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ドクターフー/Doctor Who :: 2-05 :: Rise of the Cybermen (1) :: ネタバレ

transドクターフー/Doctor Who。シーズン2の第5話。2話連続エピソードの前半。平衡世界(パラレル・ワールド)にスリップインしたドクターたち。
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爆発と共にTARDISのタイムボルテックスが突如に消滅。想定外の時空の歪みが生じて、ドクター、ローズ、ミッキーの3人は現代のロンドンの平衡世界(パラレルワールド)に不時着した。タイムボルテックスっていうのはTARDISの心臓であり、燃料であり、その神秘をつかさどる中軸的なエネルギーなんだが、この障害はドクターも直せないらしくてアゼンとしている。とりあえず外に出てみた。「なんだロンドンに帰ってきただけじゃんか」と思ったのもつかのま、3人はギョギョギョな平衡世界に足を踏み入れる。

ローズとミッキーがよく知るロンドンに似てるけど、やっぱり違う。空には飛行船が浮かんでいて、こちらの世界では死んだはずのローズの父やミッキーの母が生きている!ドクターは2人に「これは似てるけど別世界なんだよ。だから君たちの両親とは別人なんだよ!」と説明するんだけど、2人はそれぞれの親に会いにいっちゃう。なんてことをやってる間に、こちらの世界で進行中の大きな陰謀事が明らかになるのであった。

ルミックは車椅子生活を送る孤独な大金持ちで、コイツが資金をつぎ込んで政治家も巻き込んで、人々を感情のないロボットにしちゃう計画を実行していたのだ。身寄りのないホームレスを手始めに次々と捕えてはロボット化し、やがてはすべての人々を変えて意のままにしたいらしい。こっちの世界ではローズの父は富裕な実業家で、一方のミッキーはこっちの世界では、ルミックの陰謀を阻止しようしている地下組織グループの闘士ということになっていた。

※感想

「パラレルワールド」「もうひとつの現実」っていうテーマは古くからあるSFの古典話だけど、これにどうやって味つけをするのかっていうのが制作者のワザの見せどころだと思う。「似て非なる世界」の描き方が上手だと観てる方はハマってしまうし、それがヘタクソだとつまらない。ドクターフーのパラレルワールドもナカナカいいですよ。

以下ちょっとネタバレ。

よいですか。この下はネタバレ注意ですよ。

ミッキーがこっちの世界では「リッキー」になってるっていうのがおもしろかった。シーズン1から観てる人は知ってると思うけど、これには伏線があって、シーズン1の頃、ミッキーはいつもドクターに「リッキー」って呼ばれてたんだ。ドクターはいつまでたっても彼の名前を覚えられなくて、彼に会う度に「おぉリッキー久しぶりぃ!」と声をかけるので「ぼくはミッキーだよ!」といい返すという会話が池乃めだかのギャグのように幾度となく繰り返されていた。シーズン2になってからの新ドクターはもう間違えなくなった。と思ったら、パラレルワールドにいったミッキーが自分のお母さんと感動の対面をするときに「リッキーどこいってたの」っていわれて彼はムニューとした顔になる。つまり彼はこういう「愛すべきいぢられキャラ」なのですね。おもしろいよぅ。

ちなみにローズの方はこっちの世界では産まれていなくて、父と母には子供がない。それでローズは少し悲しい思いをするんだけど、母ジャッキーが「ローズ!こっちにきなさいよ〜」と呼ぶシーンがあって、ハッとしたらばヨークシャテリアが出てきた(ワンコですね)というオチもおもしろかった。

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