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フリンジ/Fringe :: 1-01 :: Pilot :: ネタバレ

transフリンジ/Fringe。エピガイが遅れましたがシリーズプレミア。ネタバレ!
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!

飛行機内。男が冷や汗ダラダラで、なにかを自分に注射する。彼は具合が悪そうであり、シートベルトのサインを無視して立ちあがった。彼が振り向くとその顔はドロドロ溶解ウギャーなホラー顔に変化しており、乗客たちは大パニック。ひぃいいと思ったら乗客すべてに同じ症状が現れ、溶解顔だらけとなる。ナニゴトかと扉を開けた副機長の顔もドロドロ。アゴがダラーリと溶けて落っこちるという特典映像つき。ウィルスだかなんだか知らないが、ものすごい速度の伝染力である。新種の自爆バイオテロ?

ハンブルグを発った627便が交信不能状態になり、ボストンのローガン空港に着陸した。乗客147人 + 乗員が乗ってたはずだが、機内から生命反応ナシ。窓にへんなもんが付着しているのが見える。最新のオートパイロット機能がついてたから勝手に着陸したんだそうで。CDC (Centers for Disease Control = 米国疾病予防管理センター) が呼ばれて、各政府機関(FBIとかCIAとか)から成る合同タスクフォースが捜査する。指揮をするのはHomeland Securityのブロイルズ。合同チームなのでギクシャクムード。

捜査の第一ステップとして、防護服を着たみなさんが機内に侵入して調べるが、このドラマの主人公、オリヴィア・ダナムはさいしょ入れてもらえなかった。ブロイルズとなにやら因縁があるようだ。文句をいったら入れてもらえた。このときのシーンで、彼女は自分を「わたしゃFBIのinteragency liaisonなのだよ」と食ってかかるが、interagency liaisonちゅうのをなんて訳せばいいのかわかんないが、別の政府機関と合同捜査をするときの潤滑油的役割を果たすみたいな意味だろうか。ブロイルズが「リエゾンか!ドーナツのお砂糖みたいなもんだね」とコバカにしていたので、そんなようなもんかなと思った。

この先もブロイルズはオリヴィアのことを嘲笑を込めて「リエゾン!」と呼ぶ。そこの小憎みたいな。別のシーンでオリヴィアが語ったところによれば、彼女はかつてUS Marineの調査官だったことがあり、そこでブロイルズの友達がレイプ事件を起こしたことがあって、そいつを捕まえたのがオリヴィアで、ゆえに彼女は目のカタキにされてるのだというような台詞があった。

なんて人間関係問題はこのさいどうでもいい!機内でなにがあったのだろうか。オリヴィアたちが防護服を着て機内に入ったら、そこには溶解死体がゴロゴロあった。肉体が溶けちゃう症状みたいである。えらいこっちゃ。

ボストンのFBIのワンフロアがタスクフォースの作戦室となり、たくさんの捜査員がてわけして捜査中。やることがゴマンとある。マサチューセッツのどっかの倉庫で「怪しいアラブ人がどっかの白人にスーツケースを渡していた」という情報が寄せられた。大きな事件が起こると、FBIにはこんな情報がゴマンと寄せられるのだ。いちいちかまってたらキリがないんだが、ブロイルズはソレをオリヴィアに調査しろと命じた。明らかに嫌がらせである。彼女はくそったれ顔でマサチューセッツにいった。

ジョン・スコットという捜査官とふたりでいった。このスコットていうのはオリヴィアの恋人である。捜査官同士の恋愛はルール違反だけど、ふたりはそういうことをしちゃってるのだ。倉庫になにかあるなんてぜんぜん期待してなかったが、なんとこれがアタリだった。シャッターをあげたら実験ラボみたいになってて、動物の檻がたくさんあった。毛のないネズミなんかがいる。スコットが怪しい男を発見。そいつは走って逃げた。

銃を出して追跡。追いつめられた男は電話をいぢった。それは爆弾の起爆装置だったようであり、スコットはモロにドッカーン。後ろにいたオリヴィアも爆風でブッ飛ばされた。男は逃げた。このときの怪しい男は冒頭の空港のシーンでもチラリと顔を見せていた。空港の近くにクルマでやってきて「なにか事故ですか」とか聞いていたという点を、ドラマを見てる私たちだけが知っている。

