does this have to do with what happened today?
Walter: I regained consciousness, I saw your body... contorted horribly, and I reached for you. But the ice broke. And we sank into that dark water.
Peter: And then you swam to shore and saved us both. I know.
Walter: No. I was unable to control my limbs in that icy water. It wouldn't respond. I was incapable of saving you, or myself. We were dead, Peter, you and I. Until someone grabbed me. And we were going up. We were saved, both of us, by a man that I had never met. A man that shouldn't have been there at all. He pulled us to the shore. I remember that he was bald, he had no eyebrows. And as he set us down in the snow, I recalled his stare, standing there in his suit soaking wet, seemingly indifferent to the cold. It was as if he knew my thoughts before I did, as if he was inside my head, without speaking, he made it clear that he would need me one day, return favor, so to speak. And this is it. Today, what happened with the capsule, I'm not sure how I knew about the vibrations, the composition. But then when I tested it myself, heard the vibrations, felt them, It was as if an envelope had been opened and I could finally read my instructions. Instantly, I knew I had to protect the capsule for him. Who they are, what they want.. As a man of science, I share your frustration In not having these answers. But what I know is that you are sitting here now... My son... Alive. I know you must think me insane.
Peter: Not nearly as much as you might think.

Peter: 今日、ぼくは拉致され、拷問された。鼻の中にワイヤを突っ込まれて、それはいままで見たこともない機械につながれてた。でもいちばん不思議なのはそれじゃない。いちばん不思議なのは、なぜ質問の答えを知らないぼくが、質問に答えることができたかってことだ。それもひとこともしゃべらずに、だ。
Walter: ぼくはアレをどこに埋めた?
Peter: なぜぼくはそれを知ることができた?ぼくは知らなかったのに。
Walter: おまえは知っている。なぜからわたしが知ってるから。
Peter: ちがう。ぼくは知らなかった。あなたが教えてくれなかったから。
Walter: 教える必要はなかった。(次の文はモヤーとした風になんとなくはわかるのだけれど、うまく日本語に言い表せない。「『伝達する』『着想する』っていうことの意味を考えてみなさい」というような意味かな)You must adjust the way you consider communications, ideas. Ideas can be absorbed through osmosis, through proximity... おまえはあの交通事故を覚えている?わたしが運転していて ...
Peter: もちろん。
Walter: おまえのママは家で待っていた。
Peter: サンクスギビングのディナーだろ。
Walter: 彼女はぼくたちが時間に間に合うかをとても心配していた。クルマは道を外れて、厚い氷の上に投げ出された。
Peter: それと今日の事件となんの関係が?
Walter: わたしが目を覚ましたとき、おまえの体がひどくネジ曲がってるのを見た。わたしが必死でおまえのところにたどり着いたら、氷が割れて、わたしとおまえは暗い水の中に落ちてしまった。
Peter: 知ってるよ。そのあとがんばって岸まで泳ぎ着いたんだろ?
Walter: ちがう。冷たく冷たくてわたしの手足は動かなかった。もうだめかと思った。わたしたちは死んだ。そこにだれかが不意に現れて、わたしたちを救った。その男はわたしたちを岸まで引きあげてくれた。彼はハゲ頭でマユゲがなかった。わたしが雪の上で目を覚ましたら、彼はぢっとこちらを見ていた。彼のスーツはびしょぬれだったけど、寒さをまるで感じてないようすだった。

わたしと彼は言葉を介さずに意識を交換した。わたしが思いつく前に、すでに相手はそれを知っているというように思えた。まるで男がわたしの頭に入ってるというような。彼はあることを明瞭に伝えてきた。いつかある日、わたしの助けを必要とする日がくる。そのときにお返しをしてほしい。とわたしに頼んだ。それが今日起った出来事なんだ。

わたしはあの物体の構成物質や振動のことなどを事前に知ってたわけじゃない。それを見て、感じるだけで知ることができた。わたしはこの物体を守るべきだってことを知っていた。目の前で封筒が開かれて、そこに書かれた命令を読むようなわかりやすさだった。

わたしは科学人である。そのわたしがこんな話をするとは思えないだろう?おまえが納得できないのはもっともだし、わたし自身わけがわからない。でもおまえは生きてる。それだけは確かだ。わたしのことをキチガイだと思うだろうね?
Peter: そっちが想像する以上にそう思ってるね。

オリヴィア。自宅。ジョン・スコットが目の前に現れた。そいつはスーツ姿で立ち「ハロー、リヴ」といった。

また来週〜。じゃなくて来週はお休みだ。次は 10/14 オンエア予定です。

※感想

1. ハゲはナニモノ?タイムトラベラー?宇宙人?『マッシヴダイナミクス』のエージェント?コピー人間?

2. 激辛好きという点は宇宙人のプロファイルにマッチします(Roswellネタ)。

3. 振動するシリンダー物体と聞いたら電動歯ブラシを思いだした。宇宙人の歯ブラシ?

4. モーズリィっていうのが持ってた変わった銃とか、拷問道具は現場で回収されなかったのだろうか。あんなもんをつくれるのはやはり『マッシヴ・ダイナミクス』?

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