TOP » SF » フリンジ/Fringe

フリンジ/Fringe :: 1-03 :: The Ghost Network :: ネタバレ

transフリンジ/Fringe。シーズン1の3話。ネタバレ。
view: 18755
SPOILER!!!
ネタバレです!!!

男が教会に飛び込んできて、神父様に助けを求めた。彼は冷や汗ダラダラの必死顔であり「へんなもんが見える」と告白した。男がしゃべってるあいだ、バスで大量殺人を行うスーツ男の映像が出てくる。

スーツ男はバスのなかでやにわ毒ガスマスクを着用し、ヒョイと缶ジュースみたいなもんを転がした。毒ガスがブワーと出てきてパニクる乗客たちは全即死。スーツ男はゆうゆうとバスを降り、迎えにきた仲間の車で走り去った。スーツ男は乗客のひとりである女性のバックパックを奪っていった。それを盗むためだけにこんな大量殺人をやったんだろうか。

という衝撃的な光景が冷や汗ダラダラ男には見えているらしい。彼は教会に助けを求めてきたんだが、神父様もアテにならんと思ったようで、ダーと走り去っていった。彼はくしゃくしゃの紙を落としていった。神父様が拾うと、そこにはさっきのバスの事件のものと思われる状況を描いたホラーな絵だった。男はロイと呼ばれていた。

オリヴィア。チャーリィといっしょにジョン・スコットの葬儀に出席。ジョンの死の真相は伏せられ、カバーストーリィがデッチあげられ、彼は国を救った英雄として死んでいった。葬儀のあいだじゅうジョンの母に恨み骨髄の視線で睨みつけられたオリヴィアは、思いをチャーリィに告白した。「彼はわたしを利用した。愛してるなんていったんだよ。くそォ」といったら、チャーリィはナイスなオチをつけた。彼はまぢな顔になり「君にいえなかったことがある。彼はぼくにもそういった」

これはかなりウケたので、オリヴィアはきぶんがよくなった。と思ったら、ブロイルズが呼びにきた。バスで起きた奇怪集団死事件を調査せよという話。オリヴィアはビショップ親子を連れてバス事件の現場に行くが、その前にビショップ親子がレストランでめしを食ってるシーンが挿入された。

ピーターと博士がレストランで食事中。博士は病気じゃないのに、自分でレシピをつくって薬を飲んでるそうである。薬の名前をズラズラ挙げたが、それらはぜんぶ精神病の薬だとピーターが指摘したら「わたしは17年間も病院にいた。バランスを保つのに必要なのだ」と述べた。

ここでピーターが立ち上がって、あっちのテーブルにいた男をいきなりガツンと捕まえた。「おまえは一日中尾行してただろう」といい、そいつのカメラを見たらピーターの隠し撮りがいっぱいある。ナニモノか謎だが、ピーターの過去に関連してると思われ。カメラのカードを奪って追払った。

バスの事故現場。チーム全員がいっしょに奇怪な現場を見た。「バイオテロを想定してCDCが呼ばれたが、伝染物でないとわかった」とブロイルズが説明した。バスの中の犠牲者たちは静止したままで死んでいる。映像だけだとよくわからないが、博士が「琥珀に入った蚊のようだ」といったので、透明な固体物が車内に充満してるのだろうか。大量殺人をするのになぜこんなへんなやりかたをしたんだろうかという疑問に対し、ピーターが「見せびらかしたいんだろう」といった。

別シーン。ふたりのスーツ男がバックパックを漁っている。目的のなにかが見つからないとわかると、ひとりがどっかに電話し、外国語でなにかを報告した。このバックパックはバスから盗まれたもの。男たちは犠牲者のひとりの女性が持っていたなにかを見つけたがっている。

