シーズン1の1話は50億年後の地球が滅亡するエピソードだったが、今回はそのまた先の未来へGO! 地球滅亡後、人類は地球と同等の環境を求めて "Galaxy M87" に移住し、"New Earth" を建設していた。TARDISの扉を開けた向こうはシド・ミードを思わせる超x1000フューチャリスティックな大迫力風景がズガーンと登場。ローズは大コーフンではしゃぎまくり。遠足みたい。私もうれしい！すごいよすごいよ。ドクターフーはスケールが違うよ〜。

ドクターがここにきたのはサイキックペイパーに誰かのメッセージを見たからだ。サイキックペイパーっていうのはテレパシーを使って遠隔からメッセージを送れる紙らしい。2人は "New Earth" の超近代的な病院にいく。ここはどんな病気も治せるとこらしいんだけどなにやら陰謀事がある模様。ドクターは病棟を歩き回ってメッセージの主を見つける。それは "Face of Boe" だった。彼は数千年だか数百万年だかの寿命を終えようとしていた。彼はドクターと会ったことはあるけど、友達っていうわけでもない。なんでだろと思ったら、"Face of Boe" が死ぬときには、故郷を持たない旅人、"the Lonely God" にダイイング・メッセージを残すという伝説があるんだってネコ顔の看護士さんに知らされる。予言みたいなものか。

シーズン1の1話で登場したレディ・カサンドラがまた出てくる。ちょっとおさらいしとくと、彼女は自称地球最後の生き残りの地球人で、肉体は皮膚一枚の、ゲゲゲの鬼太郎のいったんもんめ状態になっていて、常に水分を補給しててもらわないと生きていけないという気の毒な身の上の女性なんだけど、ヒネクレた性格でいやなヤツなんだ。"Moisturize me, Moisturize me!（水分ちょうだい、水分ちょうだい）" といつも部下に甘えている。こいつがローズを罠にはめてとんでもないことをする。

※感想

シーズン2プレミアからスゴいです。優美な外観の未来病院に隠された秘密を追ってビュンビュン走るストーリィ。このドラマは「流血ナシのハッピーエンドでどこまハラハラさせられるか」っていう気概を感じるから好きだ。アッと言う間の45分。このエピソードのラストシーンはとても感動的でドクターフーというドラマの方向性がよく出ている。ドクターほんとにかっこいいよ。

シーズン1のパイロットからちゃんと話が続いているところがえらいと思う。アメリカのSFドラマなんか（ぜんぶじゃないけど）目先の視聴率を意識してるのか、まったくいきあたりばったりのツジツマ合わせに終始してるツギハギだらけの脚本が多いなぁと思ってる私としては、こういう真面目な設定はすごく好感が持てる。

ホメすぎかな ... と思ったりするが ... いや、これくらいが妥当だろうという気がする。