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ユリイカ/Eureka :: 1-02 :: Many Happy Returns :: ネタバレ

transユリイカ/Eureka 。シーズン1の2話。死んだウォルターが幽霊(?)になって帰ってきた。
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ジャック・カーターは科学オタクの町、ユリイカのシェリフになったのでLAから引っ越してきた。ファーゴ(っていうのはこの町にある政府の秘密ラボ「グローバル・ダイナミクス」のギークボーイ)が設計した「家」をもらえた。室内はモダンなインテリアで統一され、「SARAH」という人工知能コンピュータによって完全制御されている。スタートレックで「コンピュータ!」っていうとコーヒーが出てくるみたいなやつ。でもあれよりだいぶ進んでる。

先週、自らの考案した時空を操る工作物のせいで死んだ物理学者のウォルター、そして後追い自殺したその妻スーザン(本当の死因は違うんだけど)の葬儀が行われる。エンジニアのヘンリーが牧師をやっていて、両親が突然死んじゃった小さな男の子がかわいそうだと思ったら、死んだはずの妻スーザンがジャックのオフィスにやってくる。とつぜん現れて「ウォルターはどこだ?」という。みんながびっくりして、グローバル・ダイナミクスに連れて行き、埋葬した死体を掘り起こしてDNA鑑定よりも精巧だという生体検査をしたら100%の確率で死んだスーザン本人だとの結果が出た。彼女はウォルターがユリイカに引っ越すことを決めた7年前に彼と別れたのだという。自分がユリイカで死んだことになっちゃったからびっくりしてやってきたらしい。つまり、死んだと思って埋葬したスーザンはじつはウォルターがつくった「クローンを超えるクローン」だったんだ。彼は寂しかったから妻を "re-create" したんだってことがわかってしまった。残された子供もいるわけだし、これはじつにややこしい問題だ。

一方、町では「幽霊騒ぎ」が頻発してて、だいたい科学者しか住んでない町なので幽霊なんて誰も信じていないはずなのに「幽霊だ幽霊だ」という目撃者がワンサカ出てくるから不思議だなぁとおもってたら、死んだウォルターの生体エネルギー(みたいなもん?)がポコポコ出現してるらしいということがわかった。ヘンリーがこれを安定化させる装置をつくったので、サイエンスな幽霊となったウォルターはその中で生きることができるようになった。装置の中で話す彼を見て「まったくウォルターらしいわ」とスーザンはいう。

※感想

このドラマ、おもしろい〜。AIの家はディックぽいかんじがする。ウォルターの幽霊はウィリアム・ギブソンの小説に出てきたMr.フラットライン(だけ?)を思い出した。さいきんのドラマにありがちな「家族愛がテーマです」みたいな押し付けがましい教育的コンセプトがないのがよい。テーマ曲がすごくよい。これはハマる。パイロットは普通くらいの印象だったけど、このエピソードでググッとポイントUP↑。このドラマの感性はすごく私に合ってる気がしてとてもうれしい。"Many Happy Returns" というタイトルもいい。ぜんぶいい!

スーザン役の人の演技はおもしろい。前に何度か別のドラマで見たことあったけど、名前知らなかったから調べてみた。Jennifer Clement(ジェニファー・クレメント)っていうんだ。

SciFi.comのユリイカのウェブサイトで、このドラマのwebisodeが見れます。数分間の短いビデオクリップで、「ウェブ版のエピソード」だからwebisode。なにかがユリイカの森で蠢いているみたい。マット・フルーワーの役どころがまだよくわかんないんだけど興味深い。

http://www.scifi.com/eureka/

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aired date: 07/25/2006
Writer: Andrew Cosby, Jaime Paglia
Director: Jefery Levy

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