ハーバードのラボ。バスの事件現場から採取した謎の凝固物を博士が分析中。博士は横にいるピーターにお願いをした。「ピーター、ぼくのためにピアノを弾いてくれ。バッハがいい。あの若い女性に頼めば、ピアノを買ってもらえる」「あの女性はFBI捜査官で名前はアストリッド。そしてあんたが彼女の名前を教わったのは、これで100回目である。そして彼女はピアノを買ってくれない」「おまえはいつもそうやってお稽古がきらいだった。息子よ、おまえは他人と深く関わる能力がない。だからその年になって定職に就かずフラフラしてるんだな」「ぼくもあなたと同じ道を歩むべきだった。世界に幸せを運ぶすばらしい職業だからね(イヤミ)」

という皮肉の応酬はこの父息子特有の空気だが、博士はとつぜん真顔になって質問した。「レストランにいたのだれ?なにかトラブルか?」と聞かれたピーターは笑って否定した。「ウェイトレスをからかってたチンピラをだまらせただけ」と答えたが、博士は信じてないようす。しょっちゅういろんなことを忘れるくせに、こういう勘は鋭い博士であった。

オリヴィア。FBIの死体置き場。体育館みたいな広い場所に死体が並んでいる。死体には透明ゼリーみたいな凝固物が付着している。操作員のみなさんがアレコレと分析中。オリヴィアは犠牲者の持ち物の中にビデオカメラを発見した。それは一般的な家族ビデオだったが、この中でチラと出てきたバックパックがバスの中に残ってないという点に気づいた。よくそんなの気づくなぁ。頭いいなー。

バックパックの持ち主の女性の身許が判明。彼女はDEA (Drug Enforcement Agency) の麻薬捜査官だった。彼女はアンダーカバー捜査官だったとわかって、そのハンドラに事情を聞く。彼はデヴィッドソンという。以下彼が語った内容。彼女は3ヶ月前からニカラグアの麻薬カルテルに潜入捜査中だった。さいきん彼女は怯えた声で電話してきて「任務から外してくれ」と頼んできた。麻薬カルテルのメンバーが『パターン』について話しているのを聞いたという。デヴィッドソンは「『パターン』なんて知らない」と答えた。その後、会う約束をしたんだが、彼女は現れなかった。以上。

ブロイルズが質問した。「事件の犯人は、あなたの同僚女性が持っていたなにかを奪おうとしたと考えられる。なにか心当たりは?」と聞かれたハンドラは「わからない」と答えた。彼は死体を確認し、同僚女性が死んだ悲しみを述べ、死体にお別れをして帰っていった。

オリヴィアはラボに戻った。そしたら博士がピアノを弾いていた。あれはなんて曲でしょう。結局、アストリッドはピアノを買ってやったのだな。望むオモチャをもらえて博士はゴキゲン。このラボの空気はじつにいいムードである。牛がモーモー泣いてるし、博士はピアノ弾いてるし、なんかいいなー。

さて、博士がピアノで遊んでるっていうことは、謎の凝固物の分析が終わったという意味である。そうじゃないとオモチャは買ってもらえません。博士は分析結果を述べた。「放たれたガスは空気中の窒素に反応し固体化する。それは人間を即座に窒息死させる」だそうで、そんなもんを製造する技術を持つ者はだれかというと、やっぱり『マッシヴ・ダイナミクス』という答えが導きだされた。この殺人ガスを製造するのに必要なケミカル類を保有する企業はUS国内に3社あり、すべて『マッシヴ・ダイナミクス』傘下のケミカル企業である。

FBIに新情報がもたらされた。エピソード冒頭の冷や汗ダラダラ男である。彼の告白を聞いた神父がただならぬ空気を察し、残された絵とバスの事件にピピッと感じて通報してくれたのだった。男の名前はロイ・マコム。犯罪歴ナシ。普通のサラリーマン。テロとは無縁の人物だが、オリヴィアとチャーリィがロイの部屋を調べたら、部屋中にホラーな絵がドッサリ。飛行機の模型もあった。『1-01 :: Pilot』の627便である。

彼がつくった絵や模型は、近年起った大量死事件の数々を暗示していた。その中には極秘扱いの情報もあった。絵には日付があったが、すべて事件前の日付だった。彼はなぜこれらを知り得たのだろうか。