オリヴィアは奇跡的にカスリ傷で済んだが、スコットは重傷。倉庫ラボにあったなにかを浴びた彼は、原因不明の奇病に冒された。意識ナシ。体温低下。全身の皮膚がドロドロ。オリヴィアはスコットを救うために独自調査を開始。FBIのデータベースを漁って『皮膚 溶ける』なんていうキーワードで検索したらば、ウォルター・ビショップていう医学博士の名前が出てきた。

勝手に調査するんかと思ったらそういうことはなく、彼女はビショップ博士のファイルをボスのブロイルズに見せた。モルダー捜査官とちがって、ルールと規範を重んじるから彼女はえらいのだ。ウォルター・ビショップ博士。1946年生まれ。ケンブリッジ、オクスフォード、ハーバード、MITといったスーパー華麗なキャリアがズラリ。そのあとは一転して精神病院入り。17年前に実験中に事故で助手が死んだ。彼はその責任を負わされた。噂では博士は人間を使って実験していたといわれている。マッドサイエンティストだな。

「彼が70年代に行っていた実験の内容を見よ」とオリヴィアは述べた。それが627便の事故とスコット捜査官の奇病に関連すると彼女はいうのだ。ブロイルズはオリヴィアの話を聞いて、ファイルをパラパラ見た。「博士は肉親以外と面会できない」という一文を見つけると「家族を見つけてこい」と述べた。

ビショップ博士には息子がいた。ピーター・ビショップ。IQ190だが、オリヴィアは "50 points north of genius" と評した。高校ドロップアウトの社会不適応者で、同じ職に2ヶ月以上就いたことがない。消防士、輸送機パイロット、カレッジの化学教授等々。要は父親譲りのハチャメチャ天才アウトロー人間だろうか。

その頃、ピーター・ビショップはバグダッドにいて、なにやら売り込み中。イラク企業のえらいさん相手にしゃべっている。「ぼくの履歴書はちとイカレてますけれど」から始まって、油井のパイプライン建造のコツを専門用語を交えてわーわーしゃべったのち「費用を安く抑えたかったらわたしにお任せあれ」と述べ「ぼかぁペルシャ語もしゃべれる」と懇願調になり、最後は「60万ドルでいかが?」と締めくくった。金儲けもうまそうだ。

世の中チョロいぜという顔つきでホテルを出てきたところで、オリヴィアに捕まった。「あなたのお父さんに用事があるから捜査に協力しろ」と頼んだら彼は拒否。大事な金儲けを邪魔されちゃたまらない。オリヴィアはこんなことをいった。「あなたのファイルがある。FBIが存在を否定するウラファイルだよ。わたしはぜんぶ読んだ。そこにはあなたの行動がぜんぶ書かれてあって、あなたがここでいまやろうとしてることも書かれてある。協力を拒否するんなら、だれかにあなたの居場所を教える」といったら、ピーターはおののくのであり「いつアメリカにいく?」と態度がコロリと変わった。FBIにこんなこといわれてるなんて大物だなー。

アメリカに戻る専用機の中。ピーターは父のことをしゃべった。「うちの父はそりゃ頭がいいかもしれないが、ウヌボレ屋のSOBである。ハーバードつっても、彼は歯磨きペーストの企業の依頼で研究をしてたんだよ。ある日事故が起こって父は逮捕された。我が家は平和になった。そこで思うんだけど、歯磨きペーストの研究者に君の友達を救えるかな?」と疑い顔でいった。オリヴィアは秘密を明かした。

「歯磨きペーストっていうのは見せかけである。じつはUS Armyの極秘プロジェクト『ケヴィン・ジェネティクス』ていうのをやっていたのだよ」だそうである。それは『フリンジ・サイエンス』の分野に関わる研究だそうで、その言葉を聞いたピーターは苦笑いをしつつ「インチキ科学のこと?」といった。具体的にいうと、 マインドコントロール、テレポーテーション、アストラル・プロジェクション(幽体離脱体験)、透明人間、突然変異、死体蘇生なんかを研究してたそうである。ピーターは死体蘇生と聞いてアハハと笑うしかないのであった。「フランケンシュタインか!」

マサチューセッツ。セントクレアの精神病院。オリヴィアとピーターがやってきた。いよいよ気狂い博士の登場だ!ピーターは廊下の途中まで来ると顔がこわばり「あんたひとりでいけ」といった。顔を合わせたくないんだな。オリヴィアはやっと博士に会えた。ヒゲモジャ病人服の博士が出てきて「そろそろだれかくると思ってたよ」と迎えた。

