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キルポイント :: 1-01 :: Who's Afraid of Mr. Wolf :: ネタバレ

date: 8/31 23:57

Spike TVの新アクションシリーズ。元イラク兵の男たちが銀行強盗&人質事件発生。8時間の耐久ドラマ。

通称ウルフ、ジェイク・メンデスは元海兵隊の兵士で、ファルージャにて命を賭けて闘ったが、本国に戻った後、政府の冷遇に嫌気が刺したのか、とにかく腹が立つことばかりで極限にきちゃったみたいであり、戦友を引き連れて銀行強盗を計画する。男たちはいずれも屈強な元兵士であり、戦場での経験を生かしてサクッと大金を強奪すると思われたが、その場に居合わせたFBIに阻まれ、街中での銃撃戦となる。ピッツバーグの街が戦場となった!ギャング団のうちの1名は現場から逃走したが、ウルフを含む5名の男たちはたまらず銀行にたてこもり、人質事件発生となった。

ウルフを迎えるのはヤリ手交渉人のカリという男で、彼は犠牲者ゼロ人記録更新中の実績を持つ。対決する2人の間にはメラメラとライバル心が燃えあがる。「死んでも刑務所はイヤ!とにかくここから逃げたい」ウルフ一味と「だれも死なさないぞ!」と決意するカリの攻防が始まる。男たちの意地のぶつかりあい!という流れはじつにまったくよくあるパターンであり、パイロットの中にさほど目新しい点はないものの、なかかなかおもしろいよ!ドラマの中で銀行強盗が起こると、ぜったいその場にFBIがいるんですよね。んで、現場の刑事の上役っていうのはいつもアホバカで、スグに突入させて失敗する。SWAT隊員が死ぬ。という展開は水戸黄門を見ているようであります!

ウルフたちは完全包囲されて逃げ場はないが、現場から逃げた1名が外からサポートして、仲間たちを逃がそうと知恵を絞るという伏線が展開する。人質の中に大金持ちの娘がいて、彼女はギャルギャルのおねぃちゃんだ。お色気シーンもちゃんとあるからお父さんもナットクです。金持ち父親はギャル娘を助けるために警察にちょっかい出してきたり、自分で勝手なことをやろうとする。えらいひとの娘が人質の中にいると知ったウルフは解放した人質にメモを託して、警察に知られることなくこっそり接触しようとする。このウルフという男がいかにもアンチ権力の見本のようなキャラなので、いかにも権力者然とした父親はそこらへんをヴィヴィッドに描き出すためのコマなのだろう。ウルフが銀行の表に出てきて、テレビカメラの前で「おれを射つなら射ちやがれ」とハダカになってスピーチするシーンは良い演技であった。警察の官僚主義やイラク戦争の暗い一面をエグりつつアクション満載。特に後半6、7、8あたりはビュンビュン高速に展開する。

ウルフを演じるジョン・レグイザモは『みんなが頼れるアニキ』というキャラに合っているし、対するライバルの交渉人カリを演じるドニー・ウォルバーグもなかなかよい。彼は40代のみなさんには懐かしいひとだ。元ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックのドニー・ウォルバーグだよ。ウルフの子分たちはそれぞれクセがあってイッちゃってる感がある。ひとりひとりの個性に合わせた見せ場がある。プリズンブレイクの途中で死んだ弁護士ニック役のフランク・グリロもそのひとりだ。金持ちオヤジ役のトビン・ベルはいかにもっていう金持ち臭さがある。人質メンツの中にはストックホルム症候群になっちゃう女性がいたりする。つまり出てくるキャラはありがち系で物語としては意外性に乏しいが、ボケーと見ててウハウハ楽しめてサクッと終了するといういさぎよさが良い。ときどき出てきてボソボソしゃべる屋上のスナイパーのオッサンもイイ味だしてました。キャスティングがよい。

The Kill Pointは先月末から始まって8話ぜんぶオワリました。新シリーズですがすでに完結してます。次はないでしょう

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