オリヴィアは『マッシヴ・ダイナミクス』にきてシャープと面会。「バスの事件で使用された毒ガスには14のケミカルが含まれ、そのうち3つは『マッシヴ・ダイナミクス』傘下の企業でしか手に入らない」といったら「うちで製造されたケミカルは世界中のラボが買っていく」というんで、購入先リストをもらうことにした。

資料が届くのを待ってるあいだ、オリヴィアは質問してみた。「初めてお会いしたとき、あなたはこんなことをわたしに教えてくれた。科学とテクノロジーが進歩する昨今、それが予想を超えた結果をもたらすなんてことをおっしゃってましたよね。しかし、わたしが出くわす科学とテクノロジーは予定調和に満ちている。事件が起こるといつも『マッシヴ・ダイナミクス』の名前が出てきますね」といういぢわるな質問である。

シャープはこう答えた。「『マッシヴ・ダイナミクス』はじつにマッシヴ(巨大)でありますから、科学について言及すれば、そこに我が社の名前が出てくるのは当然です。さらにいうなら、あなたのほうも同じことがいえます。この短い期間に3件の事件が起きた。そのすべてがあなたの回りで起ったというのも不思議ですね」

このふたりの会話はいつも謎めいていておもしろい。資料が届いた。礼を述べて去ろうとしたら、シャープは「これらの攻撃 (attacks) にだれが関与したのか、はやくわかるといいですね」と述べた。オリヴィアは "attacks(複数形)" というワードを不審に思った。シャープは新事実を明かした。

「あー、ブロイルズはあなたにいわなかったのですね。これと同じ毒ガスがプラハで使われたのですよ。そのときは犠牲者は少なくてすんだのだけれど」だそうである。シャープはうっかり口が滑ったフリをして、意図的に情報を与えているような風である。

FBIの尋問室。チャーリィがロイを尋問中。絵や飛行機模型のことを質問されたロイは辛そうであり「狂ってると思われるかもしれないけど、てか、たぶんぼくは狂ってると自分でも思うんだけど」と前置きしつつ「自分が別の場所にいるという妙な『感覚』に悩まされている。この『感覚』を言葉で説明するのはむずかしい。自分が見たものを、絵に描いたり、模型をつくったりするとその『感覚』が消える」と語った。ロイは悪夢に苦しんでいる。

ロイがこうなったのは9ヶ月前からで、それは『パターン』が発現した時期と一致する。博士は「彼はサイキックである」と即断。他人の脳に直接入り込めるんだろうみたいな話をした。てわけで、博士はロイをお持ち帰りして彼の脳を調べたくなった。今週のオモチャはコレだ。このシーンでは、トンデモ説に懐疑的なブロイルズに対し、オリヴィアが「博士にお任せしましょうよ」というところで、彼女が妙にかわいいポーズをするという演出があった(べつにいいんですけど)。

ところで、オリヴィアはシャープに聞いたばかりの「過去にも同様の手口の事件があった」ていうのをブロイルズに確認した。「ぜんぶ教えてくれないと困る」といったら、ブロイルズは黙っていたことをアッサリ認め「わたしは君にぜんぶしゃべらないときもある。それには理由がある。ときがくれば君はすべてを知りえる立場になる」と去った。オリヴィアはまだトライアウト中みたいだ。

さて博士はロイを分析開始。まずはMRIで調べようとしたらば、彼はギャーギャー苦しみだした。血液の中に通常はありえない金属物質が入ってるらしい。それが磁力に反応して彼は苦しいのだ。MRIは中断。博士はラボに帰り、古い研究資料を漁ってわーわーやってたら、ハテあれなんだっけ?と考えるうち、昔やった実験を思いだした。この流れはこのドラマの様式美になりつつある。

博士は20年前にベル・キャンベルといっしょに行ったトンデモ実験の話をした。ふたりはある種のスペクトラムが情報伝達に使えることを発見した。政府は多大な関心を示した。極秘事項を伝達するのにべんりだからである。政府はさらにそれを発展させよと命じた。「人間の脳から脳へとダイレクトに情報を伝達する方法を考えてくれ」という政府の注文に対し、被験者の脳にイリジウムの有機金属化合物を埋めるというマッドな手術をやった。これがプロジェクト名『ゴースト・ネットワーク』の概要。