4日前の飛行機事故とスコットのことを教えたら「皮膚が硬化して、透明になってきてるか」と聞くんで「イエス」と教えたら「まずいな」という。ちゃんとしゃべれるのかと少し安心したんだけど、その次には「月曜日か!月曜日のバタースカッチプディングは最悪なんだ」といいだした。おまけに曜日を間違えている。「今日は木曜日です」と教えてやったら「そりゃよかった」と喜んだ。そして「ちゃんと治療できるよ」といった。イカレちゃってるのかなんだかよくわからない。

治療法を聞いたら、彼は質問に答えず「待てよ。君がわたしに面会できたっちゅうことは息子を連れてきたんだな。そうだろ?アイツに会わせろ」といいだした。ピーターが入室。父息子はこわごわとお互いの顔を見た。ピーターは父をパパとは呼ばない。大人になった息子を見た父は「もうちょっと太ってると思ってた」といい、ピーターは「ひさしぶりに会ってソレかよ!」と怒った。父はいきなり息子の顔をつかんで目玉を覗きこんだ。「なにしやがる!離せ!」「目はいいな!よかったよかった」と安心するという不思議な対面であった。

「さて治療法を」ともういちど尋ねたら「患者をこの目で見ないと治せない」といい、要はここから出せという話だが、そのためには「肉親が法的な後見人にならなきゃいけないのだ」と博士は自分で説明した。イカレてるようだけどそこらへんはちゃんと記憶してるというチャッカリさんなのだ。

ここでもオリヴィアはピーターを脅した。「あなたの居場所を知らせるぞ。電話一本であなたはおしまい」といったら、ピーターは渋々同意。「あんたがちゃんとめんどうみろよな」と念を押した。なんだかこのシーンのピーターは、父をモンスター扱いしてるようなかんじである。単に仲が悪いというだけじゃないんだろうか。

博士は17年ぶりにシャバに出てきた。車内でオリヴィアが質問。「あなたの研究内容を知ってたのはだれですか」と聞いたら「アシスタントたちは断片的にしか知らないだろう。あとは神様だな。ははは」といい、あー思いだしたわという調子で「ウィリアム・ベルが知ってるよ」といった。食えないオッサンだなー。知ってることをしゃべらせるのに手がかかりそう。

ピーターがベルという名前に反応した。『マッシヴ・ダイナミクス』ていう会社の創始者だそうで。でも博士はこの会社の名前を知らなかった。精神病院にいるあいだにできたんだろうか。「ひとりは大金持ち、もうひとりはサイコパスになったか。めでたいこった」とピーターがいったら、博士がウヒャーといった。オシッコを漏らしちゃったそうである。

3人はジョン・スコットが入院するラボに直行する。ビショップ博士は病室に入ると患者には目もくれずに目の上の高さにある照明をむむーと見た。なんかあるんだろうか。「患者を見てくださいヨ」といったら、うむと答えて「ジンジャエールをくれ」といった。オリヴィアは願いを聞いてやった。博士は患者の皮膚の一部(ゼラチン状になっている)をメスで採取した。このシーンではピーターがメスを手にした博士をあわてて止めるという演出があった。なんか過去にいろいろありそうである。

皮膚サンプルをゲットしたら「患者はもういい」といい、大昔に自分が使ったハーバードのラボにいくんだといいだした。でもそこは既に閉鎖されている。といったら、いきなりウガーと激高し「あ、あそこじゃないとだめなんだよお。ばっかやろおおおお!」と叫んで、そこらへんのもんを壊した。凶暴である。ピーターはソレ見たいわんこっちゃないという顔で「彼を病院に戻せ」といった。

オリヴィアは博士のいう通りにハーバードの地下の実験室を使わせてやることにした。いぢわるボスのブロイルズに許可をもらいにいったら「たいしたプロ根性であるね。君はスコット捜査官となにかあるのか」といわれたけどシカトした。許可がもらえればそれでいいのだ。

博士の昔のラボはいまは倉庫になってて、ホコリまみれのボロ部屋だが、彼はしみじみとうれしそうであり「ここを舞台にいろんなことがあった。これからも起きるだろう」とへんなことをいった。天才博士の頭の中は謎である。どうしてこの場所じゃないとだめなんでしょうね。同じ機器を買ってもらうだけじゃだめなんだろうか。

以下のもんを注文。optical coherence tomograph(日本語でなんというのか知りません。なんか難しい機器の名前)、シリコンを2000ポンド(約900kg)。健常者ドナーの血液サンプルを5人分以上、Microorganism detector(これもなんていうのかわかんない)。

博士はラボ内を歩き回ってチェック中。大きなタンクを見て「これだこれだ」と喜んだ。そして 2歳の "bos taurus" を注文した。それは牛の種類の名前だそうで「純血種じゃないとだめ。体重850キロ。脂肪の割合は2.37%」だそうである。ピーターが説明した。牛と人間はDNAがチョッピリ違うだけですごく似てるから実験に最適なのだそうで。父親譲りの物知りなんだな。ハーバードの学内をモーモー牛が歩いて連れてこられた。

ビショップ博士は願いをぜんぶ聞いてもらうとうれしそうであり、テキパキと動いて研究一直線。あとはほっとけばいいみたい。オリヴィアたちは召使いのように控えていればいいのか。ふぅ。

待ってるあいだピーターはオリヴィアに自分のファイルのことを聞いてみた。「ソレにはなにが書かれているの?」と気になる質問をしたらば、彼女はFBIらしく「わたしはそれをしゃべる権限がない」なんていってたが、結局、ブラフだったとわかってしまった。最初っからウラファイルなんてなかったのである。「今朝、イラクでボムがあったわ。あなたはわたしに感謝しなくちゃ」といわれて笑うしかない。

ピーターが「ぼかぁ、あっちこっちに借りがあるヨ」といって、昔ビッグエディっていう名前の男が経営するインチキばくち場でずいぶんヤラレた話をした。「ビッグエディっていうのはニックネームじゃなくて本名なのだ。彼は法的に改名したから」としゃべってたが「あのときはちとハメをはずしすぎた」と寂しそうな顔をした。ルパン三世みたいなおきらく人生を歩んできたんだろうか。

ビショップ博士が出てきた。70年代ベトナム戦争の頃にベトコン相手を想定して開発されたバイオ兵器っちゅうのがあって、博士がいうにはソレが飛行機の事件で使われたんじゃないかと推測を述べた。また、ジョンに関しては「化学反応がどーのこーの」といって、彼を救えるようなことをいうんだが、結局、だめなのだ。だって倉庫ラボにあった薬品類の正確な内容があれば助かるなんていうんだから。爆発しちゃってぜんぶパーになったからそんなの無理である。博士は「それがなければ24時間で死亡」と述べた。期待をさせといてコレだから困っちゃう!

爆発時に現場にいた怪しい男を捕まえれば、ジョンを助けられるかもしれない。でもそいつの顔を見たのはジョンだけなのだ。あーあーと思ったら、ビショップ博士のおめめがギラリ。錬金術師の顔つきになり「彼を救う手があるかもよ」といった。なんすかと聞いたら、彼がだいすきなインチキ科学の話をしだした。『夢を共有する』そうである。electric fieldがどーのこーのとしゃべりだして、要するにそれをやれば、昏睡状態のジョンと意識の交換をすることができるというのだ。

横で聞いてたピーターは「アホくさいからやめとけ」といったが、オリヴィアは真剣顔になる。「あなたはソレをやったことがあるのか?」と聞いたら「死体から情報を引き出したことがある。死んで6時間以内ならそれができる」といった。「脳が損傷する可能性はないはず(assumingちゅうのが微妙)。あなたはハダカになって頭に電極をつけてタブに入る。ヤク類を使うよ」といって、ドラッグの名前をズラズラ挙げた。かなりヤバめのキチガイ実験。

ピーターは正論を述べた。「さっきまで精神病院にいた男があなたにヤクを射って、頭に電極突っ込んで、汚いタブにハダカで入れっていってるのだよ。あなたはいま状況判断を失ってる。イラクからトンボ帰りで寝不足だし、愛するひとが死にかけてるわけだから。でもよく考えろ。あんたはあの男に殺される」

ビショップ博士は「殺すなんてとんでもない。ただ『可能ですよ』って話をしただけだ」。オリヴィアは決断。「もしジョンならわたしのためにやるだろう。いますぐジョンを搬送する手続きをする」と聞いた博士は満足げであり「LSDをつくらなきゃ」と喜んだ。オモチャをもらった子供である。