そして、ロイ・マコムはそのときに脳外科手術をされたボランティア被験者のひとりだったと判明した。20年後になって、ソレが彼の脳に悪影響を及ぼしていたのである。という話を聞いたピーターは怒る怒る。やってることがキチガイ博士そのまんまだから。"human walkie-talkie(人間無線機)" をつくった大バカモノと非難した。博士は「こんなはずではなかった」と言い訳し、ピーターはますます頭にきちゃったが、ロイを治せるのは博士しかいないのだ。

博士がロイの身に起きたことを推測した。イリジウムベースの化合物がなにかの理由で彼の血液中に増殖した。人体環境が変わったせいであろう。ダイエットかなにか。その変化によって彼は『受信機』になった。一方、どっかにわるもんがいて、彼らは20年前に博士がやった研究を継続し『ゴースト・ネットワーク』を完成させた。わるもんたちは悪事をやるときにコレを実地に使っている。その秘密会話が『受信機』と化したロイの脳に漏れ伝わっているのではないか。というわけなのだった。

わるもんどもがテロ行為をするたんびにそのビジュアルがロイの脳に流れこんでくる。彼の視界にはありえないカタストロフが見える。自分が見た惨劇がじっさいに起きてしまう。なにも知らないロイはパニクるのであり、神様が自分を通じて人間に警告してるんだと思って教会に飛び込んだのである。このロイくんはじつにかわいくて、気の毒で、優しいアンちゃんってかんじのひとだ。それに絵を描くのが巧い。本人は楽しみ目的でなく『感覚』から逃れたくて描いていたのだが。多くの視聴者は彼に同情するだろう。

博士は自分の推論を説明するのに、スライドの絵を使った。グルグル目が回りそうな万華鏡パターンを見せ、それが擬似的に3Dに見えるとか、アヒルの絵の色を変えるとウサギに見えたりするというようなサンプルを出した。これらの例の意味するところは、人間の脳が受像したイメージを解釈する不思議さってことで「これらの例から一目瞭然である通り〜」と博士はいうんだが、他のみんなはチンプンカンプン。天才にはついていけねーみたいな。

ちょと余談。私、昔受けた哲学の授業で「世にあるイスはいろんなかたちをしているのに、つまり、折りたたみイスとかバーのスツールとかソファとか、てんでバラバラのデザインなのに、なぜ人間はそれらを見て『これは座るための道具である』とパッとわかるのか?」という講義を聴いたことを思いだした。そういわれると不思議でしょう?博士がいってるのはそれに関連してるのかなと思った。脳がイメージを解析して意味づけをしているのかな。余談以上。

オリヴィアは「では、ロイが受信している情報を盗聴することはできる?発信元を割りだすことはできる?」と即物的な質問をした。FBI捜査官はアヒルなんかには興味ないのだ。博士はニターリ顔となり、待ってましたと思ってたかどうか知らないが「ちょっとした手術で可能になる」と答えた。ピーターは「『ちょっとした脳外科手術』だろーが!」と訂正した。

つまりロイの頭に電極差し込んで、彼が受信している情報を強制インターセプトしてしまえというキチガイサイバーパンクな手術に突入。この流れもまたこのドラマの様式美となりつつある。いつかだれかが死ぬんだろうなという気がする。

博士はその手術をやるのに、彼が1983年に発明した『Magnetic Neurostimulator』ちゅうもんが必要であると述べ、そのありかを教えた。17年前にビショップ家が住んでいたケンブリッジの家の壁に隠してあるそうで。ここでもまた記憶力の良さを見せた。

オリヴィアとピーターはその家にきた。ピーターにとっては子供時代に住んでた家である。不法侵入。目的のブツをゲットした。このシーンではピーターが昔話をした。「父が精神病院に入ったら母はここの家賃を払えなくなり、オースティンのアパートに移った」そうである。その後の母についてはノーコメント。なんかありそうである。今日のファミリーネタはこれまで。