溶解人間ジョンが運ばれてきた。ここでFBI同僚のチャーリィがきた。オリヴィアは彼に『マッシヴ・ダイナミクス』のウィリアム・ベルを調べといてくれと頼んでおいたので、その結果を知らせてきたのである。彼によれば、ウィリアム・ベルは海外出張の予定だから面会お断りとメモをよこした。愛想がない会社である。彼から話を聞くために裁判所命令を取ろうと思ったら48時間かかる。それじゃ遅いのだ。くそォ。ジョンが死んじゃう!「なんとかベル氏を捕まえてくれ」と頼んだ。

チャーリィはここまで話すとラボを見回して驚いた。牛がモーモーないてるし、精神病院にいた博士は自由に歩き回ってるし。「これぜんぶ許可もらったのだよね?」といわれたが「だいじょうぶ」と押し切りムード。チャーリィは心配だが、彼は溶解人間ジョンの同僚でもあるわけだから、ヨッシャと助けになってくれそうな雰囲気である(わからんケド)。彼は「気をつけろ」といって帰っていった。

実験開始。オリヴィアは下着だけになってカラダ中に電極をつけられる。後頭部にグサリとでっかい針を刺されて、それはなにかのデバイスにつながっている。ヤクを注射。タンクに入って茶色の液体に全身を浸す。ぜんぶ用意万端できたところで、博士はこういった。「万が一あなたの意識が戻らなかったときのためにいっとくが、あなたがしてくれたことに大いに感謝しとります」とおおまじめに述べた。ひぃい。

もう逃げられない状態になってコレである。タンクは閉められた。ヒデー。と思ったら、次のシーンでは、オリヴィアの助手のファーンズワースっていう若い女の子を呼び、先生みたいな口調で「君もみたまえ」なんていってうれしそうであり、実験にわくわく。ファーンズワースが「わたし、ダナム捜査官の助手です」と自己紹介したらば「ダナムってだれ?」と聞き返した。自分が感謝すべき相手の名前を忘れていたという事実に反省なんかするわけない。そして、さらに自分の名前もパッと出てこないという、さすがとしかいいようのない大物ぶりを披露した。天才は違うな。ひとの名前なんて俗物的なもんには気を遣わないんだな。

博士はファーンズワース助手を従え、いろんな計測機器を見せて専門用語をズラズラ並べて説明した。「さて、次はどうするの?」とピーターが聞いた。「待つのみ」だそうである。しばらくしたら、ディスプレイの計測値がガタガタ揺れだした。オリヴィアは夢を見始めた。

それは夢なので脈絡のないイメージの連続である。スクラップ置き場みたいな場所 → どっかの部屋 → 空に伯父さんのカヤックが浮かんでいるのを見た → 墓場 → ジョンの声が聞こえた → 砂漠 → 彼が現れた → 彼とキスした → 足元にはFBIのロゴ → ジョンが「寒いよ」という。

彼女はジョンに「倉庫にいた男の顔をわたしに見せろ」と頼んだ。倉庫のときのジョンの視界がリプレイされる。一瞬、男の顔が見えた。次のシーンでは、ピーターたちはあわただしくオリヴィアをタンクから出して緊急処置をしている。彼女は目を覚ました。「わたしは見た!」と叫んだ。ふぅ。あぶなかったー。

大急ぎで似顔絵をつくった。データベースに照会したらば、なんと627便の乗客のひとりとマッチした。彼の名はモーガン・スティーグ。彼には双子の兄弟がいた。こちらはリチャード・スティーグ。現住所わからず。あるのは雇用履歴のみ。彼は『マッシヴ・ダイナミクス』の元社員とわかった。おぉ。手がかりがつながったー。

『マッシヴ・ダイナミクス』にいったら、これでもベル氏は出てこない。代わりにニナ・シャープていう女性重役が応対した。「貴社の元従業員リチャード・スティーグは目下のところ最重要容疑者である。彼は貴社で得られた情報を元に、毒物を開発したのかもしれない。それは彼の双子の兄弟が持っていたインシュリン注射を経由して、機内に拡散したと推察できる」と教えてやった。

相手はダニエルという部下を呼び「リチャード・スティーグに関するすべての資料をダナム捜査官に渡しなさい」と指示。資料が届くのを待つあいだ、シャープはいくつかの情報を話した。

「リチャード・スティーグは、兵器開発の研究ラボで働いていました。3ヶ月前、彼は機密書類を持ちだそうとしたのがバレて解雇された。そのとき我々はきちんとと当局に通報した。もし今回の事件で、我が社の名前、あるいはベル博士の名前をだしたら、うちの弁護士は黙っちゃいないでしょう」「あなたはどれくらいの期間ここで働いているんですか」「16年。わたしは『マッシヴ・ダイナミクス』にとても感謝しています。誇張でなくほんとうに。わたしはランナーでした。1997年のボストンマラソン。わたしは違和感を覚えた。わたしの異常に気づいたベル博士はCATスキャンをするようにいい、ガンだとわかったんです」

ここまで話すとシャープ女史は自分の右腕のカバーを外した。それは義手だった。ターミネーターみたいに精巧なヤツである。ちゃんと指が動く(T-Bagが見たら欲しがるだろうが、ここはカンパニーじゃないのだ)。

「わたしは片腕を切らねばならなかった。ガンを発見したスキャナー、手術に使われたロボティクス、手術後に服用した薬物。これすべて我が社の開発した製品にお世話になりました。そしてこの義手はベル博士自身が設計したものなんですよ」だそうで、こりゃまた文字通り『骨の髄まで』愛社精神にみちあふれた重役なのだった。ここまで話すとスティーグの資料が届いた。シャープはそれを渡してくれたが、このときへんな質問をした↓

Do you believe that Steig may be part of the pattern?

「スティーグは "pattern" の一部かもしれないとあなたは信じているのですか?」という問いにオリヴィアは困惑した。「『パターン』ってなんのことですか?」と尋ねた。シャープは、ははーんという顔になり「あら、あなたはクリアランスがある(アクセス権がある。なにかを知る立場にあるという意味)と思ってました」という。へんだなと思いつつ「あなたが知ってるなら、わたしも知ることができるはず」といったら、シャープは尊大な顔つきで「明らかにそれはちがいますね」と否定した。そして意味深なことをいった↓

But suffice to say that we've reached a point where science and technology have advanced at such an exponential rate for so long, it may be way beyond our ability to regulate and control them. You should know what you're getting into, agent Dunham. I would say this to my own daughter. Be careful. And good luck.

「これだけ科学とテクノロジーが進歩しちゃうと、それを制御するのがしばしば困難になるのは仕方のないことでしょう。気をつけなさい。わたしは娘にも同じことを言う。幸運を祈ってます」てかんじだろうか。

権力者がやんわり脅しているような台詞である。彼女はやけに "Be careful." を強調したが、それは先のシーンでオリヴィアの同僚のチャーリィがいった台詞とカブっている。もしかしてチャーリィは『パターン』の意味を知ってるのかもしれない。Be careful. なんて平凡な言い回しだから偶然かもしれないけれど。オリヴィアはシャープの言葉にゾゾゾとした。

こちらはハーバードのラボ。ピーターとビショップ博士とファーンズワースは仲良くめしを食いながら、スポンジボブに夢中である。こちらの方々のクリアランスはわかりやすいです。ファーンワースちゃんは台詞は少ないけどすっかりなごんじゃって博士と気が合いそうです。オリヴィアから電話。ピーターがとった。「ハイ、こちらキチガイハウス (crazy house) 」

オリヴィアは「夢の中に出てきた男を特定した。そいつをいまから捕まえにいくから博士を連れてこい。博士に直接質問させるのだ。彼じゃないとわからないから。あなたもいっしょにきてちょうだい」と大急ぎで頼んだ。24時間がリミットだから急がなくちゃ。FBIのタクティカルチームがスティーグのアパートを急襲。だれもいない。地下室を発見。そこは怪しい研究ラボ。

こちらは車内で待つ父息子。父が「おまえは顔色がよくない。血圧を測れ」と心配した。と思ったら「これがぜんぶ終わったあと、わたしを精神病院に戻さないでくれ」と頼み始めた。ほんとに食えないオッサンです。「17年間、わたしはじゅうぶんに罰を受けたよ」と泣き落とし作戦。なにがあったのか知らないが、ピーターはむっとして横を向いている。

そしたらふたりがいるクルマの前をスティーグが必死顔で逃げていった。ピーターは彼の顔を知らないが、地下からこっそり出てきた男は怪しいんですぐに気づいた。追う。ダナムも追う。飛んだり落ちたり町中を逃げ回ったが、やっとこさ捕まえた。ヨッシャ。