ラボ。ピーターたちが持ち帰ったブツはいかにもホラー映画に出てそうな『ナチス収容所サディスト無慈悲実験ラボ特製です人間なんかモルモット』というムードの器具であった。ロイをベッドにくくりつけ、ヤク漬けにして、怪しい器具を頭にセット、頭蓋にドリルで穴を開けてどーこーという楽しい科学教室が始まる。このあいだロイは意識がある。わるもんたちの会話をインターセプトするのが目的だから、彼には起きててもらわないと困るのだ。

ロイくんは気のいいアンちゃんなので、素直に従ったが、かなり不安そうである。アストリッドが「原因がわかっただけでもよかったよね。心配しないでね」と優しくなだめた。ロイは「原因.... 説明してもらったけどよくわかんない」と答えた。ロイは博士の顔を見て「どっかで会いませんでしたけ?」と聞いた。博士はウソをついた。「よくいわれるんだよネ」とごまかしたが、そのすぐあとに「精神病院にいた頃の話....」とブツブツいったのは、ロイには聞こえなかったみたい。ロイは博士をえらい先生と思っている。

ところで、手術をやる直前、ハーバードの新入生が部屋を間違えてノックし、オリヴィアが応対し、

student: Is this poli sci 101?
Olivia: Not remotely.

poli sci = political science = 政治学
Not remotely.は「まったくちがう」の意。

という小ネタがあったりした。政治学とは無縁のクレイジーラボである。

博士はロイに説明した。「君の頭の中には金属物が入ってて、それは視覚の神経につながっている。いまからわたしはそれを聴覚のほうに移動させる。君にいろんな絵を見せる。君は『感覚』を覚える。それをわたしに教えてください。んじゃいくぞ」

てわけで、実験は始まった。絵を見たロイが「ガソリンの味がする」といいだすと、博士は予定通りだという調子で「味覚の層に達した。もうちょっとだ」と順調そうだったんだけど「まだなにも感じない」と聞くと、博士がとつぜん怒りだした。「おかしいな!まだなにも感じない?感じないのかオドレ!」と大声を出した。ロイは「こわいです」と答えた。

博士のコーフンはやまないのであり「くっそォ!なんでだばっかやろおお!200ガウスにあげろ!」と叫んだりして、かなりヤバめになる。もうやめたらと思ったところで、ロイが意味不明の言葉をしゃべりだした。それはラテン語で、言語学を学んだアストリッドが翻訳した。

その内容は、わるもんたちがどっかの駅で1時間後に取引をするというネタだった。ロイは必死にがんばって情報を探った。とぎれとぎれの言葉から意味を推測するんだが、その中に「彼女の中にあった」というワードにオリヴィアはぴんときた。

ロイは惨劇を暗示する絵をたくさん描いたけれども、その最新の絵は人間が両手から血を流しているというものだった。死んだ女性麻薬捜査官のハンドラのデヴィッドソンが思いだされた。デヴィッドソンは終始協力的だったが、彼女の死体に触れていったのだ。それはいかにも同僚に別れを告げる気の毒男というかんじであったが、あのときに死体からなにかを奪ったのではないか。

という予想はズバリで、オリヴィアがFBIに戻って死体を確認したらば、ロイの絵にあった通り、彼女の手が切られていた。メスで切って、手のひらに埋められたなにかを奪っていったとわかった。その後もロイは多大な貢献をし、犯人に関する情報をもたらした。博士は「すごいねー。もうちょっと改良すれば衛星テレビをタダで見れるようになるよ」と喜んだ。オリヴィアはロイの情報を元に、チャーリィと現場に急行。他のFBIのみなさんもウガーとやってきて、逮捕劇に突入。

デヴィッドソンはだれかにブツを渡したあと死亡。受けとった相手が口封じに殺していったからである。ブツを手に持つ謎のわるもん男を追いつめた。と思ったら、そいつは道に飛び込んで自殺した。死亡。オリヴィアはブツを回収できたけれども、わるもんの手がかりは切れてしまった。

さて、すべての発端となったブツはいったいなんだったのか。1円玉くらいの大きさの黄色い透明な物体である。見ためアクリル製みたいな。これがなんだかだれにもわからない。きっとなにかすごいものなのだろう。