FBIの取調室。ダナムはスティーグが犯したとされる罪状をズラズラ読みあげたのち「倉庫にあった薬品のリストを書け。そしたら交渉に応じてやる」といったが、相手はふてぶてしいのであり「しゃべることはありません」と拒否。オリヴィアはいったん部屋を出た。

というようすを見ていたピーターはこっそり取調室に侵入。「スコット捜査官がなにに冒されているのかは謎である。だがそれが水溶性だっていうことは想像がつく。仮にの話だ。もしぼくがやろうと思えば、彼の組織をちょびっと削って君に食わせるのは簡単だ。めし、コーヒー、どこに危険があるかわからないヨ。ここで問題がある。いま部屋を出ていった女性の友達が死にかけているんだ。彼には時間がない。さーてどうしたもんだか」といって、ジャック・バウアー流の質問法を使った。スティーグの手をマグカップでばんばん。「ケミカルの内容を教えろ」と脅してやった。あっさり吐いた。

この次のシーンはむずかしい用語がワンサカ出てくるので私は訳せないヨ!日本語で聞かされてもわかんないから、ドラマを視聴する上で障害にはならないが、エピガイを書くには障害になる。ま、適当に書きますけど、かんべんしてください。

マグネシウムナントカがジョンの体を蝕んでいるとわかったんだけど、それにナントカしちゃうとえらい副作用があるとピーターが反論した。それを避けるためにはカルシウムナントカをどーのこーのしなくちゃいけないんだけど、それをやるためにはスコット自身の血液が要る。ここでオリヴィアがいった。「FBI捜査官はケガをしたときのために、自分の血液をストックしておくのだ」と聞いたピーターと博士は「おおおおお」と喜び「オートナントカトランスフュージョンだ!」と意見が一致した。わかんねー。『オートマトン・トランスフュージョン』じゃないよ(ゾンビ映画の題名)。てわけで、スコット捜査官は助けてもらえそうな雰囲気になってきた。よかったよかった。

オリヴィアがふぅと外に出てきたら、いぢわる上司のブロイルズがきた。彼はスコットの容態を尋ねたあと、意外にもオリヴィアを褒めた。「博士を病院から出して、ラボをつくった。なかなかソリッドな仕事ぶりであるね。我々は君を見直した」なんていう。

「『我々』ってだれですか?」と聞いたら、その質問には答えず、彼女に新しい情報を与えた。「今回の事件はただのテロではないかもしれない。過去9ヶ月のあいだに似たような奇怪な事件が3ダースも発生している。1998年に失踪した少年が、先月、とつぜん地球の裏側で発見されたが、彼はまったく年を取っていなかった。これと同じケースが他に46件。スリランカでは漁師が低飛行物体を目撃した。これは高周波の音をガンガン鳴らしてそこらじゅうのガラスを割った。その1時間後、同じ場所で津波が起って83000人が死亡。リスボンではコーマ患者がとつぜん目を覚まして数字を書いた。それは緯度経度情報で、その場所は太平洋上の地点で、そこでは米軍の航空母艦が作戦展開中だった。極秘情報である」

いずれも不可解な事件である。だが、これらがすべてつながっていて、627便の事件も関連しているかどうかなぜわかるんだろうと思うんだけど、ブロイルズはそう信じるに足る根拠を持ってるのだ。彼はズラズラと話し「わたしといっしょにきたまえ。君のクリアランスを...」といいかけたところで、オリヴィアは興奮して立ち上がった。「もう聞きたくない!」。彼女はヤバいムードを察したのだ。

ブロイルズは続けた。彼はオリヴィアをスカウトしにきたのである。「これらの現象は『パターン』と呼ばれている。まるでどこかのだれかが地球をラボ代わりにして実験しているようじゃないか。いまの君ならわかるはずだ」「そんなのわかりたくもない!」「これはとてもだいじな仕事だぞ」「わたしはいまの仕事が気に入っている。一般人のままでいいんだ。普通の仕事をする暮しに戻りたい」「それは無理ってもんだ」

てわけで、シャープ女史がいってた『パターン』の意味がわかってきました。組織を超えた組織みたいなのがどっかにあって、こっそり『パターン』を研究しているようです。

スコット捜査官は輸血を受けて意識を取り戻した。わーいと喜ぶオリヴィアを見て「君の夢を見たよ」といった。皮膚の異常はまだ変わらずだが、少しづつ回復するみたいである。みんなは喜んだが、博士だけはなんだか複雑な顔である。彼は精神病院に戻されるのを心配してるのだろう(たぶん)。スコットは普通の病院に移された。

同じ病院に容疑者であるスティーグもいる。彼は犯罪者だからもちろん見張りつきだが。スティーグはオリヴィアの顔を見ると「薬品の名前はぜんぶ教えた」といい、オリヴィアは「心配するな。訴追免除の件は覚えている。だが質問はまだある。あなたはなぜ実の兄弟を見殺しにしたのか?またあなたの依頼主はだれか?」と聞いたら、相手はえらいことをいいだした。「金なんかもらってない。あなたのオフィスにいる人間に脅されたんだ」「なにぃい!」「うそじゃない。そのときの会話を録音した。テープは地下に埋めたよ」

彼の証言通りテープを発見。聞いてみた↓

「我々は約束しただろう?」「新たな買い手が出てきたんだよ。今日の飛行機事件はデモンストレーションである」「目立ちすぎだ。我々はこんなものに関わりたくない。他のだれにも売るな。そうじゃないと我々はおまえを追いかけるぞ」「おれがおまえらを追いかけてやる」「おれは自分の兄弟を見殺しにするんだぞ。脅しが効くと思うか」「わかったよ。おまえを家族のように扱ってやる」

「おまえを家族のように〜」の声はスコット捜査官。がびーん。

このシーンではテープの他にパスポートなんかもあった。逃亡用ってことだろうか。

同じ頃、ずいぶん回復したスコットは病院でむっくと起きあがると、その足でスティーグを殺害。一方、オリヴィアは同僚チャーリィにコール。スティーグの安否を確認させたが遅かった。死体。スコット逃亡。オリヴィアが追ってカーチェイス。ドッカーン。彼は逃げ切れずに激突自爆。死に際、オリヴィアに「ブロイルズがなぜ君を倉庫に行かせたか考えろ」といった。「わからない。あなたはだれと通じていたのか」と聞いたが、ガクンと死亡した。

スコットの死を知ったチャーリィが意味深なことをいった。世の不条理を嘆くこの台詞はディックぽいなと思った("We're obsolete." なんて特に)↓

Job isn't what it was ten years ago. We're supposed to protect a world where one breath of the wrong air canincinerate you from the inside out. I mean, how do we protect people when corporations have higher security clearances than we do? Then we're not fully briefed on half the things that we're investigating? You know, when the truth... the truth is we're obsolete.

「10年前とは状況がちがう。誤った空気を一息吸い込んだだけでオダブツになる時代だ。企業は我々を上回るクリアランスレベルを持っている。我々にもたらされる情報はおどろくほど限られているなかで、どうやって人々を守ればいいのだろう。我々は旧式なんだ」

オリヴィアはその足でハーバードに直行。帰ろうとしていたピーターを捕まえた。彼女は説得開始。

「イラクだかアフガニスタンだかに姿をくらまそうと思ってるんでしょうけど、待って頂戴。あなたのお父さんにはまだいてほしい。あなたもいっしょにいてほしい。彼はいいひとだよ。あなたがいうようなモンスターじゃない。そしてあなたは嫌っているけれど、彼をうまく扱えるのはあなたしかいない。彼を病院に戻したらおしまいだ」「どうしたの?ダイジョブ?ジョンはどうした?」「わたしはあなたをFBIに連れていって、ばくちの借金をぜんぶチャラにしてあげる」「借金くらい自分で返せるヨ。いったいなにがあったの?ジョンは?」「わたしはあなたに嘘をついて脅したりしないと約束します。そうする必要がないってわかった。脅威はリアルなのよ」「君が出ていってから父としゃべった。父とベルがいっしょにやった実験のことを聞いた。飛行機の事件は始まりに過ぎないってさ。それを聞いたらボストンから逃げなくちゃと思ったよ」

あっちで待っているビショップ博士が待ちくたびれちゃったみたいで「行かないのか」とせっついた。ピーターは振り返って、父を見た。彼は行かないみたいだ。オリヴィアはにっこりした。

ここは『マッシヴ・ダイナミクス』のラボ。スコットの死体が運ばれてきた。シャープ女史が出迎える。彼が死後5時間と聞いたシャープは「彼に質問してみましょう」と部下に命じた。

また来週〜。

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  • Title: 1-01 :: Pilot
  • First Aired: 2008-09-09

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    from:『自己改革のための日記』

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