「11人のバス乗客が全死亡し、ひとりの気の毒な無実男の頭にドリルで穴を開けて得た結果がこれだけか」とオリヴィアがいったら、ブロイルズは「収穫はあった」と新事実を明かした。狙撃者(デヴィッドソンを殺したヤツ)の身許が指紋から判明したそうである。マシュー・ジグラー。彼は2件の『パターン』事件に関与した。さらにロイがつくった模型から、ブロイルズが知らなかった『パターン』事件が3件出てきたそうである。これはBIGな手がかり。オリヴィアはその貴重な資料を貸してもらった。

オリヴィアはラボに戻った。なんだか家に帰ったようなムード。頭に包帯を巻いたサッパリ顔のロイがいた。彼は『感覚』がなくなったそうである。やっと普通の生活に戻れる。よかったよかった。彼はほんとに善人キャラである。オリヴィアは「またへんになったらいつでもきてね」と協力を感謝した。ロイは「ありがとう」と帰っていった。

一件落着。ピーターはガーシュウィンを弾いた。みんなはよかったよかったと思った。この曲なんでしたっけ?曲名が思いだせない!きれいな曲。

ラストの意味深会話。

ところでブロイルズは、回収した謎のブツをNSAの友人に調べてもらうとオリヴィアにいったが、これはウソであった。夜になってこっそり密会。相手はニナ・シャープ。彼女にブツを渡した。ふたりはそれがなんであるかを知っているみたいである。

Broyles: I'm sure you can understand why I don't wanna go through channels.
Sharp: If I know you at all, this isn't the only reason you're here. Is this because of our interest in agent Dunham?
Broyles: Seems a bit early to be poaching my newest hire, with only a three-case resume under her belt.
Sharp: I didn't achieve my position without the ability to evaluate someone's talents immediately.
Broyles: Neither did I.
Sharp: Oh, you feel protective of her, don't you?
Broyles: I'm in the business of protecting all my agents.
Sharp: I want nothing but the best for her.
Broyles: Of course you do.

ブロイルズ: わたしがチャンネルを使わない(つまりこんなふうに密会するという意味と思われ)理由をあなたならわかるはず。
シャープ: (ブツを受けとりつつ)もしあなたがわたしの知るあなたなら、これを渡すためだけではないはず。ダナム捜査官と関係ある?
ブロイルズ: 3件の実績だけでうちの新人をpoachするのは早計では?(シャープが彼女をスカウトしたことを牽制してるんだと思われ)
シャープ: 短期間で人材タレントの才能を見抜く能力がなければ、わたしはいまのポジションを得ていないでしょう。
ブロイルズ: それはわたしもおなじ。
シャープ: あなたは彼女を守ろうとしている?
ブロイルズ: わたしはすべての部下を守ろうとしています。
シャープ: 彼女にとってよければそれがいちばん。
ブロイルズ: もちろんです。

シャープは持ち帰ったブツを「もういっこ見つかったわ」とラボの研究者に渡す。研究者はそれを調べる。それはなにやら暗号を解読するためのものだったようである。そして研究者は自信ありげにいう。彼は「リンクは安定しています。72時間以内にディスクからデータを引き出せる」と成果を述べた。そこにはジョン・スコットの死体がある。ディプレイに『LINK ESTABLISHED - DATA TRANSFER STABLIED』なんて出てるので、スコットの死体からなにかを抜き出しているんだなと思われるが、ディスクちゅうのがよくわかんないけど(もういっこって?)、スコットの脳から情報を引き出すのにディスクが必要で、それが72時間以内にオッケーという意味だろうか。ちがうかも。よくわかんないけど、見てればわかるようになるんでしょうきっと。

また来週〜。

にほんブログ村 テレビブログ 海外ドラマへ

  • Title: 1-03 :: The Ghost Network
  • First Aired: 2008-09-23

Writer:

Director:

Star:

Guest Star:

Thanks to: imdb.com, tv.com

TOP » SF » フリンジ/Fringe